2014年12月15日月曜日

ECI、ヨーロッパ議会と国連安全保障理事会が一方的なパレスチナ国家を検討する中、公開書簡を発表

【ブリュッセル 12月15日】 ECIは、ニューヨークの国連とブリュッセルのEUでの最後の2週間を過ごしながら、国連安全保障理事会のメンバーへと同様、ヨーロッパ議会のメンバーに対して、一方的にパレスチナ国家を承認することを再考するように説得する公開書簡を送りました。

「イスラエルとパレスチナ間の、公正で包括的な和平合意は ヨーロッパの首都で、あるいはニューヨークの国連で準備することはできず、ただイスラエル政府とパレスチナ自治政府との直接交渉を通してのみなすことができる。」とECI創設者トマス・サンデールは、月曜、声明の中で語りました。

「国際社会の役割は、れらの交渉が円滑に進むように助けることであって、彼らに変わって最終的な結果を一方的な宣言によって命じることではない。」とサンデールは付け加えました。

12月17日(水)のユダヤ人の祝日であるハヌカの祭りの時に、ヨーロッパ議会は、パレスチナ国家承認の拘束力のない決議の投票をする予定です。承認は政治的影響をすぐにもたらすものではないにしろ、和平交渉に悪影響を及ぼすだろうとサンデールは信じています。

「そのような承認の政治的メッセージは、独立国家樹立を達成するためにパレスチナ側に交渉や譲歩の必要がないと伝えることになるでしょう。これは幻想です。」とサンデールは警告しました。「公正で包括的な和平合意に到達する唯一の道は交渉と犠牲を伴う双方の歩み寄りを通してであって、一方的な宣言によってではありません。」

票決は、エルサレムのシナゴーグで祈祷中のユダヤ人のラビたちを惨殺した事件を引き起こした「怒りの日」をパレスチナの指導者ムハンマド・アッバスが、呼びかけたわずか一週間後に実施されています。ハマスはいまだにユダヤ人国の滅亡を誓っている中、穏健的なファタハも最近過激化しており、神殿の丘のわずかなユダヤ人の存在が「汚した」と呼びかけました。

これらとその他の扇動する声明はEUの首都ではまったく反対されず、ヨーロッパ議会は今や勢いよく承認に向かっています。

「EUは、中東の一部のテロリズムに報いることはできない、いたるところでテロと戦おうと試みている。」公開書簡はこのように述べています。EUの中心的な焦点はその地のイスラム過激派と戦うことであるべきで、唯一の、真の民主主義国家で和平のためのパートナーを抑圧することではありません。

ヨーロッパ議会での票決はとじられると思われます。一般的に中道右派政党が国家承認に反対なので、左派寄りの政党はパレスチナ国家承認に票を投じるようにしています。先週、第二番目に大きな政党のグループ、社会主義と民主主義の同盟が、パレスチナ国家をより積極的に支持するための努力をする、ファタハとの新たなる協力関係の締結に合意しました。

国連安全保障理事会の加盟国の大使にあてた同様の書簡で、ECIは、新しい国連決議に対する反対をわかりやすく説明し、最終的な和平合意のための条件を押し付けることによって紛争を解決しようとしているとしました。

決議は、ヨルダン人が急先鋒に立ったもので、2年のうちに西岸地区からのイスラエルの完全撤退を要求しており、パレスチナ国家の承認を完全にするものだと説明した。

この書簡は、ECIの法律顧問アンドリュー・タッカーによって書かれた、パレスチナ国家についてのECI position paper に沿うものです。

「パレスチナが交際法の者で国家としての構成をなしていないのは明らかです。国連の新しいメンバーとして受け入れるなら国連憲章の第一の信念、つまり平和のために貢献するということを破ることになります。」と彼は書いています。「皆さんは他の国連加盟国のメンバーの破滅を呼んで、同時に国連のメンバーシップを適応することはできません。」と結んでいます。

「国連が、ユダヤ人に対する扇動を助長することに対する発言において失敗し、パレスチナ自治政府の過激化に目をつぶるかぎり、その地域に平和はないことになります。」とトマス・サンデールは付け加えた。

現在、ニューヨークで国連決議を提出するための努力がヨーロッパ議会の投票が行われる同じ日、それはハヌカの祭りの日になされています。

一か月と少しで1月27日にアウシュビッツからの解放70周年記念日が国連とEUによって記念されます。「ヨーロッパ人として、私たちは、ユダヤ人たちが彼らの先祖伝来の故国に平和で安全に暮らすことができることを保障することによって、国際社会に私たちのユダヤ人に対する責任があることを思い起こさせる道徳的義務があります。

もしヨーロッパ議会と国連安全保障理事会が、ユダヤ人国家の滅亡を求めることを構成要素に含んでいるパレスチナ自治政府を支持するなら、私たちは歴史から何一つ学んでいません。」とトマス・サンデールは結びました。

トマス・サンデル記
翻訳:翻訳委員会

2014年12月4日木曜日

2014年12月号 月間報告

事態改善のために助けの手を!

この直近の報告書を送る頃には、ECIの年次総会はすでに終わり、ECIの一部はニューヨークの国連を後にし、他のメンバーは、一方的なパレスチナ国家格付けを欧州議員がどのように投票するかの行方を見守るために、国連に残っている。

イスラエルの政治的戦いは、勢いを増している。今まで以上に、イスラエルは、私たちの助けが必要だ。今月は寛大なる献金によって、イスラエルの側に固く立ち、助けていただけるだろうか。私たちはあなたがたの助けが必要だ。再び、今月の報告でどれだけ助けが必要か確証するとともに、その助けによって、私たちは事態を改善することができるのである。

ECI、増悪を助長するだけの資金援助の停止をEUに要請

【ブリュッセル】 ECIは、EUに対して、パレスチナが指導権を握るのであれば、パレスチナ自治政府への資金援助を停止するよう求めた。2週間前に欧州議会で年次政策会議が行われ、ECIディレクターのトマス氏は、EUの中東政策トップ事務長のクリスチャン・ベルガー氏に問いかけた。

先日、パレスチナ自治政府のアッバース議長は、神殿の丘にユダヤ人が存在することは「汚れている」とし、「怒りの日」を呼び起こした。これは平和をもたらすものではなく、怒りを刺激するものにすぎない。」と、トマス氏は語った。「中東での和平を考えるのであれば、この憎しみをなくす必要があるでしょう。パレスチナ政府に最も資金援助しているEUは、その大きな責任があるのです。」

「私たちは、シリアとイラクで、テロと戦うことはできませんし、ラマラでテロに力をかすこともできません。なぜなら、EUが資金援助しているパレスチナ政府の一部はテロリスト組織のハマスであることは事実であるからです。」 ベルガー氏はこの発言に異議申し立てをすることもなく耳を傾け、中東の和平には、教育が重要であることに同意した。

第11回年次政策会議では、エルサレムのシナゴーグの祈祷中に殺害された4名のラビのために黙祷の時が持たれた。政策会議の終わりに、トマス氏は、エルサレムは、イスラエルの首都であり続けることこそ、エルサレムに宗教的自由と人権が守られる最善の道であると語って、閉めた。

代替案は明らかである。穏健派のヨルダンが旧市街を支配していた頃は、ユダヤ人は聖地へ行くことができなかった。しかし今日、信じる者はみな聖地で自由に祈ることができるべきである。もし普遍的価値に信頼するならば、私たちはそうすることができるのだ、と述べて、会を締めくくった。

この討議の後、ECI顧問弁護士アンドリュー・タッカー氏は、簡潔にまとめたパレスチナ政府に対するECIの文書をベルガー氏に手渡した。その文書では、イスラエル・アラブ紛争は交渉で解決すべきであり、交渉もなく、一方的にパレスチナは国家であると主張すべきではないと述べている。その文章はここから読むことができる。


迫害下にあるクリスチャンのための共同声明
反ユダヤ主義に対する首尾一貫したEU戦略

【ブリュッセル】  ECI年次総会に関連し、2日火曜日、EEASにて中東局総長のクリスチャン・ベルガー氏に、数千万人もの人々が署名した共同声明が手渡された。その声明は、欧州で高まる反ユダヤ主義撲滅のための首尾一括したEU戦略の支援と共に、迫害されているクリスチャンと他の少数派の宗派を支援する声明である。

声明では、シリアとイラクの難民を受け入れる安全な場所を確保することも述べられている。難民受け入れは、欧州議会の最大政党である欧州人民党に支援されている。この声明は、ECI、欧州ユダヤ会議、ペンテコステ欧州フェローシップ、カナダの人権団体であるワン・フリーワールド・インターナショナルの共同声明による。声明は緊急の課題として、ベルガー氏に受け取られた。声明の文章はここから読むことができる。


エジプトの人権弁護士、イスラエルを支持

【ブリュッセル】 ワン・フリー・ワールド・インターナショナルから出席した、エジプト生まれのエル・サフィー(Majed El Shafie)氏は共同声明の署名者の一人だった。イスラエルは永久にエジプトの敵であると信じて成長した後でさえ、サフィー氏は現在、イスラエル国家の忠実な支持者となった。サフィー氏は、イスラム教徒として生まれたが後にクリスチャンに改宗、イスラエルを支持する理由はイエス・キリストのゆえと説明している。

エジプトから逃亡した時、イスラエルに逃れの場を見出した。今日、彼は世界中で、宗教の自由と人権を支持することでのクリスチャンとユダヤ人の一致が成長しているのを見ている。カンファランスで、ハマスとイスラム国は過激なイスラム教という同じ木からとれる実で、EUは彼らを同一のものとして扱う必要があると強調した。ハマスとイスラム国はユダヤ人とクリスチャンに憎悪の念をもっているだけでなく、彼らのイスラム法の全体主義的イデオロギーに同意しないすべての人々を憎んでいる、と彼は語った。

カンファランスの他の講演者は以下の通り:
ホストはのBas Belder欧州議会議員、Lars Adaktusson欧州議会議員、Branislav Skripek欧州議会議員、イスラエル副大使Ronen Gil-or、ヨーロッパのユダヤ人会議の副代表、ラヤ・カレノバ氏、ECIの法律顧問アンドリュー・タッカー、ECIの議長Harald Eckert。金曜日、ECIはトレーニングの日を準備、そこでアンドリュー・タッカー、Harald Eckert、トマス・サンデール、Gregory Lafitte、Elise Coolegem、そしてフェイス・コリンズが講演した。ECIヨーロッパ支部ディレクターのPerrine Dufoixは祝宴の議長を務めた。カンファランスのビデオレポートは来週中に公開される。


12月17日に行われる欧州議会のパレスチナ国家承認の投票
-今こそ欧州議会議員とコンタクトする時

12月17日(水)に欧州議会は、EU加盟国がパレスチナ国家を承認することを促す決議案を票決する。

  • これからの数日間、数週間に、この慎重を要する問題についての皆さんの見解を、皆さんのメンバーにメールしてぜひ、表明してください。
  • ぜひ皆さんの言語で自由に書いて、皆さんの欧州議会議員にお送りください。


パレスチナは国際法の下では国家ではなく、国家としての国連の基準を満たしてはいません。

―パレスチナは、パレスチナ人の領地と主張するすべてを治める能力を持つ政治体をもっていません。パレスチナ自治政府の指導者ムハンマド・アッバスは命の危険があるため、現在はガザを訪れることができません。

―国連憲章4条は国連加盟国に平和を愛することを求めています。テロリスト集団ハマスは、パレスチナ自治政府の一部ですが、イスラエル国家の滅亡を求め続けています!

