2012年12月1日土曜日

ECI、国連訪問は国連事務次長を面会し、終了


ECI、国連訪問は国連事務次長を面会し、終了
国連のホロコースト否定論  その場に相応しくない

【12月1日  NY】 パレスチナの国連での地位を「オブザーバー国家」に格上げする決議案が採択された先週金曜日、ECI代表団は国連を訪ね、ヤン・エリアソン国連事務次長に公式に受け入れられた。

会合は「国連のホロコースト否定論禁止令」活動の最終段階に位置づけられる。この活動はECIが今年初めに開始したもので、マルティン・シュルツ欧州理事会議長がEU議会でホロコースト否定論禁止発言の後に始動したものである。

今年5月、ECIはNYの国連本部へホロコースト回想計画と題し、ホロコーストの記憶を思い起こしていただけるよう願い出た。

実際的な活動はその数カ月後、テヘランで行われた非同盟運動の年次総会でバン・ギムン国連事務総長が発言した後にあたる9月に行われた。マフムード・イラン大統領の主催で行われた年次総会で、バン国連事務総長は「国連加盟国を滅ぼす国連加盟国からのいかなる脅威、ホロコーストのような歴史的事実を否定するような挑発的なコメントの使用を強く否定する。」と発言している。

先週金曜日、ヤン国連事務次長はECIのホロコースト回想計画に感謝を表明し、ホロコーストを思い起こす日が国連の満場一致で採択された2005年11月に事務次長就任した経緯を語った。そしてその2005年は、ECIがEU議会でホロコースト記念日を最初にスタートした年にもあたるのである。

ヤン国連事務次長は「ホロコーストを思い出すことは、ホロコーストに関連付けられるあらゆる文化、文明にも適合できるものである。」と語った。

「『国連のホロコースト否定論禁止令』願いは、文明社会と国連が、具体的な結果を生み出すためにどのように共に働くかを映し出すものである。」とトマスECIディレクターは語る。「ECIは当初9月末、バン事務総長がテヘランの非同盟運動総会に出席したことを激しく非難したが、後に、事務総長の声明を受け、その非難を撤回した。」と説明した。

ECIの戦略をヤン事務次長に説明する中で、トマス氏は非難撤回理由を、「ECIは9月末の国連総会の開会式で、国連事務総長がどのように発言するかを待つことに決めた。67回国連総会で語られたイラン大統領の発言は疑わしい限りであるが、ホロコースト否定論は明確には語らていなかったからだ。」

エリアソン国連事務次長は、ホロコースト否定論に反する発言を正当的に評価することは事務総長の役割であることを感謝をもって聞いてくださった。しかし、「私たちはみなそれぞれの役割がある」とも付け加えて語られた。それゆえに、「ホロコースト否定論禁止令」がゴールに達するよう活動しているECIを評価されたのである。

ECIと国連事務次長の高官レベルの会合は、2013年から始まる「歴史から学ぶ」キャンペーンの道筋を開くことになった。このキャンペーンは、1月末の日曜礼拝をホロコースト犠牲記念日とすることとし、各教会、クリスチャンのコミュニティに呼びかけている。次のホロコースト記念日は、2013年1月27日の日曜日にあたる。このキャンペーンに参加を希望する教会およびクリスチャンのコミュニティは、ECIのホームページから詳細をご覧いただける。

2012年11月28日水曜日

国連常任理事への公開書簡


国連常任理事への公開書簡


和平プロセスを援助するよう助けてください、平和政策へ投票を
一方的なパレスチナ国の宣言には、拒否をお願いします


各国代表の方々へ


国連は戦争を回避するために、紛争を平和に締結させるために、1945年に設立されました。何年もの間、多くの紛争が、国連の援助を受けて、交渉を通して、平和的に解決されるのを見てきました。一方、国連は、交渉をするという位置から離れてしまい、平和的解決を拒否し紛争する側についてしまったという失敗もした時もありました。

代表の方々、明日の午後は、国連が最初から関連している紛争の1つである、イスラエルパレスチナ紛争に関係する重要な決定に、皆様は遭遇いたします。

明日木曜日、アッバス・パレスチナ自治政府大統領はパレスチナの国連での地位を「オブザーバー国家」に格上げする決議案を提出します。もし受け入れられるなら、それは、オスロー合意の終わりを意味します。オスロー合意(21条には)では、永久的な状況の交渉が決定される間、ヨルダン川西岸地域とガザ地域の状況を変える、歩み寄りを始めることも、進めることもしてはいけないと、はっきりと明記されています。

