2012年10月22日月曜日

ECIからEU 外相へ 中東和平交渉の手助け




2012年10月12日 ブルッセルにて
EU(欧州連合)の各国外務大臣の集まった時、翌月に国連で、一方的にされるパレスチナ国家の宣言を、彼らが固く拒否することで、中東和平交渉に非常な助けとなりうるのです。

木曜日に欧州連合の外務政策代表のキャセリン・アシュトン氏と欧州連合外務省に宛てられた手紙で、ECIは欧州連合の代表者達に、次のことをはっきりと明らかにして欲しいと願った。一つは、中東紛争への交渉されている解決へ向けて援助だけはしなければならない。そして、どんな状況の元であっても、国連でのパレスチナ国家の一方的な宣言は受け入れる事はできないということです。欧州連合のパレスチナへの経済的援助は、(どちら側も、それぞれの一方的な動きにならないという)オスロー合意の元で決められた約束を条件としたものとすべきである。

これは、27人の欧州連合の各国外務大臣が、ルクセンブルクへ集まるよう予定されていた数日前に、その27人に向けて書かれた手紙でのECI側からのメッセージです。そこでは、27人の代表は、11月ニューヨークで、国連で討論されると思われているパレスチナ国家樹立宣言への、共通している欧州連合の政策の背後で、団結しようとしているのです。

「中東全体が混乱にあるという状況の中で、欧州連合はその地域での不安定さをこれ以上許す事はできない、」と手紙は言っています。欧州連合には、今、その状況を監視するという特別な権利があります。それは、一年に600万ユーローの援助助けをするというパレスチナ自治政府への、ひとつの最も大きな組織への提供となっています。

欧州連合の納税者からの援助なくては、パレスチナ自治政府の経済は、一晩で崩壊すると誰もが認めています。「この不安定な経済状況では、パレスチナが国家樹立するには、適格と認められない。」と、手紙は観ています。「さらに、パレスチナ自治政府の大統領であるマフムード・アッバースが、新しい国として求めている領土の半分だけに権威を行政しているため、真面目にパレスチナの人々の代表として彼が話す権利について疑問視されています。」

ファタハの党首であるアッバスは、ライバル党のハマスが2007年に、効果的ににファタハの指導権を退去させらて以来、ガザにて歓迎されたことはありません。

その手紙は、次のように言って終わっています。「今回、国連でパレスチナの会員資格の昇格を受け入れる事は、実際に平和政策を無にするだろうし、イスラエル人とパレスチナ人をお互い更に不和にしていくだろう。」

欧州連合の資金の融資条件は、欧州連合で討論中でありました。2005年に、ECIは内部の欧州連合の監査を求めることで、パレスチナ自治政府への融資を再検討するように要求しました。初めの条件にも関わらず、欧州連合委員会は、最終的には2005年12月に、ECIでの報告で作成された議論を引用して、パレスチナ自治政府への資金調達を凍結しました。しかし、次の月、2006年1月、欧州連合がテロリストの団体と表現するハマスが、ファタハの大規模の壊滅のため、ガザでの選挙戦に勝利をしました。2007年には、ファタハの代表達は、ガザから追い出されました。

欧州連合は、無批判的に無条件に、パレスチナ自治政府に資金調達し援助した過去の失敗を繰り返すのをさけるべきですが、はっきりと説明するために呼び出す必要があります。ECI代表 トーマス・サンデル氏は木曜の夜、ブルッセルでの声明でこう言っています。月曜日、ルクセンブルクでの欧州連合外務大臣の議会がそれをするのに一番よい決定的な時である。

マンスリーレポート 2012年10月


国連があるニューヨークからちょうど戻ったところでこのレポートを書いています。この一週間、イスラエルのための祈り、イスラエルに関する啓発とイスラエルの立場を擁護するために過ごしました。
多くの重要な会議があり、非常に注目に値する一週間でしたので今月のレポートは、まず、第67回国連総会のオープニングセッションの結果と、パレスチナ国家樹立の計画に焦点を絞ります。
この週は大いなる成功を収めましたが、しかし我々は警戒態勢を取る必要があります。以前よりもイスラエルに対するよりよい情報が世界に提供されましたが、しかしイスラエルに対する脅威は取り去られていないからです。