パレスチナ国家承認に関する包括的文書については、こちらをクリックしていください

私たちのメッセージは次の通り:
私たちはテロを支持することはできません。今、パレスチナ国家を承認することは、平和への期待を弱めることになるでしょう。

来るべきイベント

グローバル・プレイヤー・カンファランス 於:クラクフ 2015年1月25-29日

アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所解放70周年を記念し、ECIはポーランドのクラクフで祈りのカンファランスを開催します。第二次世界大戦終了でアウシュヴィッツが解放され、ホロコーストが終焉してから70年目にあたるこの日をスタートとし、100日間の祈りと断食をします。1月27日の午後には、ホロコースト記念日とし、ユダヤ人コミュニティと共に、クラクフのシナゴーグでECI主催のコンサートを行います。

詳細は、12月1日に先にメールした内容です。
カンファレンスについては、www.100-days.eu をご覧ください。

トマス・サンデル記 tomas.sandell@pp.inet.fi
Copyright (c) European Coalition for Israel
翻訳: 翻訳委員会




2014年11月25日火曜日

ECI政策会議


ECI政策会議、中東で迫害されている宗教的少数派に対するEUの迅速な対応とヨーロッパにおける反ユダヤ主義の停止を要求

【ブリュッセル】2014年11月24日 イスラエルのためのヨーロッパ連合は、次期欧州理事会議長と欧州連合外務・安全保障政策上級代表に対し、シリアとイラクの迫害されている宗教的少数派への支援の即時実行と、ヨーロッパにおける反ユダヤ主義の高まりに対する首尾一貫した戦略を求めて共同声明を出した。欧州連合外務・安全保障政策上級代表のフェデリカ・モゲリーニ氏は11月1日に就任、次期欧州理事会議長のドナルド・トゥスク氏は12月1日就任する。

2014年11月20日(木)、その声明は読まれ、ブリュッセルのEU議会で行われたECIの第11回定例政策会議に関連して、欧州対外行動局のクリスチャン・ベルガ―氏に手渡された。その手紙は、シリアとイラクの迫害されている少数民族のための国際的に監視された安全な避難所を求めるもので、ヨーロッパのユダヤ人会議、ペンテコステ派のヨーロッパ・フェローシップ、そしてワン・フリー・ワールド・インターナショナルによって共同署名されており、宗教的自由を支持することでクリスチャンとユダヤ人ユニークな協力関係を作り出している。

ECI代表のトマス氏は、会議でユダヤ人コミュニティーからあげられた、シリアとイラクの迫害されているクリスチャンの支援のためのいくつかの声明に注目した。世界全体が沈黙を保っている時に、イスラエルの国連大使であるロン・プローサー氏は繰り返しこの問題を国連レベルで取り上げた。ブリュッセルで、ヨーロッパのユダヤ人会議の副代表、ラヤ・カレノバ氏は共同声明に署名した。

そのカンファランスで、副代表はヨーロッパのクリスチャンの友人からの倫理的な支援の重要性を語った。「ヨーロッパでのユダヤ人の一日一日は不確かで防衛を考慮することにあふれている事実から見て、ここで私は友人の中にいると感じます。」

カレノバ氏はヨーロッパでの反ユダヤ主義の台頭について語ったが、我々が述べた中東のクリスチャンの窮地について重要な時であることに同意した。

この共同声明はまた、人権活動家であるエジプト生まれのサフィ氏よっても署名された。彼は宗教的自由を消滅しようとする勢力に共に立ち上がり立ち向かう必要を表明した。

今日、彼は、世界中で宗教的自由のために働くワン・フリー・ワールド・インターナショナルの創設者であり代表者である。カンファランスで、彼はエジプトで元反体制派であり、どのようにしてイスラエルで避難所を見つけたかについて語った。

イスラエルは敵だと信じるように教育されたが、今日、彼はその価値観と理念のゆえにユダヤ人国家の友であり、抑圧が常である地域の少数派を擁護している。

EU議員と官僚をヨーロッパ各地からのECI活動家とともに集めた政策会議は、また憎しみの資金提供をやめるように求めた。クリスチャン・ベルガ―(EEAS欧州対外行動局の中東ディレクター)とのパネルディスカッションで、トマス氏はEUがパレスチナ自治政府の唯一最大の資金提供者であることに注目、それゆえ扇動をやめるために条件付きで資金提供する必要を語った。

トマス氏は、火曜日、エルサレムのシナゴーグで起こった4人のラビ殺害事件は、「怒りの日」へのアッバス議長の呼びかけがその前にあったことを指摘した。「その事柄が行動を引き起こしており、扇動の火に油を注いだ者たちは責任を取る必要がある。」と、トマス氏は語った。ベルガ―氏は教育が中東での和平を進めるカギであることに同意した。

政策会議では、エルサレムでの襲撃事件のわずか数時間前に、パレスチナ国家承認を支持したスペイン議会の時期尚早の投票を指摘した。

「我々はシリアやイラクでテロと戦うことはできない。そしてラマラでテロを政府にいれることもできない。」と、トマス氏は続け、イスラム国とハマスは、全く同じ過激なイスラムの憎しみのイデオロギーと同じ表現をしているというサフィ氏によって支持された。ハマスは最近のエルサレムでの襲撃を讃辞し、現在のパレスチナ自治政府との共同政治の連立パートナーでもある。同様に、今週の火曜日に行われる欧州議会での投票が注目される。

政策会議は、オランダの欧州議会の議員であるBastiaan Belder氏によって開催され、またスウェーデンの欧州議会の議員であるLars Adaktusson、スロバキアの欧州議会の議員Branislav Skripek、 ECIの法律顧問アンドリュー・タッカー、そして中東の迫害されているクリスチャンや他の宗教的少数派を擁護しそしてヨーロッパとイスラエルでユダヤ人と共に立ち上がる必要を語ったイスラエル副大使Ronen Gil-orが出席した。

ECIの議長Harald Eckertはドイツから出席、ヨーロッパは、反ユダヤ主義がもたらす最も重要な結末について世界に教える道徳的義務を持っていると述べて政策会議をまとめた。

ヨーロッパでのナチスの死の収容所からの解放から70年、この教育的キャンペーンは、ヨーロッパ、中東の双方において強化される必要がある、と結んだ。

2014年11月19日水曜日

ECI、エルサレムでの襲撃事件を非難-欧州のパレスチナ基金の見直しを求める

【ブリュッセル 2014年11月19日】 ECIは、ブリュッセルで開催される第11回政策会議に向けて準備中であるが、18日火曜日の朝、エルサレムのシナゴーグの祈祷中に、4人のラビが殺害された事件に非難声明を出し、中東の混乱した状況について語る意向である。

ECIは、パレスチナによる襲撃事件が続く限り、欧州のパレスチナ基金を速やかに停止するべきことを求める。2005年、第1回欧州議会政策会議の時、ECIはパレスチナへの欧州基金が正しく取り扱われていないことを促し、速やかな見直しを求めた。その後、欧州は、ECIの政策資料から引用し、一時的に資金調達を凍結した。

火曜日に、ECIディレクターのトマス・サンデルは、欧州議会から放映されているヨーロッパ・レポートTVの中で、火曜日に起きた襲撃事件を語ると共に、欧州のパレスチナ基金の見直しを新たに求めた。襲撃事件は、パレスチナが扇動したエルサレムの憤慨の後に起こっている。アッバス議長は、神殿の丘にユダヤ人がいることは「汚らわしい」と繰り返し発言した。水曜日、アッバス議長はテロ攻撃を非難したが、米ケリー長官が避難声明を語ったのでその発言をしただけだ。

世界中で起こっているテロ攻撃はまことに遺憾であるが、その根源が反ユダヤである襲撃事件がある。そして、その多くは、パレスチナ自治政府に最も援助している欧州に責任があるのではないか。

木曜日、ECIはパレスチナ領域に援助している欧州の資金援助の新たな見直しを求める。政策会議は、欧州のECI活動家と欧州議員らと共に木曜日から金曜日に行われる。

2014年11月15日土曜日

2014年11月号 月間報告

中東、イスラエルで厳戒態勢、そしてヨーロッパも


今月のレポートをまとめてみると、イラクとシリアで続行されているクリスチャンや宗教的少数派に対する組織的大量虐殺と同様に、イスラエルでの新たなるテロの波についてメディアの報道に見ることができる。 ブリュッセルを含む世界の国際主要都市は、それに対していまだに沈黙を保っている。

中東のクリスチャンとユダヤ人の被害者に対する国際社会のこの沈黙と消極的な姿勢は、ヨーロッパに対して増長している脅威と同様に、来週行われる年次政策会議の主要議題になる。

今こそ我々の声を上げて共に立ち上がるべき時だ。皆さんが、実際に来週の会議にともに参加できないとしても、我々がこの声を上げることができるように我々のこの働きを支援していただける機会がある。我々が行動すべき時は今だ。

ストックホルムで危険信号をならす:ノルウェーの閣僚、パレスチナ国家容認への参加を拒否

【ストックホルム】 10月最後の週、反イスラエルに対する国際法不正使用の国際的キャンペーンは頂点に達した。

スェーデンの少数派政権は10月30日(木)にパレスチナ国家を認める声明を出したが、それは際立つ孤立の中にあった。

その決議は、ストックホルムの同国議会の多数の支持を欠いたものだっただけでなく、近隣の北欧諸国は、すべての北欧各国が一致してパレスチナ国家を承認するようにするスウェーデンのキャンペーンをきっぱりと拒絶した。

もし一つの政府が孤立したとすれば、それは、これまでのところパレスチナ国家を承認するという唯一のEU加盟国であるスウェーデン政府である。したがって、イスラエルーパレスチナ間の紛争を交渉によって解決しようとするEUの決定を破るものであり、テロリスト組織であるハマスと契約しないという誓約を破るものである。

10月13日に、パレスチナ国家承認に賛成した英国下院の投票には失望したが、それは現在の英国政府の立場を変えるものではなく、国際法に基づく義務を順守することを約束している。

資金に限界のある小さな団体として、ECIは我々の身近な北欧諸国に戦いを集中させることを決めた。英国の投票と比べて、スウェーデンの決議は政府の法令で、それゆえ決定的なスウェーデンの公式の立場となった。

しかしスウェーデンは単独ではなく、より広大な北欧圏の主要な一部として重要だ。国連においては、北欧諸国は、比較的小さな国々であるにも関わらず、人道的な大国として、また時流を作り出すものとして多くからみなされている。(最初の国連事務総長の2人はスカンジナビア出身者だった。)もし他の北欧諸国がスウェーデンの議決に習うものとなっていたら、それは実に災いを引き起こすものとなっただろう。

こういった理由で、ECIは北欧圏に支援を動員して、北欧協議会(北欧諸国の地域的な組織)が年次セッションを開催した時にストックホルムにいることを選択した。スウェーデン政府は、今一度、北欧の仲間である国々に彼らに習うように説得しようと試みた。諸国はそれを拒否した。今のところは。

同じ週、ECIは、北欧協議会の年次セッションに関連して、最初の北欧とイスラエルの朝食会を開催した。そして新たなる北欧イスラエル友好グループが公表された。その結果、北欧諸国のイスラエルの友人たちは最近の危機のゆえに、より意欲的に、より権限を与えられ、そしてまたイスラエルを支持することにおいてその必要により強力に意識的になっている。 ECIは他のEU加盟国の状況を引き続き、監視していく。

ヨムキプールを国連の休日にの話し合い、ジュネーブとウィーンで続く

【ジュネーブ】 ニューヨークの国連本部で、ヨムキプールを国連の祭日にする話し合いが、第5回委員会の中で行われたと同時に、ECIは、世界の他の地域にある国連本部で、同じ議題を持ち出した。

先週、ECIのジョージ国連担当ディレクターは、ジュネーブとウィーンにある国連高級事務官と会合し、ヨム・キプールをいかに国連の欧州各国に理解してもらうかを話し合った。

国連事務局は、ヨム・キプールを国連の祭日にするための実際的な解決を見つけ出すために、ECIと協力して専門的かつ積極的な取り組みを行った。国連の骨組みに建設的に組み入れられることによって、我々は前進し続けるのである。ニューヨークの国連本部へは、12月の第1週に、新たに訪問する予定である。

ブリュッセルから世界の果てまで

【ブリュッセル】 ECIは中心的には欧州を基盤として活動しているが、その影響力およびパートナーの組織は欧州だけに限らない。先週数週間、ヘラルドECI会長は、この危機的な時代、イスラエルを支援するために各国をめぐり、その必要性を伝えてきた。10月末の二週間、香港、インドネシア、フィジー諸島、ブラジル、メキシコを巡り、集会が行われた。

1930年代、40年代、この時期、ドイツで(ヨーロッパで)、反ユダヤ主義の動きが高まったが、今日、われわれは、肯定的影響力を及ぼすために立ち上がっている。これこそが、ECIの中心的なヴィジョンであり、世界に働きかけている理由である。

ヘラルド会長のメッセージは快く受け入れられた。太平洋諸島に位置するフィジー諸島に訪問できたのは、タイムリーであった。国連でイスラエル支援への質疑が、この国の首都で初めて行われたからだ。国連で南太平洋諸島のサポートは、長年にわたり、イスラエルにとって大きな励ましの源となっている。その絆は変わることのない不動なものとするために、ヘラルド会長の訪問がフィジーを励ました。

ヘラルド会長が訪れたイスラム国では、国営テレビで放映するので再び訪問してほしいと要請されている。

これが、イスラエルを支援するために、また、アウシュビッツ解放70周年に関連し、ユダヤ人のために立ち上がる責任を担うために、各国の政府のために祈るよう、クリスチャンに勧めている、世界祈りの呼びかけ(グローバル・プレイヤー・コール)のすべてである。

2015年1月25日-29日にポーランドのクラクフの集会からスタートし、5月10日-13日にエルサレムの集会で終わる、100日間キャンペーンが始まる。キャンペーンについての詳しい内容、集会についてはここをクリックして、お読みください

トマス・サンデル記 tomas.sandell@pp.inet.fi
Copyright©European Coalition for Israel
翻訳:翻訳委員会

2014年10月29日水曜日

ECI、スウェーデン路線でなく、北欧首脳らの決定を称賛

スウェーデンのパレスチナ国家承認は、オスロ合意違反

【ストックホルム】 2014年10月28日、ECIは、フィンランド、ノルウェー、デンマークの各国が、スウェーデン政府がパレスチナ国家を認めたことに対して反対を決定したことに賛同する。

ストックホルムで28日月曜日から北欧年次定例総会が始まり、翌日火曜日、ECI主催で北欧委員のための朝食会が行われた。その朝食会で、ECI創設者のトマス・サンデルは、北欧各国は、パレスチナ国家を支援しない国際法を遵守すべきことを強く勧めた。

スウェーデン議会で行われたこの朝食会で、トマス氏は、スウェーデンのパレスチナ国家承認は、「すべての未解決の問題は、交渉で決定されるべきである。」というオスロ合意を無効にするものであると指摘した。