11月29日は、パレスチナに国連が打ち出した分割決議の65回目の記念日です。これは、二つの政府に、ユダヤ人とアラブ人、二つの人種に、平和で共に暮らすことを約束したものです。悲しい事ですが、この決議は、全く違った歩みをした一方によって拒否されました。平和に歩み寄る代わりに、アラブの5つの軍は、ユダヤ人が国連の分割決議を基に、1948年5月14日にイスラエルの独立を宣言したと同時に、イスラエルを攻撃しました。私たちはこの日を歴史的な日として行く時に、もしアラブ側が単純に国連の案を受け入れていたなら、今日、パレスチナ難民はいないということを思い出す事は重要です。パレスチナの人々の国際的連帯となる日を見届ける代わりに、独立したパレスチナ政府の65回目の記念日と明日することができるのです。

代表の方々、明日は、もう1つの歴史的な投票に面するのです。選択は、交渉するという形と単独行動主義による力の政策との間で一度再びされるのです。交渉ほど平和へ達する方法はありません。このことは、1947年に正しいとわかりましたし、今日でさえ正しいのです。

歴史は、単独行動主義による方法は、戦争の宣言であったとしても、単独行動主義による政府の宣言であったとしても、どの紛争も解決されていません。また、平和が持続する結果をだしたことはありません。1947年に、アラブ側は自分たちの政府を持つという、唯一の機会を失いました。彼らが、1947年に選んだ道を再び歩くということに、私たちは、ともに責任を持ち、共に示唆していきましょう。パレスチナの人々は、もっとよいものを受けるに値する人々です。

あなたの木曜日の投票が平和をもたらす投票になることができるのです。しかし、平和をもたらすために、交渉が再開する方に、単独行動主義による決着で無い方に、投票する必要があるのです。こういった理由で、早まった、単独行動主義によるパレスチナ側の宣言を拒否する必要があるのです。



2012年11月28日 ニューヨークにて



2012年11月24日土曜日

第9回年次ECIカンファランス、ブリュッセルにてイスラエル「防護の柱作戦」の開始と同時に開催−アシュトンEU外相、イスラエルの自衛権を認める


【ブリュッセル】 2012年11月15日−「イスラエルのためのヨーロッパ連合」の第9回年次政策カンファランスがブリュッセルの欧州議会で行われた日、奇しくもイスラエル防衛軍が「防護の柱作戦」というハマスからの反撃を開始した第一日目にあたった。会議は、ガザからのロケット弾で亡くなった3人のイスラエル人への一分間の黙祷をもって始まった。新任のデイビッド・ウォルツァー在EUイスラエル常任委員への声明の中で、ECI創設者トマス・サンデルが弔意を述べ、続いてイスラエルの一般市民を守るイスラエルの正当性を繰り返し語った。安全保障問題および外交政策担当のEU上級代表キャサリン・アシュトンも同様の声明を発表、「今回の危機を引き起こしたガザのハマスおよび他の組織によるロケット弾攻撃は、いかなる政府からも全く受け入れられないものであり、停止しなければならないものだ。イスラエルはこのような攻撃から国民を守る権利を持っている。」と述べた。

 このアシュトン女氏は、最高経営責任者のヒューグース・ミンガレリ氏主催の木曜日カイロで行われた年次カンファランスに代表として出席していた。ヒューグース氏はEU-イスラエル関係について現状を述べ、同氏はその関係を、「とてもダイナミックだが、しかし中東の和平交渉の進展次第による。」と語った。

 ヨーロッパ研究センターのローランド・フロイデンシュタイン氏は丁重にヒューグース氏の見解に反論し、「パレスチナは、イスラエルを罰するための交渉の場から避けるために、現状を誤用している。」と指摘し、EU議員に「双方に責任がある」ことに気づかせた。

 全パネリストは、国連でのパレスチナ国家格上げ決議案は非生産的であり、和平への道のりは唯一、交渉による、ということで一致した。カンファランスのホスト役である、中東問題政策担当のハン氏は「たとえパレスチナ人たちが自分たちの国家を得たとしても、彼らの願望が全パレスチナの解放である限り、中東の問題はなくなることはないだろう。」と述べた。ハン氏の意見はECIブリュッセルの理事であるアンドリュー・タッカーによって支持された。アンドリュー氏は、代表団たちに1947年の国連が提案したパレスチナの分割案をイスラエルの周辺のアラブ諸国が拒否したこと、その日は今なお「ナクバの日」(悲劇の日)であるとして、ユダヤ人国家の存在が問題の核心だとしていることを思い起こさせた。

