2014年11月25日火曜日

ECI政策会議


ECI政策会議、中東で迫害されている宗教的少数派に対するEUの迅速な対応とヨーロッパにおける反ユダヤ主義の停止を要求

【ブリュッセル】2014年11月24日 イスラエルのためのヨーロッパ連合は、次期欧州理事会議長と欧州連合外務・安全保障政策上級代表に対し、シリアとイラクの迫害されている宗教的少数派への支援の即時実行と、ヨーロッパにおける反ユダヤ主義の高まりに対する首尾一貫した戦略を求めて共同声明を出した。欧州連合外務・安全保障政策上級代表のフェデリカ・モゲリーニ氏は11月1日に就任、次期欧州理事会議長のドナルド・トゥスク氏は12月1日就任する。

2014年11月20日(木)、その声明は読まれ、ブリュッセルのEU議会で行われたECIの第11回定例政策会議に関連して、欧州対外行動局のクリスチャン・ベルガ―氏に手渡された。その手紙は、シリアとイラクの迫害されている少数民族のための国際的に監視された安全な避難所を求めるもので、ヨーロッパのユダヤ人会議、ペンテコステ派のヨーロッパ・フェローシップ、そしてワン・フリー・ワールド・インターナショナルによって共同署名されており、宗教的自由を支持することでクリスチャンとユダヤ人ユニークな協力関係を作り出している。

ECI代表のトマス氏は、会議でユダヤ人コミュニティーからあげられた、シリアとイラクの迫害されているクリスチャンの支援のためのいくつかの声明に注目した。世界全体が沈黙を保っている時に、イスラエルの国連大使であるロン・プローサー氏は繰り返しこの問題を国連レベルで取り上げた。ブリュッセルで、ヨーロッパのユダヤ人会議の副代表、ラヤ・カレノバ氏は共同声明に署名した。

そのカンファランスで、副代表はヨーロッパのクリスチャンの友人からの倫理的な支援の重要性を語った。「ヨーロッパでのユダヤ人の一日一日は不確かで防衛を考慮することにあふれている事実から見て、ここで私は友人の中にいると感じます。」

カレノバ氏はヨーロッパでの反ユダヤ主義の台頭について語ったが、我々が述べた中東のクリスチャンの窮地について重要な時であることに同意した。

この共同声明はまた、人権活動家であるエジプト生まれのサフィ氏よっても署名された。彼は宗教的自由を消滅しようとする勢力に共に立ち上がり立ち向かう必要を表明した。

今日、彼は、世界中で宗教的自由のために働くワン・フリー・ワールド・インターナショナルの創設者であり代表者である。カンファランスで、彼はエジプトで元反体制派であり、どのようにしてイスラエルで避難所を見つけたかについて語った。

イスラエルは敵だと信じるように教育されたが、今日、彼はその価値観と理念のゆえにユダヤ人国家の友であり、抑圧が常である地域の少数派を擁護している。

EU議員と官僚をヨーロッパ各地からのECI活動家とともに集めた政策会議は、また憎しみの資金提供をやめるように求めた。クリスチャン・ベルガ―(EEAS欧州対外行動局の中東ディレクター)とのパネルディスカッションで、トマス氏はEUがパレスチナ自治政府の唯一最大の資金提供者であることに注目、それゆえ扇動をやめるために条件付きで資金提供する必要を語った。

トマス氏は、火曜日、エルサレムのシナゴーグで起こった4人のラビ殺害事件は、「怒りの日」へのアッバス議長の呼びかけがその前にあったことを指摘した。「その事柄が行動を引き起こしており、扇動の火に油を注いだ者たちは責任を取る必要がある。」と、トマス氏は語った。ベルガ―氏は教育が中東での和平を進めるカギであることに同意した。

政策会議では、エルサレムでの襲撃事件のわずか数時間前に、パレスチナ国家承認を支持したスペイン議会の時期尚早の投票を指摘した。

「我々はシリアやイラクでテロと戦うことはできない。そしてラマラでテロを政府にいれることもできない。」と、トマス氏は続け、イスラム国とハマスは、全く同じ過激なイスラムの憎しみのイデオロギーと同じ表現をしているというサフィ氏によって支持された。ハマスは最近のエルサレムでの襲撃を讃辞し、現在のパレスチナ自治政府との共同政治の連立パートナーでもある。同様に、今週の火曜日に行われる欧州議会での投票が注目される。