イスラエル、イランの核開発脅威のメッセージの理解を得る。−パレスチナの「国家」承認決議案が11月に国連総会で審議される見通し。
ニューヨーク −イスラエルのベニヤミン・ネタニヤフ首相は、9月27日(木)、国連総会での演説で国際社会の関心を集めました。演説の中で、イランに核爆弾を持つことを容認することの危険性を詳細にわたり説明しました。その演説は世界中のニュースのヘッドラインを飾り、PRに成功しました。「レッドライン」のイラストは、TVや新聞等でも紹介されました。ネタニヤフ首相の警告のメッセージは、イランのアフマディネジャード大統領の発言まったく対照的であることが明らかになりました。イランの大統領は、コーランの中で想像的知覚を重視する12イマーム派を導き出す来たるべき世界の大混乱と災いと、新しいイスラムによる世界秩序を語りました。ほどんどの世界のメディアはアフマディネジャード大統領の発言のうちこの部分については報じていませんが、発言を聞いた世界の指導者たちにとっては、アフマディネジャード大統領は、イスラエルにとってだけではなく、人類すべてにとって、非常に危険な人物であることを明らかにしました。

差し迫ったイランからの脅威と米大統領選のために、パレスチナ国家承認議決案は今年、注目を欠きました。いくつかのメディアのレポートによると、パレスチナの指導者、マフムード・アッバス議長は、彼の国連での演説をユダヤ人のエルサレムとの関係を最終的に認めるために用いると約束していましたが、それよりもイスラエルを民族浄化で訴えました。
パレスチナ自治政府は国連での地位格上げを求める決議案の採択を訴える構えです。米大統領選によって妨げられることのないように、11月下旬、おそらく国連の分割案の記念日となる29日になると予想されています。

非加盟国オブザーバーとしての地位の格上げ決議案はある方々にとっては些細なことと思われるかもしれませんが、賛成票の結果はイスラエルにとっては有害なものとなります。パレスチナ自治政府の交渉担当サエブ・エレカットの発言を以下、引用します。「確かに、占領は続き、入植も継続され、入植者による犯罪も続くだろう。しかし結果が出る。国連での決議の後、パレスチナは占領下にある国家となる。イスラエルはもはやそこが係争地帯であるとは言えなくなるだろう。」
ECIは引き続き、皆さんを代表して政府にコミュニケーションをとり、決議案採択の時にはニューヨークに行く予定です。
パレスチナ国家樹立の動きはオイルマネーの支援によりますが、同時に間接的にはEU(皆さんの税金)によって支援されているのです。我々の働きは皆さんのご支援によってのみ支えられているのです。*
*EUはパレスチナ自治政府への唯一最大の寄付提供者であることを覚えてください。(毎年6億ユーロ以上を拠出していま)。最近の報告ではイスラエル政府はパレスチナ自治政府がその財源を本来の目的ではなく政治目的に誤用していることを批判しています。

ECIは「敵陣の背後」で祈る
ニューヨーク−国連に対するECIの使命の中心は祈りでした。いくつかの特殊な状況のゆえに、ECI代表団メンバーは、イラン代表団の本部のあるワーウィックホテルで、アフマディネジャドの部屋から数部屋離れたところで敵陣の背後での祈りを効果的に捧げることができました。ワーウィックホテルは、イラン代表団を喜んで受け入れるニューヨークで唯一のホテルで、現在は国際社会からの圧力がより強くかけられてきている所です。

メディアのレポートはニューヨークでの一週間はアフマディネジャドにとって、彼の側近の一人が離脱し、またイラン通貨は今までにない打撃を受けていることから完全な失敗だったことを示しています。国際社会のイラン政府に対する圧力が増し加わる中、多くが、現在、イランの反政府勢力がついにはアフマディネジャドを倒し、核開発の野望を捨てることで新しい政治体制を構築できるのではないかと希望を抱いています。

コロンビア大統領、国連でイスラエルを擁護
ニューヨーク−ある方々がいうには、193の国連加盟国のうち150ヶ国の大大多数が一方的なパレスチナ国家樹立の決議採択を期待しましたが、その中でイスラエルの側に立つ勇気ある方々がおられます。
木曜日のアメリカユダヤ人委員会(AJC)主催の昼食会で、コロンビア大統領のフアン・マヌエル・サントス氏は、他のラテンアメリカの国々からの圧力にもかかわらず、一方的なパレスチナ国家樹立宣言を拒否する勇気、ビジョンおよび指導力を評価され、尊敬に値する政治家として表彰されました。

安全保障理事会のメンバーとして、サントス大統領のイスラエル擁護は強力です。演説の中で、喜んでイスラエルの側に立つ理由をこう述べています。

「私にとって、これは勇気の問題ではなく常識だ。」と語りました。「和平というものは、唯一、交渉を通してのみ実現するものであり、工作によってではない。」昼食会の後、ECIはサントス大統領に挨拶をする機会を得、彼のイスラエル支持に感謝の意を表明しました。