国際的な人権基準からパレスチナ自治政府を検証した、エルサレム司法研究所による新しいレポートがカレブ・メイヤーズ議長によってカンファランスに提出された。エルサレム司法研究所の調査によれば、これは第二次世界大戦後、被災した欧州各国の復興支援のために米国が推進した復興計画、マーシャル・プランでヨーロッパ市民が受けたものよりも多い、推定で一人当たり25倍以上の援助をパレスチナ人は受け取っている。

レポートは、パレスチナ自治政府による人権侵害が頻繁に行われていることを強調している。専制的な監禁、拷問と冷酷な処罰、表現の自由の侵害、信仰の自由と少数民族の権利の侵害、そして女性と子供たちの人権の侵害が挙げられている。

サンデル氏は、このレポートの調査結果に対するコメントとして、「パレスチナ自治政府に対して寄与されている何億ユーロもの援助は、人権改革と経済的な報告義務と透明性の増加を実施するという責任を果たすことによってなされるべきだ。」と述べた。「受領者であると同様に、EUの納税者として、これだけの資金がありながら、なぜパレスチナの人々は日常生活が向上しないのかを訪ねる権利がある。ECIは、EUはパレスチナの人々に対する支援を打ち切るべきだと提案しているのではなく、むしろ我々は納税者として、これらの資金が本来の目的と合致して使われていること、そして誤用されたり転用されたりしていないことを知る権利を持っていると言っているのだ。しかし、より重要なことは、パレスチナの人々は、自分たちの指導者による贈収賄や汚職、身内主義、そして間違った管理から守られるべき権利を持っているということだ。」

「もしEUが、中東和平のプロセスにおいて本気でパートナーになりたいのなら、ブリュッセルで、パレスチナ自治政府への資金のさらなる透明性とより良い会計管理を行うことにより、このプロセスを始める必要がある。」
とサンデル氏は結んだ。

イスラエルのためのヨーロッパ連合の、第9回年次政策カンファランスには、アフリカ、北米そしてアジアからと共に、ヨーロッパ中から代表団が集められた。3日間にわたるカンファランスは土曜日に閉会した。

2012年11月17日土曜日

マンスリーレポート 2012年11月


国連、パレスチナ国家承認 大詰め

【ブリュッセル】 数年の選挙活動の後に行われる、パレスチナ国家樹立の決断が、今月末、国連にて承認されるかもしれません。この無害に聞こえるフレーズの背後には欺瞞の蜘蛛の糸がはりめぐらされています。パレスチナ当局が国連で承認されるということは、事実上、パレスチナが国際的に国家として認められることを意味ます。パレスチナ自治政府のアッバス議長は、「投票の後、イスラエルはもはや「争点となっている領土」を占領したということはできない。むしろイスラエルこそがパレスチナの領土を占領していることが明らかになるであろう。」と豪語します。

選挙が行われる日は、1115日と1129日です。15日は、パレスチナ国家樹立を一方的に反対しているアメリカのために時間を短縮して行われるよう設置された対反パレスチナ作戦日です。29日は、1947年にアラブ側が受け入れなかった国連が分割案を提唱した日にあたり、この日は毎年国連でパレスチナ人が団結する記念日として祝われ、それゆえ、イスラエルに対する国連の偏見を助長する日ともいえます。

しかし、もし、アラブ側が1497年に提唱された国連分割案を受け入れていたのであれば、パレスチナ国家はすでに存在していたことでしょう。しかし、アラブ側はイスラエルを攻撃することを選んだのです。その上、もしその時、パレスチナ国家が自国の独立を切に願っていたのであれば、イスラエルがユダとサマリア地域をヨルダンから奪還した1967年以前には何の問題もなく存在していたといえます。しかし現在では紛争地域となり、パレスチナ側が「占領された」ととらえ、自分の領土であると主張するのです。アラブ人が領土を支配していた多くの年月の間に、なぜパレスチナが国家を樹立しなかったのかという満足する解答はいまだかつてありません。

選挙当日、パレスチナ当局は、アラブ、アフリカ、ラテンアメリカ、アジアから115票で可決されることを期待しています。193票の内、現在アメリカなど反対が22票、棄権が56票です。

パレスチナ、各都市を遊説に、ヨーロッパは躊躇

【ブリュッセル】 ここ数カ月間、イスラエル政府は、イランの核濃縮計画を注視しつつ、シリアのアサド大統領が開発している化学兵器が最終的には、ヒズボラの手にまもなく渡るのではないかという動きに目が離せませんでした。一方、パレスチナ人は国家承認のために、ヨーロッパで過半数を得る選挙運動を活発に行なっていました。先週、彼らはフランス、ドイツ、英国、フィンランド、スウェーデン、デンマークを訪れ、パレスチナ国家に賛成票を投じるよう各政府を説得するために遊説しました。