「パレスチナ国家の一方的な承認は、霊的にも、オスロ合意の書簡の中でも違反しているものです。」と、トマス氏は火曜日に行われたストックホルムの朝食会で語った。「スウェーデン政府は法律を遵守すべできであり、法律を無視するべきではありません。」と述べた。

「ISISとハマス、双方ともジハード(聖戦)の概念を持ち、今日の中東地域に深刻な脅威を与えています。一方が一方(ISIS)を非難することもせず、他方(ハマス)を受け入れることもありません。」

「ユダヤ人国家を決して認めないと誓ったテロリストグループのハマスによる共同政権のパレスチナ国家を認め、そして、市民を人間の盾として使う彼らを認めることは、スウェーデンは、国際法と人権を弱体化することであり、同時に、中東地域で唯一の民主主義国家であるイスラエルを弱めることにもつながります。」

民主主義とは、本来、弱い者や抑圧されている者たちのために立ち上がるためにある。今日、クリスチャン、他の少数派の宗教家たちは、ガザを支配するハマスと同じように、イラクとシリアのジハーディストによって殺害されている。中東地域で唯一イスラエルだけが、キリスト教、他の少数派の宗教と平和で安全に共存している国である。

「パレスチナ国家を認めることは、国際社会の利益につながらず、パレスチナ人にも益とはならないでしょう。それはただ、基本的自由と人権を無視した、もう一つの抑圧的なイスラム国家を中東地域に作ることだけです。スウェーデン政府は、ハマスが共同統治するパレスチナ自治政府を国家に投じる一方で、聖戦という大量虐殺を行っている者らの支援に反対し、矛盾していることにつながるのです。」

朝食会は、ローランド議員(Roland Utbult)、ミカエル議員(Mikael Oscarsson)と、スウェーデン議会でECIと共催で行われた。

2014年10月10日金曜日

2014年10月号 月間報告

今月のニュースは良いニュースと悪いニュースが混じっている。一つは、中東や欧州で起こっているユダヤ人のためのイスラエルに関する状況について、悪いニュースが身近に起こっていることだ。最新の事例として、スウェーデンの新政権が、イスラエル政府との和平交渉なしに、パレスチナ国家を認める意向を示したのは、明らかに悪いニュースといえよう。

しかしながら、良いニュースは、フィンランドのサウリ(Sauli Niinisto)大統領が、火曜日にその意向を否定したことによって、北欧圏のパレスチナ国家の意思表示を意味なきものにしたかのようだ。

今月号のレポートは、ニューヨークの国連本部から報告すると共に、予想外にもヨーロッパの端にあるアルバニアからの良いニュースも届けることができる。

そこで、どうか経済的支援によって、欧州から、国連から、良いニュースを届け続けることができるよう助けて頂きたい。人々の思いと心の戦いは激しくなっている。しかし、私たちが一致団結するならば、良いニュースを伝えることができるであろう。

ECI、国連閣僚朝食会で、ネタニヤフ首相とパン・ギムン国連事務総長から支持

【ニューヨーク】 9月30日の火曜日、ニューヨークの国連本部で、新しい章が、ヨム・キプールの祭日を公に示す最初の会合が行われたことによって刻まれた。

ECI主催の閣僚朝食会では、「ヨム・キプールの精神である、紛争の時代の赦しと和解」をテーマに、国連外交官、国連官僚、要人らが集い、ヨム・キプールにある意味合いを理解し、紛争解決と平和構築ついて学ぶ時をもった。

プレゼンテーションや個々の証しを通して、この時代の中で、民族間で、政治指導者がいかに和解してきたかを、第二次世界大戦後のドイツとフランスの和平プロセスから、1994年にルワンダで起きたジェノサイドのいやしと国家統一の過程に至るまで、実例を示し、語られた。

今回、基調演説で力強いメッセージを語ったのは、カレル大使(元欧州委員会外部渉外副長官)(写真上)とジャンヌダルク・バジャエ・ルワンダ大使(写真右、ハラルド・ブラウン(Harald Braun)ドイツ国連常任委員と共に)で、主要ユダヤ団体会長のマルコルム氏(Malcolm Hoenlein 写真下)と、イスラエル国連常任委員のロン氏(Ron Prosor)からヨム・キプールが語られた意味を反映させながら演説した。

ECIのグレゴリー氏(Gregory Lafitte)とトマス氏(Tomas Sandell)は朝食会の背後にある将来的展望を語り、ユダヤ人が国連の創設と世界平和に多く貢献してきたことを認識してもらう必要があることを説明した。

「ノーマン・ロックウェルのモザイクに黄金のルールとしてイザヤ書が国連本部の壁に、普遍的な世界平和のヴィジョンとして刻まれていることによって、国連が、ユダヤ人の貢献の上に築き上げられているのがわかります。」と、グレゴリーは語った。

ECIが新たに率先して進めている、文化外交フォーラムは、本来ある価値と国連の目的を強化し、イスラエルを含めたより良い国家作りのために、これらの原則を構築することを目指している。

他の宗教の休日は国連で認められている一方、ユダヤ人の祭日は国連ではまだ認められていない。ECIは、現在、国連にヨム・キプールの祭日を要請するために、イスラエル政府と協力関係にある。

この歴史的に意義ある朝食会で、イスラエルのネタニヤフ首相から個人的な手紙がECIに届けられ、ヨム・キプールを国連で認める努力に、感謝の意が述べられた。また、パン・ギムン国連事務総長からECIに手紙が届き、この会議は、国連本部にとっても「非常に重要である。」と述べられた。

近年の官僚朝食会で分かってきたことは、一般的に思われているよりも、イスラエルは国連で多くの友がいると言うことだ。それゆえに、もし何らかのアプローチをする場合は、それらの国々を動員することができるであろう。

この文化外交フォーラムでは、ユダヤ人が国際社会にいかに貢献しているかを気づかせるために、多くの国連加盟国との関係を深めつつ、継続していく意向である。

この時点で、ECIは、国連193加盟国の中、70-80の国連加盟国とニューヨークで会合し、イスラエルについて建設的肯定的な話し合いの時をもっている。


ECI代表団、アルバニア大統領と会談 ハヌカの祭りをティラナで祝うための招待を受ける

【ニューヨーク】 ホロコースト以降、それ以前よりもより多くのユダヤ人がいる国がたった一つだけある。それはアルバニアで、ヨーロッパで最も小さく貧しい国の一つだが、ユダヤ人に対する心を持っている国だ。

ECIからの代表団は、9月の最終週にニューヨークで行われた第69回国連総会での一般討論演説に参加していたアルバニア大統領ブヤール・ニシャニに歓迎された。会見の中で、ニシャニ大統領はECIの働き、文化外交フォーラム、ヨーロッパとイスラエル間の関係を強化しユダヤ人を守る我々の働きに大きな関心を表明した。

圧倒的にイスラム教徒が多いこの国でユダヤ人たちが非常に守られていたこと、そして今日もその歩みをアルバニアが歩み続けていることは驚くべきことだ。2012年11月の国連でのパレスチナを国連非加盟国から格上げする議決の投票で、正式にはイスラム圏であるにも関わらず、アルバニアは棄権した少数グループに属している。

同国は後に、パレスチナの件を支持するのに失敗したことでトルコ首相から厳しく非難された。大統領は、アルバニアとユダヤ人国家との緊密な関係と通商関係の成長をとてもポジティブなものとして説明した。同大統領は、シモン・ペレス前イスラエル大統領の90歳の誕生パーティーに出席した、数少ないヨーロッパの大物政治家で、昨年、アルバニアでユダヤ人の文化を認めて首都ティラナでハヌカの祭りのパーティーを主催した。

会見の終わりに、大統領は、親切にECI代表団を12月にティラナで開催予定の次のハヌカのパーティー招待して下さった。また大統領は、アルバニア政府は、イスラエルとヨーロッパの良い関係を向上させるためにECIと共に働くこと、また国連レベルでの文化外交フォーラムにも関心を持っていることを何度も繰り返された。

アルバニアの事例は珍しいことではない。世界の多くの国々は現在、イスラエルのダイナミックな成長と始まったばかりの文化から学ぼうとイスラエルにより緊密になっている。ECIはこれらの関係とEUと国連レベルでの彼らのサポートを促進することを誇りに思っている。


スウェーデンの新政府はパレスチナ国家を承認する事を計画
しかし、他の北欧諸国はそれには加わらない意向

ストックホルムの国会
【ストックホルム】 スウェーデン新政権の少数派が、パレスチナ国家を認識するための計画を出したが、北欧諸国内では、外交雪崩が始まっている。エリッキー(Erkki Tuomioja) フィンランド外相は、スウェーデンの選挙運動に加わることを望み、他の北欧諸国も加わるよう説得しようとしている。 

スウェーデンのその計画は、スウェーデン本国では、野党が新しい政権に同意せず、まだ、いくつか深刻で重要なハードルにぶつかっている。

スウェーデンの主導で始まった計画は、全く驚くものではない。この年の初め、後に首相となったステファン・ロベーン氏が自分のフェイスブックでイスラエルへの同情的な支援のことを述べたが、反ユダヤの激しい攻撃にさらされることになり、後に、自分の意見を削除しなければならなくなった。それは、明らかに党派内にある強い反イスラエルロビーの圧力の結果であることがわかる。

2008年、社会民主党はスウェーデンのイスラム教徒評議会と、イスラム教徒の地域から政治的援助を受ける代わりにイスラム教徒の理念を援助することを約束した契約を取り交わした。しかし、その党の反イスラエルの意見は、1970年代、オルフ・パルメ元首相が、ヤーセル・アラファート氏への援助を表明した時にまで遡ることができる。

1983年には、パルメはヤーセル・アラファート氏を受け入れた最初の西側の首脳となり、 アラファート氏をテロリストの指揮官ではなく、指導的政治家として表明している。社会民主党の現在の首脳はテロリストグループのハマスと密接に関わっている。

しかしながら、スウェーデンの計画は、国際法およびモンテビデオ条約の国家独立に対する基準に違反している。その法によれば、国とは、自国の領土を統制し、国として認められる前に、まず国境紛争を解決させておく必要があると述べている。

パレスチナ国家の領土がハマスとファタハに分割されていること、そして、パレスチナ自治政府がイスラエルと境界紛争を、いまだ解決する必要があるため、パレスチナはその基準を全く満たしてはいない。

Varlden Idag新聞の広く社会に出回り人々に親しまれている解説を通して、スウェーデンの発表宣言された同じ日に、なぜその発表宣言が国際法に反するかという理由を説明し、ECIは、返答する事ができた。

この討論は、後で、スウェーデンや他の北欧諸国でなされるスピーチや記事で、取り上げられたり引用された。そのことは、パレスチナ国家の承認に反対するという意見を奮い立たせる助けとなった。

公の論争について、関連する諸意見を持つものと議論を交わすことで、ECIはイスラエル支持の討論を形作る助けをすることができる。

この日を覚えてください。

ECI第11回年次政策会議は、2014年11月20日-21日に、ブリュッセルの欧州議会で行われます。

アウシュビッツ解放70年記念 欧州とイスラエルの関係

席は限りがありますので、ご予約ください。


Editor Tomas Sandell tomas.sandell@pp.inet.fi
Copyright © European Coalition for Israel




2014年10月3日金曜日

ECI、NY国連本部でヨム・キプール前に官僚朝食会を主催


【ニューヨーク】 2014年10月3日、ECIはニューヨーク国連本部で、ユダヤの祭日を重視する歴史的イベントを主催した。官僚との朝食会で、「紛争が許されるこの時に、ヨム・キプールの精神である、赦しと和解」が国連総会の一般討論会と共に行われた。パン・ギムン国際連合事務総長は、ECIに宛てた手紙の中で、「国連本部で重要な会議」のイベントであると記した。

基調演説では、欧州委員会の対外関係の元次長であるカレル(Karel Kovanda)大使が、紛争時にあるこの時こそ、赦しと和解が必要であることを語った。

「和解こそ、事態を改善させる手段です。和解があれば、それが反映され、後悔、良心の呵責、謝罪、過ちの赦しとなり、そして、過ちの償いへとつながることにもなりえるのです。」

大使は「和解」とは、「フランスとドイツ」のような国家間の和解と、ドイツ人とユダヤ人の民族間の和解、ルワンダの和解プロセスのような個々の単位の和解とを区別した。

しかし、大使はまた、文化革命という集合記憶が、未だに抑圧されている中国のような国々についても語った。「中国の歴史はいまだ空白で、公にされていなページがあります。」

ジャンヌダルク・バジャエ(Jeanne D’Arc Byaje)大使は、1994年の大虐殺後、ルワンダで起こった統一と和解の国のプロセスについて見解を述べた。

「何百万以上もの人々の虐殺に処理するために、ルワンダ当局は、ガチャチャ村の習慣に基づいて、移行期の司法・正義(トランジショナル ジャスティス)を適応するために、従来の司法制度を取り除かなければなりませんでした。

この移行期の司法・正義制度は、ジェノサイド(大虐殺)容疑者40万人の処理を管理しました。ある者は釈放され、ある者は地域の労働を課せられ、他の者は罰金、また、別の者は、実刑判決を下されたのです。そして、この制度は昨年、閉鎖されました。」

