2017年9月15日金曜日

2017年9月 月刊報告


ECI、第1回シオニスト会議120周年を記念
ヨーロッパがユダヤ人国家を祝福すべき時

【バーゼル】 予想外の展開で、イスラエルのためのヨーロッパ連合は、2017年8月31日、バーゼルで行われた第1回シオニスト会議120周年を記念する唯一の公式行事を主催することになった。バーゼルでの公式記念行事をイスラエル政府が突如中止することになり、ユダヤ民族の歴史上重要なこの日を記念する公式行事が一つもなくなってしまった。急遽、ECIが 8月31日(木)のグランドホテル・レ・トロワ・ロワでの祝賀晩餐会を開催することで一変した。

ECIの創設責任者トマス・サンデールは、ヨーロッパはユダヤ人国家誕生の地であると同時に、この世界のどこよりも最大のユダヤ人の墓場でもあったという事実を聴衆に思い起こさせた。「我々がヨーロッパのユダヤ人の歴史を学ぶ時、2つの異なる道があることに気づく。1つは十字軍、ボグロム(東欧でのユダヤ人迫害)、そしてホローストだ。

もう1つは生き生きとした生命であり新しい誕生だ。1つは呪いと死に導くもので、もう一方は祝福と生命に導くものだ。」とサンデールは語った。「1つの道は1895年パリでのドレフュス裁判に象徴されている。そしてそれは1933年のベルリンでのヒトラー台頭、後にホロコーストで最高潮に達する1938年の水晶の夜事件と続いた。

もう一つの道は、1897年バーゼルで開催された第1回シオニスト会議、1917年ロンドンでのバルフォア宣言、そして1920年サン・レモでイスラエルにユダヤ人国家を再建するユダヤ人の権利を認めたことにその特徴が示されている。今日、私たちはどちらの道を選ぶのか?」「いのちを選べ、そうすればあなたとあなたの子孫は生きる。」と我々にチャレンジする申命記の聖書の言葉を引用してサンデールは結んだ。

特別ゲストのフィリップ・キリル・フォン・プロイセン王子は、高祖父にあたる最後のドイツ皇帝ヴィルヘルム2世が、イスラエルのユダヤ人国家の保護者となって欲しいというテオドール・ヘルツェルの要請を否定したことによって、どのように誤った道を選択したかを分かち合った。2、3年の後にドイツは戦争に敗れ、皇帝は王位を失い、それはヒトラーの権力増大とホロコーストへの道備えとなってしまった。皇帝はドイツにとって明らかな祝福を選ぶかわりに、呪いを選択してしまったのだと述べた。

在スイスイスラエル大使のヤコブ・ケイダール氏は、ユダヤ人国家の発祥の地であるバーゼルで8月31日の意味に気づかないまま過ぎてしまう状況を回避し、この晩餐会を主催したECIに感謝した。

バーゼルのユダヤ人コミュニティーの総裁であるガイ・リューフ氏は、2週間前、どのようにスイス連邦政府が120周年を祝ったかを説明した。しかしECIが記念日当日に祝賀晩餐会を催すことでバーゼルに名誉をもたらしたことに謝意を表明した。リューフ氏は、バーゼルはそのクリスチャン人口による支援によって1897年に選ばれたことを聴衆に思い出させた。

「この友情と支援は非常に重要なものとして今日に残されている。それゆえECIのようなクリスチャン団体が120周年を独自のお祝いとともに記念してくれたのはふさわしいことだ。」とつけ加えた。

サンデールは、集まりは、第1回シオニスト会議に参加した10人の中にいたウィリアム・ヘックラー師やアンリ・デュナン氏のような偉大な器が持っていた精神で開催されたと述べた。

「連合として、同じように我々は受け継いだ友情をユダヤ民族およびイスラエル国家とともに建て上げていきたい」と明言した。

この祝賀晩餐会は、ガブリエル・プレーヤー・コールの創設代表者ハラルド・エッカートによって導かれた個別の祈りのカンファランスによって先行された。エルサレムにあるクライスト・チャーチのチャプレンであるデイビッド・ピレギーは、シオニスト会議の成功とイスラエル国家建設というテオドール・ヘルツェルの夢の達成を助けたクリスチャン指導者ウィリアム・ヘックラーの役割について講演を行った。



ジョージ・ラフィテ
西側はユダヤ的ルーツがあることを理解する必要がある

【ブリュッセル】 晩餐会の基調演説で、文化外交フォーラムのジョージ・ラフィテ博士は、第1回シオニスト会議が120年前にバーゼルで行われた時、そこに集ったのは、政治家だけではなく、作家、思想家、知識人もいた、と語った。博士は、哲学者レオ・シュトラウスの言葉を引用し、「政治的シオニストは文化に基盤を置かなければならない。」と演説した。