今まさに、戦場の場がヨーロッパにあることは疑う余地がありません。しかし、この件に関して、欧州各国に共通の立場は見いだせませんし、「反対」「賛成」「棄権」のそれぞれの立場を表明することになると思われます。土曜日に、EUは、1月に行われるイスラエルの総選挙の妨げとならないためにも、パレスチナ側に選挙を延期するよう求めました。

「イスラエルのためのヨーロッパ連合」はパレスチナのこの外交攻勢を阻止するために、土壇場で尽力をつくすよう計画しています。ECI代表団は、今月の11月末、まだ決断していない大使を説得し、一方的な国家宣言に「NO」と言わせるため、NYを訪れています。この訪問は国連パレスチナ団結日と一致し、1129日の一般総会で、ECIが願う票が投じらることを希望しています。

ECI2年以上にもわたり、中東の和平プロセスに交渉で解決する運動を働きかけてきました。それは一方的なパレスチナの国家承認を阻止するためであり、エルサレムの旧市街にパレスチナの首都が樹立されないようにするためです。

どうか国連選挙前に、この最後の助けの手を私たちに伸べ、助けてください。パレスチナの選挙運動はオイルマネーとEUの補助金で支援されていますが、私達はあなたがたの寛大な支援に頼らなければなりません。

イスラエルを最前線で反対する教会

【ブリュッセル】 先週、和平合意をもたらすためにイスラエルを一方的な非難がブリュッセルで発表されました。その報告書は Christian Aid の団体が発表したもので、フィンランドの Finn Church Aid、スウェーデンの Diakonia and Church of Sweden、デンマークのDan Church Aid、英国のChristian Aid および メソジスト教会、オランダの Cordaid 教会からの発言です。

その報告書によると、EUの消費者がより効果的に購入拒否することができるように、紛争地域でのイスラエル製品を排除するようEUに求めたものでした。彼らは、EUが入植地での輸入品、EUと入植地間の金融取引を禁止し、不動産業務および入植地での観光業務を阻止するよう求めました。報告書では、紛争地域で活動している企業名を名指してあげています。

イスラエル政府はその報告書を憮然として投げつけました。それはイスラエル原産品が除外されるような要求であるばかりでなく、他の国での占領地、または紛争地域の産物および製品には何も触れていないからです。イスラエル政府が恐るのは、紛争地域の産品だけでなく、紛争地域内の国際共同体によって認められたイスラエルの国境線上に関係なく、イスラエル全土の製品すべてにおよぶのではないかと懸念するのです。

この報告書は、イスラエルは国際法によると侵略者であり違反者であるとする、広く知られるNGOの活動家らで作られました。この運動は、国際人種差別反対組織が、イスラエルに次ぐ犠牲者、シオニズムを世界の人種差別の源としたとき、2001年9月、南アフリカのダーバンで悪名高い国連人種差別反対世界会議で新しい局面を迎えました。その会議には、多くの人種差別反対を唱えるユダヤ人が出席し、その中には、アメリカ議員でありホロコースト生存者であるTom Lantosも参加しました。その報告書によると、ホロコースト以来、このような悪質な反ユダヤ主義を経験したことはなかったと記述しています。

このターバンでの会議以来、多くのキリスト教団体は、この議題を受け入れ、今日では、イスラム組織や、過激左翼団体と積極的な反ユダヤ主義運動を展開しています。これらはガザ軍団とBDS運動の背後にあるグループで、イスラエルに対してのボイコット、負の投資と制裁を要求している同じグループです。 (数週間前、BDSはイスラエル兵士Gilad Shalitを招待したことでバルセロナサッカーチームに対して抗議しています!)