政策会議は、オランダの欧州議会の議員であるBastiaan Belder氏によって開催され、またスウェーデンの欧州議会の議員であるLars Adaktusson、スロバキアの欧州議会の議員Branislav Skripek、 ECIの法律顧問アンドリュー・タッカー、そして中東の迫害されているクリスチャンや他の宗教的少数派を擁護しそしてヨーロッパとイスラエルでユダヤ人と共に立ち上がる必要を語ったイスラエル副大使Ronen Gil-orが出席した。

ECIの議長Harald Eckertはドイツから出席、ヨーロッパは、反ユダヤ主義がもたらす最も重要な結末について世界に教える道徳的義務を持っていると述べて政策会議をまとめた。

ヨーロッパでのナチスの死の収容所からの解放から70年、この教育的キャンペーンは、ヨーロッパ、中東の双方において強化される必要がある、と結んだ。

2014年11月19日水曜日

ECI、エルサレムでの襲撃事件を非難-欧州のパレスチナ基金の見直しを求める

【ブリュッセル 2014年11月19日】 ECIは、ブリュッセルで開催される第11回政策会議に向けて準備中であるが、18日火曜日の朝、エルサレムのシナゴーグの祈祷中に、4人のラビが殺害された事件に非難声明を出し、中東の混乱した状況について語る意向である。

ECIは、パレスチナによる襲撃事件が続く限り、欧州のパレスチナ基金を速やかに停止するべきことを求める。2005年、第1回欧州議会政策会議の時、ECIはパレスチナへの欧州基金が正しく取り扱われていないことを促し、速やかな見直しを求めた。その後、欧州は、ECIの政策資料から引用し、一時的に資金調達を凍結した。

火曜日に、ECIディレクターのトマス・サンデルは、欧州議会から放映されているヨーロッパ・レポートTVの中で、火曜日に起きた襲撃事件を語ると共に、欧州のパレスチナ基金の見直しを新たに求めた。襲撃事件は、パレスチナが扇動したエルサレムの憤慨の後に起こっている。アッバス議長は、神殿の丘にユダヤ人がいることは「汚らわしい」と繰り返し発言した。水曜日、アッバス議長はテロ攻撃を非難したが、米ケリー長官が避難声明を語ったのでその発言をしただけだ。

世界中で起こっているテロ攻撃はまことに遺憾であるが、その根源が反ユダヤである襲撃事件がある。そして、その多くは、パレスチナ自治政府に最も援助している欧州に責任があるのではないか。

木曜日、ECIはパレスチナ領域に援助している欧州の資金援助の新たな見直しを求める。政策会議は、欧州のECI活動家と欧州議員らと共に木曜日から金曜日に行われる。

2014年11月15日土曜日

2014年11月号 月間報告

中東、イスラエルで厳戒態勢、そしてヨーロッパも


今月のレポートをまとめてみると、イラクとシリアで続行されているクリスチャンや宗教的少数派に対する組織的大量虐殺と同様に、イスラエルでの新たなるテロの波についてメディアの報道に見ることができる。 ブリュッセルを含む世界の国際主要都市は、それに対していまだに沈黙を保っている。

中東のクリスチャンとユダヤ人の被害者に対する国際社会のこの沈黙と消極的な姿勢は、ヨーロッパに対して増長している脅威と同様に、来週行われる年次政策会議の主要議題になる。

今こそ我々の声を上げて共に立ち上がるべき時だ。皆さんが、実際に来週の会議にともに参加できないとしても、我々がこの声を上げることができるように我々のこの働きを支援していただける機会がある。我々が行動すべき時は今だ。

ストックホルムで危険信号をならす:ノルウェーの閣僚、パレスチナ国家容認への参加を拒否

【ストックホルム】 10月最後の週、反イスラエルに対する国際法不正使用の国際的キャンペーンは頂点に達した。

スェーデンの少数派政権は10月30日(木)にパレスチナ国家を認める声明を出したが、それは際立つ孤立の中にあった。

その決議は、ストックホルムの同国議会の多数の支持を欠いたものだっただけでなく、近隣の北欧諸国は、すべての北欧各国が一致してパレスチナ国家を承認するようにするスウェーデンのキャンペーンをきっぱりと拒絶した。

もし一つの政府が孤立したとすれば、それは、これまでのところパレスチナ国家を承認するという唯一のEU加盟国であるスウェーデン政府である。したがって、イスラエルーパレスチナ間の紛争を交渉によって解決しようとするEUの決定を破るものであり、テロリスト組織であるハマスと契約しないという誓約を破るものである。