グレゴリー(Gregory Lafitte)ECI国連ディレクターは、未来を期待するためには、過去を振り返る必要があることを強調しつつ、ヨム・キプールの普遍的な価値について語った。

「ユダヤの祭日は、私たちに重要な事柄を教えます。ヨム・キプールは、過越の祭のペサハで見られるように、奴隷からの解放、赦しと和解の事例を提示しているのです。」

グレゴリーは、国連本部前のモニュメントにゴールデン・ルール「行動規範」(あなたがされたいように他の人にしてあげなさい)の原則として、なぜイザヤ書2章の平和のヴィジョンが刻まれているのかを出席者に思い起こさせた。

「イザヤのヴィジョンは、剣をさやに収め、戦争がない未来を指摘しているのです。このビジョンは国連の創設と同様、歴史を通じて社会の改革者にインスピレーションを与えてきました。

私たちが前者後者に耳を傾け、国連の主要な目的と原則を強調するゴールデン・ルールの価値を認識するためにです。」と彼はスピーチを締めくくった。

朝食会では、世界的なヨム・キプールの価値を手紙に記したイスラエルのネタニヤフ首相からの公式の挨拶を受けた。その手紙では、ネタニヤフ首相はヨム・キプールを国連の公の休日にするよう努力しているECIに感謝した。

朝食会では、ロン(Ron Prosor)国連常任委員が、イスラエル政府の水衛生から農業技術に至るまで、今日、ユダヤ人の国家の国際社会への多くの貢献について語った。

主な米国ユダヤ人団体の議長であるマルコム(Malcolm Hoenlein)氏は、ユダヤ社会のヨム・キプールの宗教的重要性について述べた。

ECI創設者であるトマス(Tomas Sandell)氏は、「世界は混乱している!」と語ったマデライン・オルブライト(訳注:第64代アメリカ合衆国国務長官)の言葉を引用し、次のように述べた。

「平和を築くためには、私たちは赦しと和解の文化を育成する必要があります。ヨム・キプールを国連の休日にすることは、ユダヤ人に休日を与え、歴史的な不公平を修正することになるのです。

しかしながら、ヨム・キプールの意味合いは、普遍的であり、赦しと和解を反映する日であり、これこそが国連憲章の中心的な意義でもあるでしょう。」

ECIの国連関係の働きは、文化外交フォーラムによるものであり、ECIが国連本部で組織的に進めた2番目のイベントであった。

将来的に、ECIの文化外交フォーラムは、ユダヤ人の多くの貢献を国際社会に認識させ、これらの原則の上に構築する場を提供することにある。




2014年9月17日水曜日

2014年9月号 月間報告


ECI一致団結し、イスラエルのミッションへ

【エルサレム】 欧州議会員が9月の第1週、ブリュッセルで新たな5年間の任期に戻ったように、ECIメンバーは、イスラエルの人々との団結を提示するためにイスラエルを訪れた。

イスラエル訪問中、偶然にも、イスラエルとテロ組織ハマスとの停戦が合意された。軍事衝突は50日以上も続き、ガザからイスラエルに向かって、4,564発のロケット弾と迫撃砲が撃ち込まれた。2005年に、イスラエル政府は、西南の国境地域の安全確保のために、市民をガザ地域から撤退させた。平和とは別に、ハマスやユダヤ人国家を一掃することを誓ったジハードのグループが11,000以上ののロケット弾と迫撃砲をこの地域に発射した。

イスラエル国会議員であるヨエル氏(Yuli-Joel Edelstein)との団結した会合で、氏は、欧州市民がこの攻撃に影響を与えたグループについて思い起こさせた。イスラエルに撃ち込まれたロケット弾と迫撃砲は、欧州市民が経済的援助の結果であることを考えるべきであると。

「何千発ものミサイルに費やされた資金で、どれだけの家が建設されたでしょうか。もし、ガザ当局が、テロリストのトンネルを作る代わりに、その資金をガザの人々のために有益に使っていたなら、どれだけの学校と病院が建設されたでしょうか。

1つのトンネルを作るのにおよそ300万ユーロかかります。イスラエル政府軍はその内の30のトンネルを破壊することができました。ですから、合計で9000万ユーロかかったことになります。欧州は、パレスチナ人に最も高額な資金を提供しています。それゆえに、指導者たちが正しくその資金を使用するよう確かめる特別な責任があるのです。」

ヨエル氏は、この危機的な時代に、ユダヤ人国家とユダヤ人のために世界的な活動と揺るぎない支援をするECIに謝意を表した。

氏は特に、ECIが国連でヨム・キプールを国連の公の祭日にする動きを率先したことについて述べた。「ユダヤ人の祭日を尊敬することは、国連だけではなく、欧州機関においても、政治的プロセスに、ユダヤ人を完全に参加させることにつながるのです。」と語った。

しかしながら、会議の大半は、高まる欧州の反ユダヤ主義について焦点が当てられた。ヨエル氏は、ECIが、2005年にブリュッセルの欧州議会にホロコースト記念を率先して設立したことを讃えた。記念日を設立することは、欧州人が致命的な結果を生み出すのではなく、この時代にユダヤ人増悪に対して、立ち上がるように呼びかけるものなのだ。

「1940年代の世界大戦において、ユダヤ人が最終的に鉄道貨車に乗せられ強制収容所へと連れられて行ったのが始まりだったのではなく、1930年代初頭、メディアで反ユダヤ主義が取り上げられ、ドイツの路上で嫌がらせが起こったのが始まりだったのです。」と、氏は語った。

「ユダヤ人に対するすべての攻撃について、人々は正当な言い訳を探そうとし、醜い反ユダヤ主義、確かに存在するこの動きに、それが何であったのかついても見ることを拒絶します。そして、現在、私たちは再び同じ過ちを犯そうとしているのです。」と、述べた。

ECIの代表として、エクケルト(Harald Eckert) と トマス・サンデル(Tomas Sandell)は、ECIはユダヤ人国家の支援を強化するために多くの取組があることを提示した。特に、アウシュビッツの解放と第二次世界大戦終戦後の70周年記念について言及した。

「時間のこの窓は、歴史から学ぶために私たちの責任の意識を高めるために非常に重要です。これは、ヨーロッパの国境で止まってはならないのです。ドイツの悲劇的な経験、ならびに他のヨーロッパでの出来事は、同時に、他の大陸と共有される必要があるのです。

世界祈りの呼びかけ(The Global Prayer Call)、1月27日(アウシュビッツから解放された日)から5月8日(勝利の日)の100日間は、イスラエルのユダヤ人の安全を守るためだけでなく、ヨーロッパにおいても同様に、ユニークな機会となることでしょう。」と、語った。

ECI、ビジョンをシャルム年次総会で語る

【シャルム】 フランスのアルデシュ県にあるシャルムの街は、ユダヤ人の正当性を語る地域として最適な場所であるといえよう。このユグノー・プロテスタントの地域は、暗い歴史の時代に、ユダヤ人にとっては安全で守られた地域であったからだ。

その最も有名な場所が、ル シャンボン シュル リニョンの村である。この小さな街は、ホロコーストの間、何千ものユダヤ人を隠した「民の正義」と言われ、ヤド・ヴァシェム(訳注:ナチス・ドイツによるユダヤ人大虐殺(ホロコースト)の犠牲者達を追悼するためのイスラエルの国立記念館)でも公に認められている、世界にただ2つしかないコミュニティのひとつだ。

今年8月、パリのECIディレクターである、ペリーヌ(Perrine Dufoix)は、「シャルムの祈りのユニオン」というクリスチャンのネットワークの年次総会に出席した。開催場所はまさにこのシャルムであり、フランスの全地域から、ベルギー、スイスからもシャルムに集い、ユダヤ人のために熱心にとりなしの祈りがささげられた。

シャルムの村は実際的にも霊的にも影響力を与えた地域で、1930年代神学者ルイはこの地域で活動し、その信仰はこの地域をはるかに超えて影響力を及ぼした。ペリーヌは、ECIは、反ユダヤ主義があるという意識を高めるために、今日、欧州の政治的指導者と協力する使命があることを説明した。

「2014年と1944年の大きな違いは、今は、ユダヤ人が安全で住まう国家、イスラエルが建国されているという点です。もし異なる民族のグループが今のユダヤの民に背を向けるなら、彼らが自国の国をもつことになります。ユダヤ人国家の存在が致命的である理由はここに説明できます。

ですから、私たちはユダヤ人国家の存続のためにも、政治指導者と協力して働きを進めるが必要があるのです。現在、フランスを去るユダヤ人の数が記録的に増えています。多くの者たちは、フランスを離れ、イスラエルに住もうとしています。」

総会の後、多くの出席者がペリーヌに感謝を述べ、再び、ユダヤ人のために助けの手を上げるために立ち上がる役割がクリスチャンにあることを確認した。

ECIのミッションは、さらに多くの欧州人が、70年前と同じように、ユダヤ人に勇気を与える役割を担う必要があるためであることを、確かなものとした。

シャランスキー氏、「EUで新しい閣僚が立った5年間は、ヨーロッパでユダヤ人の終わりの始まりがスタートする」と警告

【ブリュッセル】 ユダヤ機関官長のナタン・シャランスキー氏は、「もし現在のユダヤ人増悪と反ユダヤ人デモがやまないなら、ヨーロッパにおけるユダヤ人の終わりが始まることになろう。」と警告した。彼は歯に衣着せぬ元ソ連リュフゼンニック(訳注:イスラエルの移住を拒否された元ソ連人)で、欧州の寛容と多様性に一言述べた。

氏は、「ヨーロッパは、自由と寛容の価値観の共有を求めない民に移民の門を開きました。また同時に、多くのヨーロッパ人は少数民族を敵対する右翼政党に急速に傾き始めているのです。」と語った。

氏は、ユダヤ人は、ヨーロッパに融合するか、または離れるかの選択に分かれてきているとも分析している。イスラエル政府ディアスポラ省のナフタリ・ベネット氏はこのように警告した。「すべてのユダヤ人は、反ユダヤ主義の台頭の結果、イスラエルに帰還している一方で、ユダヤ教とユダヤの生活習慣から切り離れていく者たちも多くいる。」

EUの新しい指導者がこの記述にどのような反応するかは、まだ明らかではない。先週、EUの新しい組閣が発表され、新しいEUの指導者がポジションに付いた。

ポーランドの首相ドナルド・トゥスク氏が、新しいヨーロッパ連合大統領(欧州理事会議長)となり、イタリアの外相フェデリカ・モゲリーニ氏が、キャサリン・アシュトンに代わりに、EU外交安全保障上級代表となった。欧州議会議長(マーティン・シュルツ)と欧州委員長(ジャン=クロード・ユンカー)は、6月に任命されている。

この4人の指導者のうち、2人は親イスラエルであることが知られている。2012年、マーティン・シュルツ氏が欧州議会議長に初めて就任した時、ECIと共催でホロコースト記念礼拝を開いた。彼は声明の中で、「私がやるべき最初の仕事は、ユダヤ人のために、イスラエル国家のために立ち上がることです。」と述べた。ポーランドのドナルド・トゥスク首相は、親イスラエルであると思われる。他の2人のEU指導者は、ユダヤ人国家との関係に問題があると見ている。

ECI、来るべきと年に優先順位を設定

【ブリュッセル】 ヨーロッパで新しい組閣が設立されたために、次期5年は、ECIにとっても、イスラエルを支援する者たちのとってもチャレンジの年となることであろう。ECIはこの年に優先すべき事項を挙げてみた。

イスラエルの法的基盤: 7月、欧州委員会はユダヤ人の西岸(ユダヤとサマリア)への要求を弱体化させる目的で、西岸地域からの鶏肉輸入を禁止した。EU側は、イスラエル省が西岸地域にある養鶏所の家禽水準を保証できていないとしている。

ECIは、継続して、議会、政府に、1920年に採択されたサン・レモ決議にまで遡り、現在のイスラエル国家の法的正当性を主張し続けている。イギリス委任統治領パレスチナでは、将来的な和平合意に関わらず、ユダヤ人が、ユダヤとサマリアに定住することができる権利を与えている。

国際法の不正使用: 2010年以来、ECIは、法律相談役のアンドリュー・タッカーの指導の下に、国際法に基づき、国際的な法的制裁に対して、イスラエルを保護する活動を進めてきた。国際法の不正使用は、次期期間においても優先的に確認すべき事柄だ。イスラエルとパレスチナ間の紛争は、話し合いで解決すべきであり、貿易制裁や国際法の不正使用で解決すべきではないことを、ECIは改めて表明した。

反ユダヤ主義: 反ユダヤ主義が高まってきた結果、ECIが2003年に設立された。もし、事態が悪ければ、欧州のネオ・ナチ政党とイスラム過激派による欧州の急進政党により、反ユダヤの動きはますます悪化していったことであろう。この両政党とも欧州のユダヤ人にとっては脅威である。この政党はしばしば極左勢力と手を組む。これらの過激派グループに加え、神学的見解からユダヤ人をさけ、イスラエルを目の敵にし、イスラエル国家をサタン扱いにするキリスト教のグループにも絶えず目を留めている。