イスラエルをサタン扱いするこの運動は、シリアで幾万もの民間人が殺されたことで、勢力が増しているようです。そして、中東地域では宗教的少数派、キリスト教徒が特に、反ユダヤ主義にあいまってターゲットとなっているのです。しかし、報告書は、ハマスがユダヤ人国家樹立を拒否している事実と、イランとヒズボラがイスラエルを抹殺する決意でいることには触れていません。

この全体の報告書は下記PDFから読むことができます。
http://www.christianaid.org.uk/Images/Trading%20Away%20Peace%20October%202012_tcm15-63607.pdf

Finn Church Aid、外交手段で勝利を得た第1の教会、Webサイトからイスラエルに対抗する活動を削除

【ヘルシンキ】 フィンランド人のECIメンバーが、Finn Church Aid との会合の経緯を先月報告しました。

今月は、その Finn Church Aid が彼らのサイトからパレスチナ選挙活動報告を削除し、その代わりに、ECI の要求に応じて、シリア人の逃亡救助に関する文書を掲載しました。私たちの要求に、Finn Church Aid の指導者は、当初、憤慨していましたが、しかしもはやパレスチナを養護するようなページはなくなっていました。

これは今も Finn Church Aid が支援する EAPPI(パレスチナ・イスラエルの超教派団体)の部分的勝利でもあります。EAPPI はブリュッセルに報告書を提示するECIの一部でもあります。そして、これらの進展はキリスト教のNGO 団体が自らの支援団体からの十分な事実に基づいた非難に敏感であることを証明しています。

ECI はこのようなイスラエルに反対する選挙活動運動があることに、フィンランド人のECIサポーターが直接警告を与えることによって気づきを与える助けをしました。その後、、メディア、ラジオ、印刷物でも警告を発しました。この運動に関心のなかった多くの理事会や教会の指導者にも電話連絡しています。

同じ活動をあなたの国で

このようなパレスチナを擁護するクリスチャン団体があなたの国にいるのでしたら、彼らの活動を直接的に連絡するなり、他の人に警告するなりして、あなたの意見を述べることができます。

私たちの資料をあなたの友人に渡すことで、これらの論点の助けとなることでしょう。
http://www.givepeaceachance.info

反イスラエル運動を政治的に行なっている団体 Christian Aid の組織を継続的に支援するかどうかは、それぞれの意思で決められることでしょう。しかし、これらの団体を支援することは、その国の悩めるクリスチャンたちを助けることにはなりません。

しかし、あなたがたは最善の手を伸ばすことができるのです。ホロコーストが、ユダヤ製品をボイコットしたことから始まったことを思い出してください。もしあなたが今、行動に移さなければ、手遅れになってしまうかもしれません。

ここにいくつかの事実があります。

*ユダとサマリアは歴史的にイスラエルの国の一部であり、1920年のサンレモ会議でイスラエルのものであると約束したにも関わらず、ヨルダンが非合法的にその地域を占領した後の1948年に、「西岸」と言われるようになりました。

*イスラエルは1967年に攻防戦によってユダとサマリア地域を奪回しました。それゆえに、もはやその地域がイスラエルのものであることは違法ではありません。これは国際法に則った場合、1つの国がある国を攻撃し、領地を失った場合、後で取り戻すことができることを意味します。これは、国際システムにおける混乱につながりました。

*この紛争地域は、オスロ合意で、イスラエルとパレスチナの最終的かつ包括的に和平合意で和解しました。そうこうしている内に、様々な干渉やボイコットが二国間を引き離させてしまっています。入植地が和平の障害となることはないのです。この地域にパレスチナを解放することこそが、和平の足かせとなるのです。

*結論:ユダ・サマリア地域に定住するユダヤ人の権利を守るための強い合法性と歴史的合意がある一方で、国際法の下では、未だに紛争地域のままになっています。大きな視点で中東と世界を見つつ、ECIは、イスラエルを国際法の違反者であるとする、いかなる活動にも断固として反対の立場をとり続けます。イスラエルのこの不均衡な批判(「二重基準」)は、 「基本的権利のためのEU 機関(前EUMC)」が行なった反ユダヤ主義の新たな型として分類され、このような動きは、Christian Aid 組織によって見出されるものなのです。


イスラエルを支援するECIに援助を

イスラエルは今、あなたの助けが必要です。この月報でご理解いただいたように、ECIは国家レベルでだけでなく、国連とEUにおいても活動し、改善を図っています。

どうか経済的にご支援くださるとともに、私たちのメッセージを政府に、EUや国連に届ける手助けをしていただければ幸いです。

ポイントは訓練することです。 ECIはこの教育プログラムを提供いたします。 11月16日と17日、ブリュッセルにて - 「イスラエルの外交的戦い」と題したトレーニングカンファランスにinfo@ec4i.org のアドレスから登録することができます。

私たちはEUと国連であなたがたの声、腕、足となることを願っているのです。また同時に、あなたがたを訓練し、教育することによって、あなたがたの国で活動することができることを願っています。ご支援とパートナーシップをありがとうございます。

この「イスラエルのための欧州連合」の活動をサポートしたい方は、献金をよろしくお願いいたします。http://www.ec4i.org/index.php?option=com_content&view=article&id=84&Itemid=61