10月13日に、パレスチナ国家承認に賛成した英国下院の投票には失望したが、それは現在の英国政府の立場を変えるものではなく、国際法に基づく義務を順守することを約束している。

資金に限界のある小さな団体として、ECIは我々の身近な北欧諸国に戦いを集中させることを決めた。英国の投票と比べて、スウェーデンの決議は政府の法令で、それゆえ決定的なスウェーデンの公式の立場となった。

しかしスウェーデンは単独ではなく、より広大な北欧圏の主要な一部として重要だ。国連においては、北欧諸国は、比較的小さな国々であるにも関わらず、人道的な大国として、また時流を作り出すものとして多くからみなされている。(最初の国連事務総長の2人はスカンジナビア出身者だった。)もし他の北欧諸国がスウェーデンの議決に習うものとなっていたら、それは実に災いを引き起こすものとなっただろう。

こういった理由で、ECIは北欧圏に支援を動員して、北欧協議会(北欧諸国の地域的な組織)が年次セッションを開催した時にストックホルムにいることを選択した。スウェーデン政府は、今一度、北欧の仲間である国々に彼らに習うように説得しようと試みた。諸国はそれを拒否した。今のところは。

同じ週、ECIは、北欧協議会の年次セッションに関連して、最初の北欧とイスラエルの朝食会を開催した。そして新たなる北欧イスラエル友好グループが公表された。その結果、北欧諸国のイスラエルの友人たちは最近の危機のゆえに、より意欲的に、より権限を与えられ、そしてまたイスラエルを支持することにおいてその必要により強力に意識的になっている。 ECIは他のEU加盟国の状況を引き続き、監視していく。

ヨムキプールを国連の休日にの話し合い、ジュネーブとウィーンで続く

【ジュネーブ】 ニューヨークの国連本部で、ヨムキプールを国連の祭日にする話し合いが、第5回委員会の中で行われたと同時に、ECIは、世界の他の地域にある国連本部で、同じ議題を持ち出した。

先週、ECIのジョージ国連担当ディレクターは、ジュネーブとウィーンにある国連高級事務官と会合し、ヨム・キプールをいかに国連の欧州各国に理解してもらうかを話し合った。

国連事務局は、ヨム・キプールを国連の祭日にするための実際的な解決を見つけ出すために、ECIと協力して専門的かつ積極的な取り組みを行った。国連の骨組みに建設的に組み入れられることによって、我々は前進し続けるのである。ニューヨークの国連本部へは、12月の第1週に、新たに訪問する予定である。

ブリュッセルから世界の果てまで

【ブリュッセル】 ECIは中心的には欧州を基盤として活動しているが、その影響力およびパートナーの組織は欧州だけに限らない。先週数週間、ヘラルドECI会長は、この危機的な時代、イスラエルを支援するために各国をめぐり、その必要性を伝えてきた。10月末の二週間、香港、インドネシア、フィジー諸島、ブラジル、メキシコを巡り、集会が行われた。

1930年代、40年代、この時期、ドイツで(ヨーロッパで)、反ユダヤ主義の動きが高まったが、今日、われわれは、肯定的影響力を及ぼすために立ち上がっている。これこそが、ECIの中心的なヴィジョンであり、世界に働きかけている理由である。

ヘラルド会長のメッセージは快く受け入れられた。太平洋諸島に位置するフィジー諸島に訪問できたのは、タイムリーであった。国連でイスラエル支援への質疑が、この国の首都で初めて行われたからだ。国連で南太平洋諸島のサポートは、長年にわたり、イスラエルにとって大きな励ましの源となっている。その絆は変わることのない不動なものとするために、ヘラルド会長の訪問がフィジーを励ました。

ヘラルド会長が訪れたイスラム国では、国営テレビで放映するので再び訪問してほしいと要請されている。

これが、イスラエルを支援するために、また、アウシュビッツ解放70周年に関連し、ユダヤ人のために立ち上がる責任を担うために、各国の政府のために祈るよう、クリスチャンに勧めている、世界祈りの呼びかけ(グローバル・プレイヤー・コール)のすべてである。

2015年1月25日-29日にポーランドのクラクフの集会からスタートし、5月10日-13日にエルサレムの集会で終わる、100日間キャンペーンが始まる。キャンペーンについての詳しい内容、集会についてはここをクリックして、お読みください

トマス・サンデル記 tomas.sandell@pp.inet.fi
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翻訳:翻訳委員会