増悪教育: 増悪教育のEU資金は和平のための主要な妨害であり、パレスチナ人に増悪を燃え立たせることにつながる。2005年に遡ると、ECIは、EUがパレスチナ当局に与える資金をどうすべきなのか概要を説明した。この説明によって、初めて、パレスチナへの資金調達が初めて凍結された。私たちはさらに努力を成長させ、EUが中東に平和を与えるべきであり、増悪を助長すべきでないことを確証している。これはまた、欧州同様、イスラエルの反イスラエルのNGO団体の資金凍結にもつながるのである。

文化外交: 近年のECIの大きな成果は、ニューヨークにある国連での文化外交であろう。2年前、ECIはホロコーストを否定する誤った情報を正すよう国連総会に提出し、その運動を国連事務総長が応じた。この声明によって、それ以降、国連事務総長がホロコーストを否定することはない。

昨年、ECIはヨム・キプールのユダヤの祭日について、国連が認識されるべく、国連にあるイスラエルがより働きやすい環境を作る努力を進めてきた。もともとは、5月12日、国連の昼食会の時に、イスラエル政府が出した提案であった。

多くの国々はユダヤ人国家を知ろうと歩みよったが、さらなる土台が必要であった。ECIは、ソフトパワー外交で、その土台作りを提示する役割を喜んで担った。

これらすべての努力には、資金と人材が必要であったが、多くの助けと、献金をお送りいただき、心から感謝している。


この日を覚えてください

2014年11月20日-21日、ブリュッセルの欧州議会で、年次政策会議が開かれます。

世界祈りの呼びかけ(Global Prayer Call)

「イスラエルのためのクリスチャン」「エベンエゼル」と「ECI」で、下記2つの祈りのカンファランスを開催します。

・2015年1月25-29日、ポーランドのクラクフで、GPC(世界祈りの呼びかけ)が行われます。
・2015年5月10-12日、エルサレムで、GPC(世界祈りの呼びかけ)が行われます。
(今年の祈りのサミットで合意されたように、来年の祈りのサミットはエルサレムで開催されます。この祈りのサミットは、GPCの一部となる予定です。)

詳細は後ほど。

トマス・サンデル記

Copyright © European Coalition for Israel



2014年8月8日金曜日

2014年8月号 月間報告


通常今月は、ECIの事務所は休業の月となります。しかし、イスラエル国家の安全と防衛にとって、最も危機的な時期であることは明らかです。このニュースレターは、現在のイスラエルの「境界防衛作戦」からの広範囲にわたるレポートではなく、この危機的な時期に行った活動のいくつかを要約したレポートです。どうぞ、私たちがイスラエルの側に立って働きを広げられるように、この夏、ECIを経済的に支援していただけるように考えていただけないでしょうか。

攻撃を受けているイスラエル - 日々の最新情報

こちらからイスラエルとガザの情勢についての毎日の最新情報をご覧になることができます。

イスラエルのためのヨーロッパ連合 最新情報:
https://www.facebook.com/groups/EuropeanCoalitionforIsrael

攻撃を受けているイスラエル イスラエル国防軍ブログ:
http://www.idfblog.com/blog/2014/07/09/israel-fire-life-comes-halt/

攻撃を受けているイスラエル Facebook:
 https://www.facebook.com/IsraelUnderFireLive

攻撃を受けているイスラエル Twitter:
https://twitter.com/israelunderfire

MFA チャンネル
Facebook: https://www.facebook.com/IsraelMFA
Twitter: https://twitter.com/israelmfa
Youtube: https://www.youtube.com/user/IsraelMFA


ECIの公開文書、予想外のEU外相からの支援を得る

【ブリュッセル】 7月22日に開催されたブリュッセルでの欧州理事会に先立って、EU外相に宛てた公開文書で(ECI新聞参照)、ECIはEUの指導者たちに、ハマスがガザで人間の盾を用いていること、ヨーロッパで反ユダヤ主義を増大させたことをはっきりと非難するように訴えました。そのレターで、いかにハマスが現在の戦争の中で国際法を破っているかを詳細にわたり説明しています。

7月23日の劇的な声明で、EU加盟28か国の外相は、満場一致で、ガザからのテロ攻撃に対するイスラエルの自己防衛の権利を支持することを表明し、人間の盾を使うハマスを非難することで、ECIの公開文書の内容に同意しました。

その声明文は、ブリュッセルからは何の支援のメッセージも得られず非難されることを予想していたイスラエル政府を非常に驚かせました。EUの共同声明文の中で、EUのリーダーたちは、「直接的に一般市民に害を与えているハマスとガザの他の武装勢力によるイスラエルに対する無差別のロケット弾攻撃」を強く非難し、彼らを「犯罪であり、容赦できない行為」と断じました。「ガザにいるすべてのテロリスト集団は武装解除されなければならない」という言葉でEUの声明文は結ばれました。

しかしながら、イスラエルの専門家は、もし情勢が悪化し民間人の死者数が増加し続ければ、EUはすぐに、より批判的な立場に立つだろうと懸念しています。7月22日の声明以来、このようなことは一部起こっています。

ECIは、イスラエルに対するEU政策の多くの面について大いに批評的ですが、最近の声明文は私たちの働きが無駄ではなかったことを現しています。ブリュッセルとEUで発言権をもって継続している私たちの働きをサポートして下さっていることを感謝しています。

反ユダヤ主義的暴力の増加が、ユダヤ人のヨーロッパからの新たな出エジプトを引き出す

【ブリュッセル】 ガザの危機が悪化する中、別の戦いがヨーロッパの通りで勃発しています。これは、偏見を持つメディアのガザからのレポートによってすでに一部火がつけられていたユダヤ人に対する「街の通りでの戦い」です。最新のニューズウィークは、「なぜヨーロッパのユダヤ人は再び避難しているのか?」という特集記事を掲載しています。同誌はイスラエルやユダヤ人コミュニティーとは関係がなく、むしろ報道内容は反イスラエル的ですが、ヨーロッパの状況がどのような状況なのかについての手に負えなくなってきているか、詳しい情報を提供しています。その記事は、繰り返し行われている最近のパリでの通りでの暴力行為で始まりますが、これは1930年代からのものではなく、2014年の出来事だと述べています。

ECIは2003年の創設以来、反ユダヤ主義の台頭を警告し続けてきました。生命の危機を感じる恐れを理由に、ヨーロッパを離れることを考えるユダヤ人の数が増加していることを明らかにした、2013年11月のEU基本的権利機関の調査のような公式なレポートや調査によって、私たちの警告が間違いのない事実だったと確認されています。「ユダヤ人がヨーロッパを離れるのにいつが適切な時でしょうか?」との質問に、著名なユダヤ人ジャーナリスト、ジェフェリー・ゴールドバークは記事の中で、「今がその時と思われます。」が彼の答えだと引用しています。

ゴールドバークの発言は多くの人々の心に留まり、記録的な数のユダヤ人がヨーロッパを離れています。フランスのユダヤ人評議会(CRIF)の代表、ロジャー・クーキーマンは、2012年には2千人以下だったが、今年5~6千人のユダヤ人がフランスを去るだろうと予測しています。

ヨーロッパにおける反ユダヤ主義の台頭の引き金の要因の一つは、多くのアラブ系のヨーロッパへの移民が、シリアやイラクでカリフの領地を設立する試みをもって保守的なイスラム教徒のグループに合流した、中東の過激化があります。ヨーロッパの当局は、今年5月のヨーロッパ選挙の直前、ブリュッセルのユダヤ人博物館で残忍な方法で4人のユダヤ人を銃殺した、フランス市民権を持つメディ・ナムシュと同じような動機で帰国するジハード参戦者に対しての警告を発しています。

反ユダヤ主義の暴力の大半が過激なイスラム教徒から発していますが、しかし、「伝統的な」反ユダヤ主義は、最近の選挙区でギリシャのゴールデンドーンやハンガリーの極右政党ヨビックのようなネオナチの躍進にみられるように一般大衆の中で増長しています。

私たちの2003年からの警告は、もはや無視されるものではなく、ニューズウィークのような著名な雑誌や、フランスのマヌエル・ヴァルス首相のような政治のリーダーたちに取り上げられるものになっています。同首相は最近、「フランスは新しい形の反ユダヤ主義に直面している、それは、世界のすべての病気をユダヤ人のせいだと非難したコメディアンのデュドーネのような政治的な活動家と極左派によって助長されている。」と警告しています。

7月22日のフランスの外相の発言に加えて、イタリアとドイツは「反ユダヤ主義的な社会運動やユダヤ人に対する敵対行為の存在を我々の社会に許さない。」といい、「ガザの武力衝突を含め、ヨーロッパではそのような行為を正当化することはない。」と加えました。

等しく明確な行動によって、これらの発言は支持されていることを私たちの共同の責任と確認しています。

イスラエルがガザからのロケット弾攻撃にさらされている時、ECIは国連での戦略的会議に

【ニューヨーク】 普段は休暇の月に小さなECIのチームは、69回期国連総会の準備のため、ニューヨークの国連を訪問していました。このミッションは、偶然にも、ガザに対するイスラエルの「境界防衛作戦」が始まった時と重なり、非常にタイムリーであったことがわかりました。国連のメンバーとの私的な会談において、ECIは、ハマスからのミサイルの一斉砲撃に対するイスラエルの防衛権を支持するように述べました(ECI新聞参照)。

国連安全保障理事会は、いかなる国際紛争においても中心的な仲介者ですが、国連がクリスチャンによって多く支援をやめてきた中で、唯一イスラエルの側に立つユダヤ人擁護団体があります。過去3年にわたり、ECIは、イスラエルについての肯定的なメッセージをもって国連のメンバーたちに接してきました。ヨム・キプールを国連の祝日として認めさせるECIの計画が今、65ヶ国により支持されています。国連における働きは、国際的なフォーラムと文化的外交という新しい構想の下、進められています。

最近の訪問で、ECIは、69回国連総会の新しい議長となるウガンダのリチャード・Nduhuura博士と会談、9月に始まる国連総会の開会セッションで間違いなく非難の的になるであろう、イスラエルの側に立つように励ましました。大使はフォーラムの働きに対する支援を表明し、彼らが議長である限り彼らのオフィスへのとびらは開かれている」と語りました。


ECI、ラウル・ワレンバーグを記念する金メダル授与式に出席
 
【ワシントンD.C】 グレゴリー・ラフィットとトマス・サンデールにとって、7月第2週に、アメリカ議会でラウル・ワレンバーグを記念するための金メダル授与式に招かれたことは大変名誉なことでした。ラウル・ワレンバーグは、第二次世界大戦末期のブダペストで、数万ものユダヤ人を救うために尽力した功績のゆえに、議会で最も高貴な名誉受けた、数少ない非アメリカ国民受賞者の一人です。議会のリーダーのスイスの外相とその家族(写真:ラウル・ワレンバーグの異母妹のNina Lagergren)からのスピーチで、彼らはラウルの勇気と、今日もなお私たちを鼓舞する手本となるべき行動をたたえました。姪のLouise von Dardelのスピーチでは、彼女はアメリカ政府に、1945年のラウルの失踪とその死に光を当てるように強く迫りました。

スピーチからの引用:

―ラウルは彼を軽蔑する人々から「ユダヤ人の犬」と呼ばれましたが、ラウルにしか彼らの望みを見出すことのできなかった人々からは「守護天使」と言われていました。

―ラウル・ワレンバーグが直面した脅威(反ユダヤ主義)は、今日なおも私たちと共に存在しています。
― ラウルは命を救うために、またナチスを止めるためにできることをしました。同じことを再び繰り返さないためにあなたがたは何をしてきたでしょうか?

―ラウルの失踪後70年がたち今日に至るまで、ラウルの人生とそこから受け継がれたものは違いを作り出していきたい私たちすべてにとっての証しです。ラウル・ワレンバーグはこういうでしょう、「私にとっては他の選択肢はない。」

これまでと同じことをしないようにしましょう!