編集者:トマスサンデルtomas.sandell @ pp.inet.fi

2012年10月22日月曜日

ECIからEU 外相へ 中東和平交渉の手助け




2012年10月12日 ブルッセルにて
EU(欧州連合)の各国外務大臣の集まった時、翌月に国連で、一方的にされるパレスチナ国家の宣言を、彼らが固く拒否することで、中東和平交渉に非常な助けとなりうるのです。

木曜日に欧州連合の外務政策代表のキャセリン・アシュトン氏と欧州連合外務省に宛てられた手紙で、ECIは欧州連合の代表者達に、次のことをはっきりと明らかにして欲しいと願った。一つは、中東紛争への交渉されている解決へ向けて援助だけはしなければならない。そして、どんな状況の元であっても、国連でのパレスチナ国家の一方的な宣言は受け入れる事はできないということです。欧州連合のパレスチナへの経済的援助は、(どちら側も、それぞれの一方的な動きにならないという)オスロー合意の元で決められた約束を条件としたものとすべきである。

これは、27人の欧州連合の各国外務大臣が、ルクセンブルクへ集まるよう予定されていた数日前に、その27人に向けて書かれた手紙でのECI側からのメッセージです。そこでは、27人の代表は、11月ニューヨークで、国連で討論されると思われているパレスチナ国家樹立宣言への、共通している欧州連合の政策の背後で、団結しようとしているのです。

「中東全体が混乱にあるという状況の中で、欧州連合はその地域での不安定さをこれ以上許す事はできない、」と手紙は言っています。欧州連合には、今、その状況を監視するという特別な権利があります。それは、一年に600万ユーローの援助助けをするというパレスチナ自治政府への、ひとつの最も大きな組織への提供となっています。

欧州連合の納税者からの援助なくては、パレスチナ自治政府の経済は、一晩で崩壊すると誰もが認めています。「この不安定な経済状況では、パレスチナが国家樹立するには、適格と認められない。」と、手紙は観ています。「さらに、パレスチナ自治政府の大統領であるマフムード・アッバースが、新しい国として求めている領土の半分だけに権威を行政しているため、真面目にパレスチナの人々の代表として彼が話す権利について疑問視されています。」

ファタハの党首であるアッバスは、ライバル党のハマスが2007年に、効果的ににファタハの指導権を退去させらて以来、ガザにて歓迎されたことはありません。

その手紙は、次のように言って終わっています。「今回、国連でパレスチナの会員資格の昇格を受け入れる事は、実際に平和政策を無にするだろうし、イスラエル人とパレスチナ人をお互い更に不和にしていくだろう。」

欧州連合の資金の融資条件は、欧州連合で討論中でありました。2005年に、ECIは内部の欧州連合の監査を求めることで、パレスチナ自治政府への融資を再検討するように要求しました。初めの条件にも関わらず、欧州連合委員会は、最終的には2005年12月に、ECIでの報告で作成された議論を引用して、パレスチナ自治政府への資金調達を凍結しました。しかし、次の月、2006年1月、欧州連合がテロリストの団体と表現するハマスが、ファタハの大規模の壊滅のため、ガザでの選挙戦に勝利をしました。2007年には、ファタハの代表達は、ガザから追い出されました。

欧州連合は、無批判的に無条件に、パレスチナ自治政府に資金調達し援助した過去の失敗を繰り返すのをさけるべきですが、はっきりと説明するために呼び出す必要があります。ECI代表 トーマス・サンデル氏は木曜の夜、ブルッセルでの声明でこう言っています。月曜日、ルクセンブルクでの欧州連合外務大臣の議会がそれをするのに一番よい決定的な時である。

マンスリーレポート 2012年10月


国連があるニューヨークからちょうど戻ったところでこのレポートを書いています。この一週間、イスラエルのための祈り、イスラエルに関する啓発とイスラエルの立場を擁護するために過ごしました。
多くの重要な会議があり、非常に注目に値する一週間でしたので今月のレポートは、まず、第67回国連総会のオープニングセッションの結果と、パレスチナ国家樹立の計画に焦点を絞ります。
この週は大いなる成功を収めましたが、しかし我々は警戒態勢を取る必要があります。以前よりもイスラエルに対するよりよい情報が世界に提供されましたが、しかしイスラエルに対する脅威は取り去られていないからです。