昼食会の席で、小さな、コロンビア系ユダヤ人コミュニティーの何人かのメンバーはコロンビアで最大のイスラエル支持者は福音派のクリスチャンだと述べました。国家樹立決議の日、クリスチャンたちは大統領官邸の外に集まり、イスラエル支持を表明したそうです。コロンビアのユダヤ人コミュニティーはわずか数千人規模で、戦略的な協力が不可欠です。多くの他の国々でそうあるように、コロンビアのユダヤ人コミュニティーは福音派のグループの中に協力者を見出しています。

アフリカ、ECIと政府指導者の会談に門戸を開く
ニューヨーク−アフリカとの関係は、小さな代表団がベニンの大統領、トマス・ボニ・ヤイイ氏と会い、より強固になりました。他のアフリカ諸国首脳との二国間会議で多忙のプログラムにも関わらず、大統領はECIとの会談に時間を割いてくださいました。
会談の中で、大統領は、ECIの働きに支持を表明し、我々をアフリカへ招待して下さいました。ECIはいつの日かアフリカ連合を訪問する予定にしていましたが、アフリカ連合のリーダーの一人からの招待を受けたことで、行くべき時が来たことを確認しました。

ニューヨーク滞在中、ECIはまた、他のアフリカの政府官僚や外交官らと会い、核の脅威や外交的な戦いを伴うこの危機的なの時に、イスラエルとともに立つことの重要性を説明しました。同時期に、ECI議長のハラルド・エクカート、ECIの名誉議長のウィレム・グラショウバー、そしてEUの渉外係のアンドリュー・ツッカーという構成でイスラエルのためのクリスチャンから代表団がウガンダを訪れました。カンパラにいた時に、一行は、真のイスラエルの友人でもあるウガンダ議会の議長に会うことができました。イスラエルのためのクリスチャンはアフリカでの活動を増やしており、議会のメンバーがイスラエルを訪問することを助けています。

ECIのビジョンはイスラエルのメッセージを王や王妃たちの前に」持ち運ぶことです。この二、三週間の間、この働きはもっとも目を見張るような方法で達成されました。
祈りによって皆さんが私たちと共に立って下さったこと、また経済的な支援によって、皆さんを代表して政府の指導者たちに届くことができるよう捧げて下さったことを感謝します。

10月15日、EU、特別会議でパレスチナ国家樹立決議を検討
ブリュッセル−ヨーロッパ連合は、10月15日、ルクセンブルクのEU外相特別会議でパレスチナ国家樹立決議に関する共通の立場を明確化しようとしています。今までのところ、EUは共通の立場をまとめることに失敗しています。キャサリン・アシュトンEU外相は反イスラエル議題を引き続き押していますが、ドイツ、オランダ、そして他の東欧の加盟国と同様、ポーランドといった影響力のある国々が反対しています。

前回この問題が採決された時、UNESCOへのパレスチナ自治政府の加盟について、11のEU加盟国が賛成、11が棄権、5か国が反対の票を投じました。パレスチナ自治政府はエルサレムでEU使節団の代表達と秘密裏に会談、国連総会での決議案草案の助けを求めました。

クリスチャンは外交的戦いによってイスラエルの勝利を助けることができる
−11月のブリュッセルでのトレーニングカンファランスに登録ください。
9月23日、日曜日のイスラエルタイムズに発表された論説の中で、トーマス・サンデ―ルは、全世界からの聖書信仰を持つクリスチャンを動員することによって、イスラエルに対する外交的戦いがどのように勝利することができるかについて書きました。コロンビアの事例では(先の記事を参照)、再びそれを証明しています。成長する福音主義コミュニティのあるところに、イスラエルの友人たちもいるのです。

登録に関する最新情報は、2012年10月22日。詳しいことはinfo@ec4i.org へメールをお送りください。

訂正
9月のレポートの中に2つの誤りがありました。パンギムン国連事務総長がテヘランの非同盟運動サミットを訪問した(同盟運動ではない)。ダニー・アヤロン氏はイスラエル副外相(副首相ではない)。これらの誤りをお詫びいたします。

皆様のお祈りを感謝します。もしイスラエルのためのヨーロッパ連合をサポートしていただけるなら、どうぞ下にある「献金」のボタンをしてください。オンラインでの送金や銀行からの送金の詳細があります。