今月のレポートのメッセージは、まじめで地味なものでも明らかです。私たちは深刻な時代に生きています。これらは私たちの定めとなるような瞬間です。ヨーロッパで再び反ユダヤ主義という悪が、醜い頭をもたげて台頭してきている時に、そして中東ではジハード参戦者の殺人者たちが力を増している時に、私たちは何をしなければならないでしょうか?今私たちがすること、あるいはし損なうことは、私たちの将来の方向性を決定づけます。覚えてください、私たちは悪い者たちを恐れなければなりません。しかし、別の悪があるのです。私たちが最も恐れなければならないのは、善人の無関心さです。さあ、これまでとは違う歩みをしましょう。

ブリュッセルでの欧州議会での年次政策カンファランスは、2014年11月20日(木)に予定されています。

エルサレムにおける国際的な世界祈りの呼びかけカンファランスは、2015年5月10日~13日
(今年の祈りのサミットで合意済みですが、来年の祈りのサミットはエルサレムで行われ、世界祈りの呼びかけカンファランスの一部となります。)

トマス・サンデール記  sandell@pp.inet.fi
Copyright c European Coalition for Israel

2014年5月8日木曜日

2014年5月号 月間報告

今から2週間のうちに、5月22日から25日の間、EU議会の選挙があります。 今回のマンスリーレポートで、皆さんの貴重な選挙権を有効に使うことができるように、来たる選挙についてお知らせします。投票することを忘れないでください。この選挙はイスラエルに対する将来のEUの政策を決めるものでもあります。皆さんの票を価値あるものとしてください。ぜひレポートの最後にあるアンケートをチェックして、皆さんの候補者がイスラエルを支持しているかどうかを確かめてください。

新しいサンレモ会議がユダヤ人の民族自決権を支持


【サンレモ】 ECIがサンレモ決議の90周年を祝った4年後、国際的なグループの代表団がイタリアのサンレモに帰り、4月26日、ユダヤ人の民族自決権を再度、認めました。そのイベントはまた、ニューヨークでイスラエルを支持するため、国連加盟国に届くための ECI主導の新しい取り組みである、文化的外交のためのフォーラムの始まりでもありました。

その集会は、1920年4月の和平会議の際に、英国の使節団が滞在していたのと同じホテルで開催されました。またそこは主要連合国の最高議会のための公式晩餐会が行われた場所でもありました。英国は後にパレスチナの委任統治をするようになりました。その会議で、当時から双方の内閣の閣僚の末裔であるレディング侯爵は、パレスチナ委任統治の目的を達成することことにおけるイギリスの失敗を認めていました。彼らは、ヒトラーから逃げるユダヤ人難民を受け入れる国が一つもないような危機的な時に、パレスチナに入ることを妨げたのです。

その会議はチェコ共和国の大統領Milos Zemanの支持を得ました。大統領は、外交政策アドバイザーであるHynek Kmonicek を通して会議に個人的な挨拶を送りました。その声明の中で、「イスラエルをサポートすることは、加盟国の夕食会での公式スピーチによってではなく、国連での投票の記録によって最善にあらわされる」チェコは、2012年11月の国連常任理事会での一方的なパレスチナ国家樹立に反対するわずか8か国のうちの一国でした。カナダの外相も個人的な挨拶を集会に送り、「カナダのイスラエル支持は、価値と利益を共有することによってあらわされる」と述べています。カナダは1948年のイスラエル建国以来、一貫してイスラエルのサポーターです。

委員会で、国際関係と戦略総務省の局長Yossi KuperwasserとTomas Sandellは、どうしたらサンレモのメッセージはイスラエルと世界によりよく伝えられるかを話し合いました。サンレモ決議はこの2,3年前まではあまり公式の討論の場では知られていませんでしたが、今やより注目に値するものであるということで合意しました。

私トマス・サンデルはこれらの歴史的事実はイスラエルの学校で教えられるべきであると強調しました。「イスラエルの子どもたちは1897年のバーゼル会議やホロコーストの悲劇についてだけではなく、ユダヤ人たちが先祖代々受け継いできたゆえにパレスチナと呼ばれる祖国を再建する権利を確約した1920年のサンレモ決議について学ぶことができるようにすべきだ。」

サンレモの市長代理のClaudia Lolli(写真)は、サンレモはユダヤ人国家の歴史的、法的根拠を見出したいと思う人々のために、町をより観光客にとって魅力的により努力すべきだと同意しました。 その戦略は、イタリアのリビエラやラ・スペツィアといった他の都市と同様にサンレモで受け入れられ、第二次大戦後、ユダヤ人避難民がイスラエルにむけた最初の航行を記念することになるでしょう。

国際的な専門家の委員会では、ユダヤ人による人類への数多くの貢献が話し合われました。「ユダヤ人は、我々に技術的な発明を与えノーベル賞受賞者を輩出しただけではなく、いのちに対するまったく新しい道を与えました。」とGeorgina Dufoixは語りました。これらのユダヤ的価値観は後にユダヤ教徒キリスト教に根差す価値観になり、今日では国連憲章に正式に記されている普遍の価値観として知られています。Bruno Rocheは、いかにユダヤ人たちがヨベルの年の経済的事実をゆだねられているかを説明しました。「ユダヤ人の方々は彼らの聖書から経済システムのための安息の意味を理解している。」と語りました。

結びの言葉の中で、Gregory Lafitte (写真)は国連におけるイスラエルの役割について話しました。イスラエルは、日々の諸問題を解決するためのイスラエルのノウハウと技術革新から利益を得るためにユダヤ人国家と契約したいと思っている多くの友人を国連に持っていることに言及しました。

1920年4月26日にサンレモに置いて始まり、後に1922年に国際連盟理事会で、最終的に1947年に国連によって承認され、国際的な協定に記されているとして、会議はユダヤ人の民族自決権を確認したサンレモ決議を出しました。声明はイスラエルの国連加盟65周年の記念の時である5月12日に国連の外交的昼食会の席で発表されます。この会議はCBNi24News という2つのメディアによってカバーされているので彼らのレポートをぜひご覧ください。

クリスチャン有権者は新しいEU議会がイスラエルに友好的になるかどうかを決める

【ブリュッセル】皆さんがEU議会のご自分の議員を選ぶチャンスであるEU議会選挙(5月22日-25日)まで残すところわずかス2,3週間となりました。投票することが重要です。ヨーロッパでは、今日、戦後から今に至るまでかつてなかったほどファシストの党が公然と現れてきています。反ユダヤ主義と政治的過激主義の増加とともに、私たちが何かをしなければ、新しいEU議会はイスラエルとユダヤ民族に対して敵対的な場所となるかもしれません。私たちは皆さんに2つのことをしてくださるように、ぜひお願いします。祈ることと投票することです。

前回の選挙の際にはクリスチャン有権者の皆さんの投票への積極的な参加を感謝しています。イスラエルはこの5年間の間、EU議会内において多くの友人を得ることができました。最近ユダヤ人コミュニティーの主要な代表者の一人は私に、ブリュッセルで誰がイスラエルの最もよき友人たちかを説明してくれました。「それはクリスチャンです。クリスチャンの支援なしにユダヤ人国家はそれを存続できないでしょう。」と語りました。

もし彼が正しいのなら、クリスチャンは、多くのイスラエルの友人をもつEU議会を保つために非常に重要な責任を持つことを意味しています。もし私たちが投票に行かないならば、私たちはユダヤ人を失い、新たな反ユダヤ主義に機会を開くことになります。投票しないことはヨーロッパの将来を他人に決定させることになります。それは受け入れられるものではありません。

- どうぞ確実に5月22日から25日の選挙で投票してください。皆さんの友人やご家族、教会のご友人を励まして同様に投票してください。

- 皆さんの候補者がイスラエル支持者であることを確認してください。皆さんは、前回のレポートにあげたアンケートを使って、直接、候補者に尋ねることができます。(同様のアンケートをこのレポートの最後につけています)

- 選挙運動の期間中、メールやソーシャルメディア等によって、また個人的な選挙運動の集会の中で、このこれらの質問事項を提起して積極的に働きかけてください。これらの問題点を提起することで、これらを議題に載せることを助けることができます。

- 選挙のために祈ってください。私たちの活動は祈りと投票と呼ばれています。この選挙は祈りを必要としています。しかし祈りだけでは状況を打破できません。私たちは祈ること、そして票を投じることが必要なのです。

どうやって候補者を選ぶか?


Brussels 【ブリュッセル】民主主義においては、自分たちの好む候補者を選ぶ権利があります。ひとつひとつの問題点にいたるまで同意できる候補者をいつも見つけられない時には、その候補者を信頼することが重要です。その候補者が属しているグループは非常に重要です。各党のグループを通して、一人一人の欧州議会委員は議会での日常の仕事において影響力を持つのです。

以下は各政党です:

欧州人民党(クリスチャン民主主義者)

前回の選挙で35.77%の投票 http://www.epp.eu/

中道右派のグループでドイツ系クリスチャン民主主義者とヨーロッパの他の保守的な党から構成される。イスラエルに対して比較的に友好的という実績をもつ。これはすべての党員が自動的にイスラエルに友好的である見解を共有しているわけではないが、一般的にいってその傾向にある。

社会民主進歩同盟(社会民主主義者)
25.46 % http://pes.eu/

社会民主主義者は、一般的に言って、現イスラエル政府の政策に対して批判的です。これは彼らが反ユダヤ主義であることを示唆するものではなく、それは新たな過激主義者の党である場合がありますが、明らかに、全体的にイスラエル政府に批判的です。例外は共産主義後の国々からなり(新しいEU加盟国)イスラエルを支持することは政治的協力に関係ないように見える。

欧州自由民主同盟
10.96 % http://www.aldeparty.eu/en

激しい批判と同様に中には強力なイスラエルの支持者もいる混合の自由主義のグループ。事前に皆さんの候補者がイスラエルにとって重要な問題について、どういった見解にたっているかを調べてください。

欧州緑グループ 欧州自由連盟
7.57 % http://campaign.europeangreens.eu/

緑グループは最も声高にイスラエルを批判するグループの一つ。

欧州保守革命同盟 
5.57 % http://www.aecr.eu/

このグループは他の中から構成され、イギリスのトーリー党、おそらく議会の中でもっともイスラエルに友好的なグループ。EU統合により批判的。

欧州統一左派・北方緑の左派同盟
4.57 % http://european-left.org/

イスラエルを非難するグループの一つで極左。一般的にいって、左派は非常に反イスラエル的だが、いくつかの新しい大衆迎合の党に見られるあからさまな反ユダヤ主義と同一視するべきではない。

自由と民主主義のヨーロッパ
4.05 % http://www.efdgroup.eu/

このグループは、よりEU統合に反対し、国の統治権を支持することで一致した混成グループ。その中にある党は移民に批判的だが、大半がイスラエルの友人です。イスラエルの国会であるクネセットへのEU議会代表団のリーダーであるオランダ出身のBas Belderはこのグループに属しています。

無所属
4.18 %

極右にいわゆる無所属のメンバーを多く見ることができます。ある人たちはイギリス国民党やギリシャのゴールデン・ドーンそしてハンガリーのヨビックのようなネオ・ファシスト党。多くはフランスのNational Frontの台頭を懸念しています。これらの党が新しいEU議会の中でどのように組織されるのかはまだよくわかりません。

他のグループの詳細はこちらからご覧いただけます。 http://www.elections2014.eu/en

棄権

ECIは政治的組織ではありません。私たちはいかなる特定の政党や運動とかかわっていません。しかし私たちはすべてのイスラエルを支持する皆さんと共に働きたいと願っています。これは、その方々の他の政策すべてに同意することを意味するものではありません。EU議会内の政党を提示することにより私たちはだた彼らのイスラエルおよびユダヤ人に対する態度に注目しているのです。

追加:欧州議会の候補者への質問事項

1. 男子の割礼とユダヤ教の食事律法に基づいた畜殺はヨーロッパでは認められるか、それとも禁止されるか。

2. EUは、イランが核爆弾を手に入れないと保証するために十分に働きかけているか。

3. 係争地でのイスラエルの実存する活動にEUが投資することを禁じた最近のEUガイドライン(2013年12月)に対するあなたの立場。

4. エルサレムは、最終的な和平合意のもと分割されるべきか、イスラエルの統一された首都として残すべきか。

5. EUはパレスチナ自治政府を助けるために、経済的活動や人権問題に条件をつけるべきか、過去とどうように継続すべきか。



トマス・サンデル記

2014年4月15日火曜日

2014年4月号 月間報告

イスラエルのためのヨーロッパ連合(ECI)は、欧州のクリスチャンが、祈りと学びと援助を通して、イスラエルを助ける土台として、2003年に設立されました。私たちがどのように政治の分野で、またクリスチャンのコミュニティで活動しているかを、月間報告で皆様にお伝えしてきました。どうかこの与えられた働きを全うすることができるように、祈りと経済的助けをもって、支えてくだされば幸いです。

ECIは、欧州中東局長に公開書簡を渡す
紛争地域のEU政策を見直す時


【ブリュッセル】 キャサリン・マーガレット・アシュトン欧州連合外務・安全保障政策上級代表の5年任期が終わろうとし、和平交渉が滞る中、EUは紛争地域に関する政策を真剣に見直す必要が出てきています。42人の著名な欧州の政治家がサインした公開書簡はこちらからご覧いただけます。その中には、欧州議会外交問題委員会副議長の Fiorello Provera、欧州議会団クネセット代表の議員 Bas Belder がいます。ECIが重荷をもつこの書簡を、ヨーロッパの多くの政治指導者が分かち合い、EU11カ国の広い政治的な範囲でカバーされています。

ECIは、イスラエル・アラブ紛争におけるEUの偏見ある政策を進めているグループだけに関心があるのではありません。先週号の Wall Street Journal では、画期的な記事が掲載されました。マイケル欧州議会予算管理委員会議長が、「なぜパレスチナ自治政府が、人権と経済動向に関わりなく、EUからの資金を受け取る、ただ一つの団体なのか。」と問うたのです。

ECIは、議員任期5年間の間、サウレル 欧州議員の事務局や他の議員たちと絶えず連絡を取ってきました。私たちは、その結果が今、現れ始めているのを喜んでいます。EUの選挙が近づいているこの時期に、この書簡が欧州指導者たちに届けられるよう、私たちと働きを共にしてくださっていることを感謝いたします。

パレスチナ人権セミナー、メディア妨害の中、スウェーデン議会で開催

【ストックホルム】 4月10日(木曜日)、スウェーデンのパレスチナ自治政府への援助に関して、エルサレム法律研究所(JIJ)とECIの新たな綿密な調査の下、スウェーデン議会で、「パレスチナの人権セミナー」が開かれました。国家通信社のパレスチナ人ジャーナリストが、綿密にメディアを用いて、カレブ氏をたたき、委員会に対して脅かしがあったにも関わらず、セミナーは予定通り開催されました。

セミナーでJIJの議長であるカレブ・マイヤー氏は、パレスチナ領土でいかに人権が侵害されているか、パレスチナの基本的自由が奪われ、人権が侵されているかを、十分な証拠書類で語りました。確かな研究に基づき、パレスチナの人権が、イスラエル政府からだけでなく、パレスチナの指導者からも、どのように最も脅威であったかを提示したのです。Facebook で彼らの好ましくないと思われるサイトに「like(いいね)」を押すなら、刑務所行きになり、パレスチナ自治政府を非難したジャーナリストは、政府への侵入を禁止されるなどを語ったのです。

彼のメッセージは、奇しくもまったく同じ日に、マイケル欧州予算委員長が書いた新聞紙面で証拠立てられたのです!