イスラエル、イランの核開発脅威のメッセージの理解を得る。−パレスチナの「国家」承認決議案が11月に国連総会で審議される見通し。
ニューヨーク −イスラエルのベニヤミン・ネタニヤフ首相は、9月27日(木)、国連総会での演説で国際社会の関心を集めました。演説の中で、イランに核爆弾を持つことを容認することの危険性を詳細にわたり説明しました。その演説は世界中のニュースのヘッドラインを飾り、PRに成功しました。「レッドライン」のイラストは、TVや新聞等でも紹介されました。ネタニヤフ首相の警告のメッセージは、イランのアフマディネジャード大統領の発言まったく対照的であることが明らかになりました。イランの大統領は、コーランの中で想像的知覚を重視する12イマーム派を導き出す来たるべき世界の大混乱と災いと、新しいイスラムによる世界秩序を語りました。ほどんどの世界のメディアはアフマディネジャード大統領の発言のうちこの部分については報じていませんが、発言を聞いた世界の指導者たちにとっては、アフマディネジャード大統領は、イスラエルにとってだけではなく、人類すべてにとって、非常に危険な人物であることを明らかにしました。

差し迫ったイランからの脅威と米大統領選のために、パレスチナ国家承認議決案は今年、注目を欠きました。いくつかのメディアのレポートによると、パレスチナの指導者、マフムード・アッバス議長は、彼の国連での演説をユダヤ人のエルサレムとの関係を最終的に認めるために用いると約束していましたが、それよりもイスラエルを民族浄化で訴えました。
パレスチナ自治政府は国連での地位格上げを求める決議案の採択を訴える構えです。米大統領選によって妨げられることのないように、11月下旬、おそらく国連の分割案の記念日となる29日になると予想されています。

非加盟国オブザーバーとしての地位の格上げ決議案はある方々にとっては些細なことと思われるかもしれませんが、賛成票の結果はイスラエルにとっては有害なものとなります。パレスチナ自治政府の交渉担当サエブ・エレカットの発言を以下、引用します。「確かに、占領は続き、入植も継続され、入植者による犯罪も続くだろう。しかし結果が出る。国連での決議の後、パレスチナは占領下にある国家となる。イスラエルはもはやそこが係争地帯であるとは言えなくなるだろう。」
ECIは引き続き、皆さんを代表して政府にコミュニケーションをとり、決議案採択の時にはニューヨークに行く予定です。
パレスチナ国家樹立の動きはオイルマネーの支援によりますが、同時に間接的にはEU(皆さんの税金)によって支援されているのです。我々の働きは皆さんのご支援によってのみ支えられているのです。*
*EUはパレスチナ自治政府への唯一最大の寄付提供者であることを覚えてください。(毎年6億ユーロ以上を拠出していま)。最近の報告ではイスラエル政府はパレスチナ自治政府がその財源を本来の目的ではなく政治目的に誤用していることを批判しています。

ECIは「敵陣の背後」で祈る
ニューヨーク−国連に対するECIの使命の中心は祈りでした。いくつかの特殊な状況のゆえに、ECI代表団メンバーは、イラン代表団の本部のあるワーウィックホテルで、アフマディネジャドの部屋から数部屋離れたところで敵陣の背後での祈りを効果的に捧げることができました。ワーウィックホテルは、イラン代表団を喜んで受け入れるニューヨークで唯一のホテルで、現在は国際社会からの圧力がより強くかけられてきている所です。

メディアのレポートはニューヨークでの一週間はアフマディネジャドにとって、彼の側近の一人が離脱し、またイラン通貨は今までにない打撃を受けていることから完全な失敗だったことを示しています。国際社会のイラン政府に対する圧力が増し加わる中、多くが、現在、イランの反政府勢力がついにはアフマディネジャドを倒し、核開発の野望を捨てることで新しい政治体制を構築できるのではないかと希望を抱いています。

コロンビア大統領、国連でイスラエルを擁護
ニューヨーク−ある方々がいうには、193の国連加盟国のうち150ヶ国の大大多数が一方的なパレスチナ国家樹立の決議採択を期待しましたが、その中でイスラエルの側に立つ勇気ある方々がおられます。
木曜日のアメリカユダヤ人委員会(AJC)主催の昼食会で、コロンビア大統領のフアン・マヌエル・サントス氏は、他のラテンアメリカの国々からの圧力にもかかわらず、一方的なパレスチナ国家樹立宣言を拒否する勇気、ビジョンおよび指導力を評価され、尊敬に値する政治家として表彰されました。