博士は基調演説の中で、西側社会は2つの文化、ギリシャ文化とユダヤ文化によって形成されている、と言う。

「ギリシャの影響を受けているのは広く認識されている一方で、西側社会がユダヤの影響を受けているのは、あまり認識されていない。それゆえに、国際社会は、ユダヤ的ルーツについて理解する必要があるのだ。」

「ユダヤの文化はときにギリシャ文化に同化されていく危険性がある。西側社会はアテネというよりエルサレムにより影響を受けているのだ。」

博士は、やがて、西側社会の中でユダヤ的遺産が表面に現れ、それが現実的なシオンへの回復になることを描きつつ語った。

博士はヘルツルの言葉「シオニズムとはユダヤ人国家を再建する以上の何かである。」を引用しながら、シオニズムの中心は「無限の理想」であると語った。博士は、ギリシャの思想をユダヤの思想と対比させ、その違いを説明し、描写した。

ギリシャ思想は、すべての事柄は有限で悲劇的根拠を中心に据えるが、その一方で、ユダヤ文化はすべての事は無限であり、希望が中心にあると語った。ギリシャ文化はその場における現時点での解決策を求めるが、しかし、ユダヤ的思考は未来への希望を示し、永遠へのビジョンを掲げる。最も重要なことは、ギリシャの神々は人間のイメージであるが、ユダヤの文化は、人は神のイメージで創造されたというものだ。

博士は、ギリシャ文化を追放しようとしているのではなく、むしろ今日の文化に適切な位置と重要性を確立したいと願っていた。ユダヤ文化は過去において悲しむべきほどに無視されていたが、今こそ、西側社会にその位置づけと重要性に気づく時である。これこそが、ニューヨークの国連本部でECIが世界平和を求める中で、多くのユダヤの貢献が国際社会に提示されるために設立された「文化外交フォーラム」の目的である。

博士は、シオニストのヴィジョンがユダヤ人国家の建設で完結したわけではないと、演説をしめくくった。「シオニストのビジョンの完成は終わってもいず、完成してもいない。第1回シオニスト会議で語られたヘルツルの夢は、今日も有効であり、生きているのだ。

イスラエル国家は再建された。ユダヤ人はもはや別の文化に同化し、その文化を代替して解決策を求めることで満足しなくてもいいのだ。しかしながら、シオニストのビジョンは完成させる必要がある。個々のレベルだけでなく、国家レベルとしても。イスラエル国家は、ギリシャ国家などのように、単に再建された国なのではない。ユダヤ人国家として認識される必要がり、諸国に光として放つ役割を果たすべきなのだ。

博士の全演説の内容は「文化外交フォーラム」のWebサイトに今後掲載される予定。


パレスチナ自治政府はカリキュラムを更新
ECI:ヨーロッパは先鋭化と憎悪への融資を止めなければならない

【ブリュッセル】 オスロ合意の下、パレスチナ自治政府は市民に共存と平和が進められることが約束された。しかし、ECIが以前から何度も指摘しているように、現実的にパレスチナ自治区内においては大きく異なる議題が明らかになっている。

憎しみと相手を悪魔視する文化によって、パレスチナ当局は依然としてユダヤ民族に対する暴力を駆り立て、有罪となったテロリストや自爆犯に栄誉と報酬を与えている。

パレスチナ自治政府は、今月、領土内の学校における新しいカリキュラムを提示することになっているが、国際的な抗議にもかかわらず、ユダヤ民族を悪魔視し続けており、子どもたちに共存と平和を進めるために何の努力もしていない。

パレスチナの教科書は多年に渡り非難を受け続けて来たが、綿密な調査にも拘わらずカリキュラムが変更されることはなかった。一部の非難は、パレスチナ最大の組織的な支援者であり、その寛大な支援により平和への道を整え、先鋭化することがないようにする責任を持つEUに跳ね返って来ている。

EUの中でいくつかの国はパレスチナ自治政府が新しいカリキュラムを作る手助けをしている。それらの国々はフィンランド、ノルウェー、アイルランド、オランダだ。その教育システムが世界的な評価を受けたフィンランドが委員会の議長国となっている。

しかし実際は、今日フィンランドや他のEU諸国は、世界で最も不安定な地域に先鋭化を伝えており、進歩や発展を援助していないということだ。

ECIは、普遍的な価値観と平和を樹立するためにも、上記の欧州の政府とEUと協力する意向である。


欧州議会に戻り、第1回シオニズム会議120周年の重要性を語る

【ブリュッセル】 ECIは夏休み期間を終え、再び欧州議会に戻り、欧州議員と会合し、ブリュッセルで行われた第1回シオニズム会議120周年の今日におけるシオニズムの意義について、トークショーを収録した。その内容はこちらからご覧いただける。

【今後の予定】
2017年3月23~25日
ECI 欧州祈りのサミット
場所:ブリュッセル
「イスラエル70周年、ECI 15周年」

For more information: www.ec4i.org - Follow us on Facebook and Twitter.