セミナーは、スウェーデン欧州議員のアネリー氏が主催し、欧州議員、プレス関係者、パレスチナ人活動家が参加しました。ECI創立ディレクター、トーマス·サンデルは、セミナーの目的は、各々の指導者たちに対して説明責任を持たせることによって、パレスチナの人々の人権状況を向上させるためだったと指摘しました。


セミナーは大成功をおさめた一方で、現在スウェーデンに存在する反イスラエルの風潮を浮き彫りにしたとも言えます。パレスチナのシナリオに反対する声に対していかに封じ込めるかを目的としている存在がいるのです。このセミナーは、スウェーデンと北欧諸国で、イスラエル擁護がいかに必要かを証拠立てています。もし皆様が経済的に支えてくださるのなら、より挑戦していくことができるでしょう。もし私たちの北欧諸国のイスラエル援助への経済的支援を希望されるのでしたら、ご連絡ください。

ECI、ノルウェーの新議会に挑戦
ノルウェーの中東政策を変える時


【オスロ】 ノルウェーは中東和平で最も影響力のある国のひとつであり続けています。しかし過去のノルウェーの影響力は、問題を含んでいたために、中道右派の新政権は、パランスのとれたものとなるべきでしょう。

ノルウェーの新政権が樹立してから半年後、ECIは中東に対するノルウェー外交政策の重要な役割を果たす議員と話し合うために、ノルウェー議会を訪れました。以前の首班であった労働党は、中東和平には常に建設的ではありませんでした。テロリスト集団ハマスとは関わらないという公約にもかかわらず、ノルウェーがテロリスト集団と緊密な関係を育んできたことが明るみに出されました。パレスチナ自治政府が、2012年11月、国連で国家格上げが決定した時、ノルウェー政府はその背後で格上げを手助けしてきたのです。

トマス・サンデルは、新政権は引き続き、中東に関わるべきであるが、それはバランスのとれたもであるべきだと主張しました。

「前政権は、和平交渉のパートナーとしてハマスを合法化しようとし、一方的なパレスチナ国家設立に向けて、ロビー活動を進めようとしたため、ノルウェーは、その努力に信用を落とした。今、新たなスタート時に立ち、新しい経済的支援政策を始めることができる。」

トマス・サンデルは、「ノルウェーは、パレスチナ自治政府支援会議の議長として責任を負うべきだ。パレスチナの腐敗と誤った管理体制を取り締まるだけでなく、支援金が憎しみを燃え立たせるために使われるのではなく、共存するための備えてとして使われるべきだ。」と指摘しました。

国際問題委員会の主要な議員らは、この外部の観点から見た展望に感謝の意を表し、議員就任の全期間を通じて連絡を取り合う意向を表明しました。

来たるべき5月22-25日の欧州議会選挙に関わる時

【ブリュッセル】 あと残すところ1カ月と少しで、欧州議会選挙が、5月22-25日の日程で行われようとしています。ECIは、「祈りと選挙」と題して、新たにスタートする時となりました。

2004年と2009年に行われた選挙で、ECIは、全体的に低い投票率にもかかわらず、選挙に参加することで、その影響力を最大限に用い、クリスチャンの有権者に情報を知らせ、働きかけてきました。

EUが28カ国に拡大したために、ECIがそれらの国々の立候補者をすべて保護することは不可能ですが、しかし、その代わりに、有権者が積極的に選挙に参加し、議員候補らとともに、正しく問題に取り組むよう呼びかけていくことはできるのです。

ECIは、いくつかの問題を提示することによって、立候補者らが、イスラエルとユダヤ人に関する問題について、彼らの立場を明確することができると信じています。以下がその内容となります。

・男性の割礼とコーシャ屠殺(訳注:ユダヤの律法に従った調理方法)は、
 ヨーロッパで許可されるべきか、禁止されるべきか。
・イランが核爆弾を入手したかどうかを、EUは十分に確証しているのか。
・EUは、西岸・ガザ地区からイスラエルのビジネスを取り除くべきか。
 あるいは、活動を許可すべきか。
 その結果、パレスチナ人に仕事の機会を与えることにつながるか。
・エルサレムは、最終的な中東和平の結果、二分されるべきか。
 または、イスラエルの首都として存続すべきか。
・EUは、経済動向と人権記録を条件として、パレスチナ自治政府に援助すべきか。
 それとも、過去と同じ状態で継続すべきか。

ECIはこの質問を欧州議会のすべての主要な政治グループに送りました。彼らの解答が届きしだい、サイトに掲示していく意向です。

過激論者が脅かす声は欧州議会でちからを増してきています。今こそ、イスラエルの友である者はみな、選挙に参加することがいかに重要であるかを知るべきなのです。


編集者:トマス・サンデル tomas.sandell@pp.inet.fi

2014年2月15日土曜日

2014年2月号 月間報告

ECI設立11年間で、近年ほどユダヤ人とイスラエル国家の安全が今まで以上に脅かされている年はありません。この厳しい時代の中で、私たちが経済的に支えられるようお祈りいただければ幸いです。そうすればこの支援努力も進歩していくことでしょう。

BDS運動の勢いが増しても、ECIの影響力が拡大していることを運動家が認める

【ヘルシンキ】 和平会議は最終段階に入り、ケリー国務長官は速やかな和平合意における骨格の提示に期待している一方で、イスラエルはパレスチナの要求に押されつつあります。米国務長官とEU首脳は、もし和平合意に達しなければ、イスラエルの孤立化が増すことを警告しています。つまり彼らによると、和平が合意されなければ、自動的に、イスラエルが非難され、イスラエルは孤立化すると言うのです。

ここ数カ月、オランダと北欧諸国の金融機関と企業は、西岸・ガザ地区に関与しているイスラエル企業または金融機関から脱出するために、第一段階の組織的なBDS運動(ボイコットと脱却と制裁)を実施しました。

この運動の後ろ盾には大手のマスコミがあり、私たちの税金で支えられている世界最大の民間組織と反イスラエルの多数のNGO団体で構成されています。そして、この運動の最前線には、クリスチャンが進めた団体も数多く存在するのです。

今年2月の第一週、ヘルシンキで行われた会議で、BDS運動のあるリーダーは、西岸・ガザ地区産品にしるしを付ける運動は、その目的が達成されていると、勝ち誇ったかのように語りました。彼が言うには、「今日、イスラエル産品を置くことを望むスーパーマーケットは少なくなっている。西岸・ガザ地区からの全体的な輸出は14%にまで落ち込んでいる」と。しかし、問題も増加していると言うのです。それは、昨年、ECI主導で進めた運動の結果、西岸・ガザ地区産品のイスラエル製品にしるしをつける運動に対して抗議する2千通を超える電子メールと電話を受け取ったと語ったのでした。

この例では、二つのことが証明されます。それは、ボイコットと制裁運動は勢いを増している一方で、しかし、私たちのメッセージは届けられ、私たちの声は響いているということです。

私たちの戦いは激化しています。どうか私たちの後ろ盾となり助けてください。経済的支援が今ほど必要な時はありません。イスラエルが助けを必要としている今、皆様の助けの手をどうぞよろしくお願いいたします。

ホロコースト記念日に相反するメッセージ

【ブリュッセル】 1月27日は、ECIにとって大切な日です。2005年に遡りますが、ECIは、ブリュッセルにあるEC議会で第1回目のホロコースト記念日を設立しました。今日では、欧州で公のイベントとなり、欧州議長の後援のもと、世界ユダヤ人会議、欧州ユダヤ人会議、ECIの共同で働きが進められています。これは、小さな組織の驚くべき成果でありますが、公にEU議会も関わっているという点で、マイナス面もあります。

マルティン・シュルツ欧州議会議長とアントニス・サマラス・ギリシャ首相は、2014年1月27日、ブリュッセルで、良い発言をされましが、「イスラエル」という言葉を一度も語られることがありませんでした。これは、ホロコーストの犠牲者を現在のイスラエルの国の問題解決から引き離すものであり、新しいEUの態度としては、嘆かわしい限りです。

ロン世界ユダヤ人会議議長は次のように語りました。「1930年代、ユダヤ人はどこでも歓迎されない存在でしたが、今日、常に扉が開かれた国の国民として存在しているのです。」もし、EUがイスラエルをホロコーストの犠牲者が受けた苦しみの問題と無関係にするのであれば、ユダヤ人国家を容易に孤立化させることになるでしょう。

EUのクリスチャンを集結する超教派の機関とECIは、復活の教会とペンテコステ欧州フェローシップ、欧州議会のラスズロ副総裁とともに復活の教会で超教派のホロコースト記念日を開催しました。ペンテコステ欧州フェローシップのアルト議長が、ユダヤ人と現在のイスラエル国家を祝福するべきであることを認めました。この発言は、EU議会のものとはだいぶ異なるものであり、EU全体がぜひ覚えるべきメッセージであるのです!

2014年ブリュッセルで行われたホロコースト記念日の映像をぜひご覧ください。

イギリスではロンドン南西部にあるチェルシーのカドゥガン・ホールで、ECIのメンバーであるジュディによって組織され行われました。席は満席で、おそらく欧州のホーロコースト記念では最大であると思われます。主席者には重要な外交官、年長の教会指導者、ユダヤ人指導者も出席しました。他にも、ヘルシンキ、ベルリン、ミューヘンで、ECIの重要なイベントが行われました。

もし、あなたの教会でもホロコースト記念を行われたのでしたら、どうぞ私たちにお知らせください。

ECIの努力が実を結ぶ
欧州議会、ロシアに過去の遺品を公開するよう要請

【ブリュセッル】 超教派のホロコースト記念に、ECIのトマス氏は、ユダヤ人救出のために人生を捧げた人物を思い起こす必要性について語りました。スウェーデンの外交官であったラウル・ワレンバーグはそのような人物のひとりでした。記念聖会では、ラウル氏の姪にあたるルイス・ヴァン・ダーデル(Louise von Dardel)が特別ゲストとして出席しました。

記念聖会の後、ルイスさんとトマス氏、そして、グレゴリー(Gregory Lafitte)氏は、欧州理事会の上級顧問のヘルマン理事長(Herman van Romupuy)、そして欧州議員らと会談しました。それは、議員たちが、翌日、ロシアのプーティン大統領と会談する予定であっため、この問題を提出してほしい旨を伝えるためでした。プーティン大統領とは、個別に面会することはできませんでしたが、モスクワの広報担当者は、私たちの懇願を理解し、人権擁護担当のロシア行政監察官は、「すべての過去の遺物は、調査する者たちに対して公開すべきである。」と述べたのでした。

ラウル・ワレンバーグは、1945年、ソ連軍に拘束され、その後、行方が分からなくなっています。先週、フランスのストラスブールで行われた欧州議会では、ロシア側の決議が採択され、議会は、ロシア当局の働きにより、ECIの要求に積極的に答えました。

「ロシアの過去の遺物公開の協力と、調査者にアクセスを許可し、機密関連情報を公開することは、第二次世界大戦の末期、ラウル・ワレンバーグを含む、ソ連軍に拘束された数多くの人々の運命に光を投じることができるためだ。」 70年前、ラウル氏は大量虐殺から10万人ものハンガリーのユダヤ人たちを救ったのでした。

昨年は、ラウル・ワレンバーグ生誕100周年にあたりました。来年は、ラウル・ワレンバーグが行方不明になってから70年目になります。彼の運命が最終的にどうなったのか明らかになるように祈るとともに、明らかになった折には、その日が記念日となることでしょう。

反政権派、ユダヤ人抗議に転じる!