安全保障理事会のメンバーとして、サントス大統領のイスラエル擁護は強力です。演説の中で、喜んでイスラエルの側に立つ理由をこう述べています。

「私にとって、これは勇気の問題ではなく常識だ。」と語りました。「和平というものは、唯一、交渉を通してのみ実現するものであり、工作によってではない。」昼食会の後、ECIはサントス大統領に挨拶をする機会を得、彼のイスラエル支持に感謝の意を表明しました。

昼食会の席で、小さな、コロンビア系ユダヤ人コミュニティーの何人かのメンバーはコロンビアで最大のイスラエル支持者は福音派のクリスチャンだと述べました。国家樹立決議の日、クリスチャンたちは大統領官邸の外に集まり、イスラエル支持を表明したそうです。コロンビアのユダヤ人コミュニティーはわずか数千人規模で、戦略的な協力が不可欠です。多くの他の国々でそうあるように、コロンビアのユダヤ人コミュニティーは福音派のグループの中に協力者を見出しています。

アフリカ、ECIと政府指導者の会談に門戸を開く
ニューヨーク−アフリカとの関係は、小さな代表団がベニンの大統領、トマス・ボニ・ヤイイ氏と会い、より強固になりました。他のアフリカ諸国首脳との二国間会議で多忙のプログラムにも関わらず、大統領はECIとの会談に時間を割いてくださいました。
会談の中で、大統領は、ECIの働きに支持を表明し、我々をアフリカへ招待して下さいました。ECIはいつの日かアフリカ連合を訪問する予定にしていましたが、アフリカ連合のリーダーの一人からの招待を受けたことで、行くべき時が来たことを確認しました。

ニューヨーク滞在中、ECIはまた、他のアフリカの政府官僚や外交官らと会い、核の脅威や外交的な戦いを伴うこの危機的なの時に、イスラエルとともに立つことの重要性を説明しました。同時期に、ECI議長のハラルド・エクカート、ECIの名誉議長のウィレム・グラショウバー、そしてEUの渉外係のアンドリュー・ツッカーという構成でイスラエルのためのクリスチャンから代表団がウガンダを訪れました。カンパラにいた時に、一行は、真のイスラエルの友人でもあるウガンダ議会の議長に会うことができました。イスラエルのためのクリスチャンはアフリカでの活動を増やしており、議会のメンバーがイスラエルを訪問することを助けています。

ECIのビジョンはイスラエルのメッセージを王や王妃たちの前に」持ち運ぶことです。この二、三週間の間、この働きはもっとも目を見張るような方法で達成されました。
祈りによって皆さんが私たちと共に立って下さったこと、また経済的な支援によって、皆さんを代表して政府の指導者たちに届くことができるよう捧げて下さったことを感謝します。

10月15日、EU、特別会議でパレスチナ国家樹立決議を検討
ブリュッセル−ヨーロッパ連合は、10月15日、ルクセンブルクのEU外相特別会議でパレスチナ国家樹立決議に関する共通の立場を明確化しようとしています。今までのところ、EUは共通の立場をまとめることに失敗しています。キャサリン・アシュトンEU外相は反イスラエル議題を引き続き押していますが、ドイツ、オランダ、そして他の東欧の加盟国と同様、ポーランドといった影響力のある国々が反対しています。

前回この問題が採決された時、UNESCOへのパレスチナ自治政府の加盟について、11のEU加盟国が賛成、11が棄権、5か国が反対の票を投じました。パレスチナ自治政府はエルサレムでEU使節団の代表達と秘密裏に会談、国連総会での決議案草案の助けを求めました。

クリスチャンは外交的戦いによってイスラエルの勝利を助けることができる
−11月のブリュッセルでのトレーニングカンファランスに登録ください。
9月23日、日曜日のイスラエルタイムズに発表された論説の中で、トーマス・サンデ―ルは、全世界からの聖書信仰を持つクリスチャンを動員することによって、イスラエルに対する外交的戦いがどのように勝利することができるかについて書きました。コロンビアの事例では(先の記事を参照)、再びそれを証明しています。成長する福音主義コミュニティのあるところに、イスラエルの友人たちもいるのです。

登録に関する最新情報は、2012年10月22日。詳しいことはinfo@ec4i.org へメールをお送りください。

訂正
9月のレポートの中に2つの誤りがありました。パンギムン国連事務総長がテヘランの非同盟運動サミットを訪問した(同盟運動ではない)。ダニー・アヤロン氏はイスラエル副外相(副首相ではない)。これらの誤りをお詫びいたします。

皆様のお祈りを感謝します。もしイスラエルのためのヨーロッパ連合をサポートしていただけるなら、どうぞ下にある「献金」のボタンをしてください。オンラインでの送金や銀行からの送金の詳細があります。