2012年9月30日日曜日

ニューヨーク、2012年9月28日

ECIの国連に対するミッション達成
イスラエルの国際社会への警告は真剣に受け止めなければならない


イスラエルのための欧州連合のメンバーは、ニューヨークで行われた国連総会であわただしい一週間を過ごし、その後、金曜の夜にヨーロッパに帰国しました。第67回国連総会の一般討論は10月1日の月曜日まで継続しますが、今回の山場は、9月27日木曜日の昼に行われた演説であったと言えるでしょう。

ネタニヤフ・イスラエル首相は、彼が今まで話した最も重要な課題の一つとして総会で演説しました。世界の指導者に向けた彼の発言は、アフマディネジャード・イラン大統領から核兵器を取り上げる時はもうすでに来ていることを明示しました。ネタニヤフ首相は会議の中で、1つの国がどのように核能力を保有することができるかを図解し、イランが核爆弾を得るためにどれだけ近づいているかを説明しました。

「イランに核保有を許すことは、アルカイダに核爆弾を与えるようなものだ。」とネタニヤフは言います。

この発言は、アフマディネジャード大統領が週の初めに新しいイスラム世界秩序について語った「中東にユダヤ人の歴史はない。」と述べたことに対する反発であることは明らかです。首相は演説の冒頭で、議会にユダヤ人は3千年の歴史があることを思い起こさせ、「今後もこの地に永年に住まう構えである。」と発言しました。

ニューヨークで、トーマス・サンデルECIディレクターは、次のように今回の総会を要約しています。「アフマディネジャード大統領がユダヤ人国家の滅亡を明示することはなかったものの、彼はコーランの中で想像的知覚を重視する12イマーム派の論理を導きだすために世界の混乱と破壊を明示していたのは事実だった。

幸い、アフマディネジャード大統領がユダヤ人国家の滅亡という赤線を越えることはなかったものの、警告すべき事実は、イランの大統領が現在の世界秩序をイスラム教の12イマーム派の世界にとって代わるべきだと主張した点だ。」

とはいえ、長年にわたりアフマディネジャード大統領の動向を見てきたものにとっては特に驚くべきものではありませんでした。いちばんの失望は、大規模な国際メディアと大多数の政治的指導者が、イランの大統領が語った内容を真に理解し、報道しなかったという事実は大きな失望と落胆であります。

パレスチナ国家設立入札は昨年同様今年もさほど関心を集めませんでしたが、それを帳消しにするにはまだ時期尚早のようです。パレスチナ自治政府は、米大統領選後、一方的にその議題を再び持ち出すことを約束しています。

国連総会で、ECIは、平和とは交渉の中で生み出されるものであり、一方的な宣言でできるものではないことを強調しました。