【ブリュッセル】 ウクライナからフランス、欧州全土に広がりを見せている反政府・反体制デモは、彼らの怒りとフラストレーションの矛先が、反ユダヤ主義の中では前代未聞のユダヤ人に向けられているのです。

国際ホロコースト記念日の前日、パリで起きたビデオでは、フランスの抗議者が、大々的に反ユダヤのスローガンを唱え、フランスからユダヤ人が出て行くよう抗議したのでした。

同じような傾向は、イタリアのような他の欧州諸国でも見られます。イタリアでは、反政権組織「五つ星運動」が有名で、その不満の矛先が、明らかにユダヤ人に向けられているのです。ウクライナでは、ユダヤ人排除が公然と国のすべての問題であると非難され、反政権派との間で大抗議デモが起こっており、反ユダヤ勢力が力を増しています。

悲しむべきことに、この問題は、欧州に勃発する前から起こっていました。現在、反ユダヤ主義の勢力が路上に増大する中で、多くの国々とEUからの反イスラエル活動家が集結しているのです。

ディートリッヒ・ボンヘッファー(訳注:ドイツの古プロイセン合同福音主義教会の牧師。20世紀を代表するキリスト教神学者の一人。 第二次世界大戦中にヒトラー暗殺計画に加担したことで処刑。)の言葉を引用します。

悪に直面した沈黙は、それ自体が悪。
話さないことは、話すため。
行動しないことは、行動するため。


今日、私たちは公的領域に従事する権限と責任をもっています。ヨーロッパの魂のためのこの戦いに勝利するために、あなたがたができる助けをお願いします。

ヨーロッパ祈りのサミット 2014年3月21-23日

どうかブリュッセルで行われる「ヨーロッパ祈りのサミット」にご参加ください。この祈りのサミットに先立って、若い指導者のための特別聖会が行われます。21日のフライディナイトでは、国際的な祈りと礼拝の時であり、ブリュッセルおよびベルギーの友人たちの集会となります。詳しい内容が必要な方は、できるだけ早く、私たちにメールをください。info@ec4i.org

トマス・サンデル記 tomas.sandell@pp.inet.fi

2014年1月28日火曜日

イスラエルのための欧州連合(ECI)、ホロコースト記念日に、プーチン大統領に記録を公開するよう要請

2014年1月28日、ブリュッセルにて

月曜日、ブルッセルにて行われた超教派のホロコースト記念礼拝の中で、ECI代表のトーマス・サンデル氏(Tomas Sandell)が、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に向けて、第二次世界大戦末期、10万人ものハンガリーのユダヤ人を救い出したスウェーデン外交官、ラウル・ワレンバーグ氏(Raoul Wallenberg)のその後の彼の生き様を調査している中で、証拠となる確かなロシアに残っている記録を公開するように要請しました。というのも、彼の生涯を確証できた者はだれもいないからです。

今年は、ハンガリーのユダヤ人の退去強制があって70周年目の記念の時となりますし、プーチン(Vladimir Putin)大統領が火曜日にブルッセルでEUの首脳陣と持つ二国間レベルでの会合のため到着するたった一日前に、このホロコースト記念礼拝がもたれました。

私たちがホロコーストの犠牲者に目をとめる一方、私たちは、また、ラウル・ワレンバーグ氏(Raoul Wallenberg)のようなユダヤ人を救い出すためにその命をかけた人々を思い出しその業績をたたえるべきです、とサンデル氏(Tomas Sandell)は、その催しの時に語りました。「誰かを敬うことで、その人々を追い求めることをやめるという権利は私たちに与えらるものではない。ラウル・ワレンバーグ氏(Raoul Wallenberg)の生涯が解決されない限り、私たちには、その答えを見つけるという道徳的義務がある。」と、サンデル氏(Tomas Sandell)は続けました。

ラウル・ワレンバーグ氏(Raoul Wallenberg)の姪、ルイス・ヴァン・ダーデル(Louise von Dardel)さんは今回の催しに、特別ゲストとして出席しました。記念礼拝の後、サンデル氏(Tomas Sandell)、ヴァン・ダーデルさん(Louise von Dardel)、とECI国連代表グレゴリー・ラフィッテ氏(Gregory Lafitte)は、ヘルマン・ファン・ロンパイ(Herman Van Rompuy)欧州理事会議長への高官レベルでの外交の提案を持って会いました。それは、欧州議会の首脳陣に、火曜日にあるロシアの首脳陣との会合の中でラウル・ワレンバーグ(Raoul Wallenberg)氏の件を提出するようにお願いするものです。プーチン(Vladimir Putin)大統領と直接会う要請は、金曜日に最終的には却下されました。

欧州首脳会議は、元々二日間継続してのものと計画されましたが、EUの圧力で、半日の会合へと縮められるという日程の変更のためでした。月曜日に、間接的に非難されている欧州連合(EU)の常任ロシア代表、ヴラジミール・チゾフ(Vladimir Chizhov)氏は、会合の日を調整して行く難しさは、欧州連合の首脳陣たちが原因であると訴えました。モスクワでは平行展開をしている人権のロシアのオンブズマン、ウラジーミル・ルキン(Vladimir Lukin) 氏は、ラウル・ワレンバーグ氏(Raoul Wallenberg)の人生に光が射し、何も隠されているものはないことを確かにするために、残っている記録証拠は公開されるべきである、と述べました。

欧州議会副議長、ラッツァロ・サージャン(Laszlo Surjan)氏の支援の元に行われた超教派のホロコースト記念礼拝は、月曜日にブルッセルで行われた三つのホロコースト記念日の催し物の一つでした。

欧州議会での公式の欧州連合(EU)ホロコースト記念日の催し物は、複数で開催されましたが、ECIはその一人でありました。その共同開催者とは、ヨーロッパに反ユダヤ主義運動と人種差別が再び起こっていると警告する欧州議会議長マルティン・シュルツ(Martin Schulz)氏とギリシャ首相アントニス・サマラス(Antonis Samaras)氏を含めた欧州連合の首脳陣たちです。彼らは、これらの憎しみの固まりである力と戦うために、力の限りを尽くすと誓い、世界ユダヤ人会議の議長であり大使であるロナルド・ローダー(Ronald Lauder)氏と欧州ユダヤ人会議議長モーシェ・カントール(Moshe Kantor)氏を含めてユダヤ人集団の指導者たちにより承認されました。

1月27日は、公式のホロコースト記念日です。昨年は、欧州議会でラウル・ワレンバーグ氏(Raoul Wallenberg)誕生100年を迎える年でした、ラウル・ワレンバーグ氏(Raoul Wallenberg)は、その名前から名付けられた議会室でその業績がたたえられました。

2014年1月15日水曜日

2014年1月号 月間報告

今年初めの月間報告ですから、最初に私たちの友人である皆様に、そしてサポーターの皆様に感謝申し上げます。ECIは、皆様の助けなしにはここまで来ることはできませんでした。2014年は、私たちのビジョンと働きを明示することによって、さらに皆様との関係を強固なものとしていく意向です。

私たちとはこのようなものです


イスラエルのための欧州連合(ECI)は、ユダヤ教とキリスト教に共通の相続を基盤として、2003年、ヨーロッパとイスラエルの良好な関係を強化するために設立されました。

過去10年間、ECIは、EU連合、国連、各国政府のような欧州および国際機関の信頼できるクリスチャンの声として確立してきました。

私たちが国の議員たちとともに働きを進めているのは、よみがえりつつある反ユダヤ主義の中で、再び公的領域から退いていた過去の誤ちを繰り返すことがないためです。

クリスチャンが教会の特別な集会やイベントでイスラエルを学ぶことは重要なことです。しかし、私たちはどこで決断が下され、意見が形成されていくのかを知ることは大切なことです。キリスト教のサークル内にとどまることはやさしいことですが、私たちは意識的にどこで戦いがなされているのか、政府内、国際機関の中で、見ていく必要があるのです。

ECIは、今後も、私たちができることを、皆様の助けとともに、行動していきます。祈りによる「法律上の霊の戦い」と、イスラエルの現状を伝え、イスラエルを実際的に助けることによって、反ユダヤ主義と戦っていきます。

皆様の助けとともに、私たちは働きを進めてきました。(ここをクリックしてビデオを見てください。)しかし、今後、欧州で、世界で、反ユダヤ主義、反シオニズムの力が強くなる中で、イスラエル、ユダヤ人は、さらに皆様からの助けが必要となってくることでしょう。今こそ、私たちの働きを成長させ、歴史から学び、まだ時間があるこの時に、立場を明確にしていこうではありませんか。

2014年、私たちがなすべき優先事項は下記のとおりです。

- ホロコースト記念日で、新たな反ユダヤ主義の形態がある認識を高める。
- 西岸・ガザ地区のEUの制裁に反対することによってユダヤ人の法的権利を守る。
- 祈りと投票:祈りとヨーロッパの選挙で投票するためにクリスチャンを集結する。
- 国際社会でユダヤ人によって作られた積極的な貢献を強調し、国連、欧州で、イスラエルのためのより多くの支援を動員するキャンペーンを展開する。
- 欧州議会および他の媒体から欧州のレポートを放映するメディアの仕事を進める。
- 若い指導者を訓練し、指導する。

支援
国連、ECIとともに始動


【ニューヨーク】 国連事務局は、ユダヤの大祭日の認識を得るという、ECI案を支持する意向です。クリスマス直前のニューヨークで、ECIは、国連総会の右腕であり、議長を務めた Ion Botnaru氏に受け入れられました。私たちは、昨年ヤン国連事務次長と会談したことによって、Botnaru氏と会合をもつことができました。この友好的、かつ建設的な会合の中で、ユダヤの大祭日を国連でいかに認識を得るかについて、具体的な事柄が提示されました。主導権は193の国連加盟国にあるものの、国連事務局はこの案に協力的であるのです。

個別の常任委員との会合では、過去最高に多くの国々の国連派遣員と会合することができ、私たちの提案の支持を得ました。現在、国連安全保障理事会を代表する一つの政府は、ECI路線に同調し、新政府路線に反映するために、政府の方針を変えたと、公に発表しました。同政府は、バランスのとれた背景説明をするため、ECIとECIの法律専門家と共に働きを進めることを希望する旨を発表しました。

多くの国々は、歴史的に、官僚が国の指導者以上に反イスラエルであるというジレンマに直面しています。政府首相が親イスラエルであったとしても、政府の官僚たちが反イスラエルである場合があるのです。ある政府は最近、私たちにこのように語りました。自国の政府外で、新たな展望を提示する、ECIのような組織が必要であると。

小さな組織ではありますが、このような評価と信頼を頂き、深く感謝しています。政府や、国際機関を脇に追いやり、呪うことは簡単なことです。しかし、私たちは、彼らと直接的に関わり合うことによって、現状を改善することができるのです。

学び
1月26日の日曜日は、国際ホロコースト記念日


http://shadowsofshoah.com/EC4I/
ECIが最大に影響を与える一つに、ホロコーストを覚える日があります。2005年、ECIの主導により、欧州議会で、第1回ホロコースト追悼記念が行われ、組織化されました。昨年は、欧州議長によって、正式なEUのイベントになりました。今日では、ヨーロッパ全土の教会、クリスチャンのコミュニティが、ホロコーストが起きた1月27日に最も近い日曜日の礼拝を、ホロコーストの犠牲者を追悼する日とすることを呼びかけています。今年は、26日(日)にあたります。

今年は、ニュージーランドの写真家・デザイナーのペリー氏(Perry Trotter)と再びチームを組み、ホロコースト生存者の証しのビデオを制作することができました。この証しビデオは、ホロコーストの犠牲者を追悼し、反ユダヤ主義の猛毒に気づかせる最善の方法であると思われます。この短いですが、力強いビデオを、1月26日日曜日のホロコースト記念日に、少なくとも1回は放映していただければ幸いです。
ホロコースト記念日の映像はここをクリックしてください。
最近のヨーロッパの反ユダヤ主義における考察はここをクリックしてください。

ECI、ブリュッセルで超教派のホロコースト記念とその他のECIイベント


【ブリュッセル】 12月の第1週、ECIは、ヨーロッパで広がっている反ユダヤ主義などについて、Laszlo Surjan欧州副議長とブリュッセルで話し合いの時をもちました。この会議はペンテコステ欧州フェローシップの議長を務める Arto Hämäläinen氏とともに編成されたものです。

Surjan副議長は、EU議会の中で、宗教団体との対話を担当し、キリスト教の団体がよりEU議会に関われるように働きかけています。そのよい例が、ホロコースト記念です。会議の中で、ペンテコステ欧州フェローシップ、他のキリスト教の団体とともに、Surjan副議長の支援を得て、1月27日の月曜日、ブリュッセルで、超教派のホロコースト追悼記念をECIが組織することで合意しました。 その他にも、ロンドン、ベルリン、ヘルシンキで、他のイベントの開催を予定しています。詳細を知りたい方は、ECIにメールしてください。info@ec4i.org

祈り
2014年3月21日~23日、ブリュッセル、Hotel Silken Berlaymontで、
欧州祈りのサミット開催


過去20年間、欧州全土のクリスチャンが、自国の政府のため、また、イスラエルのために祈る目的で、ブリュッセルに集っています。今まさに、これまで以上に、このような祈りの集会が必要である時です。

ECIの働きは、常に、「祈りを引き起こす」ものでした。つまり、祈りこそ、自国とイスラエルの狭間に立つ力があると信じているのです。

集会では、指導者チームとして私たちが感じていることを分かち合い、年の大いなるチャレンジの機会となり、その後に、祈りの時をもちます。指導者チームには、Rick and Patti Ridings, Harald Eckert, Tomas Sandell, David Adeola, Bedros Nassanian, Lennart Fjell, Antti Hämäläinen がいます。

私たちの新しい祈りの集会の場所は、Hotel Silken Berlaymont で開催され、欧州委員会からとても近い距離にあります。「祈りのサミット」の詳細は、メールにてお知らせいたします。

トマス・サンデル記 tomas.sandell@pp.inet.fi