2016年3月25日金曜日

ECI、テロ対策にイスラエルと一致を呼び掛け


ECI、テロ対策にイスラエルと一致
過激派を根絶やしにする努力を欧州に呼び掛ける

【ブリュッセル、3月23日】 ECIは、22日ブリュッセルで起きたテロ事件を非難すると共に、事件は、欧州議会の近くにあるECI本部からほんの数ブロック離れた所で起きた。幸いECIスタッフはみな無事であったが、この事件で34人以上もの犠牲者と200人ほどの負傷者が出た。そして、このような痛ましい事件がベルギーで起きたのは、第二次世界大戦以来のことである。

22日、トマス・サンデルECI創始者は、犠牲者の家族にお悔やみを述べるとともに、欧州、そして世界で起きているイスラムテロを根絶やしにする努力をEUに呼び掛けた。彼らは人種、国籍など無差別である。エルサレム、イスタンブールで起きた事件と同じように、ブリュッセル、パリでも彼らの行為を非難する必要がある。まさに今こそ、恐るべき犯罪者と彼らに資金援助する者たちに対して、共に自由の価値のために、全国民の自由を勝ち得るために立ち上がる時だ。

「このテロはベルギーという欧州の中心、重要な拠点で国境を越えて起こっています。翌日は一日中、テロの犠牲者のためにベルギーは喪に服していました。特に、今は、私たちを引き裂く心ないコメントや中傷を避けることは重要でしょう。」

事件のあった当日、イスラエルのネタニヤフ首相は、「ブリュッセルの事件はここ一連で起こっているテロ攻撃の一つです。」と語った。「イスラエルで日々起きているテロと、パリから米サンバーナーディノ(カリフォルニア)、イスタンブール、象牙海岸、そして、今回はブリュッセル。これらは一連の我々に対する攻撃であるのです。」

これらのケースで言えることは、テロリストたちは解決できない不平がある。「なぜなら、彼らが求めているものは、われわれをまったく破壊することであり、全支配である。彼らの根本にある要求は、我々が単純にいなくなればいいと思っているのだ。」とネタニヤフ首相は語り、「我々が取るべきテロ対策は、一致団結し、共に戦うことだけだ。」と付け加えた。

欧州とイスラエルは以前にも増して、テロと戦うために一致し、立ち上がる必要がある。サンデルECI創設者は欧州報告書の中で次のように強調した。

「欧州は今こそイスラエルが必要であり、共に働くべきであるのは明らかです。欧州で起きているテロの脅威を見る時、パリに、そして、ドイツで欧州の地域で血を流されるのを防ぐために、いち早く手助けに来てくれたのはだれであったのか。イスラエルの情報機関であり、テロ問題に少なからず経験がある人々でした。それゆえに、イスラエルを疎遠することなどできません。我々はイスラエルをパートナーとする必要があるのです。」

我々は国は違ってもテロの脅威に直面している。シャルル・ミシェル・ベルギー首相は22日の会見の中で「共通の戦い」と表現した。自由がブリュッセルの中心で襲われ、パリでは数カ月前に、その前は、ロンドンとスペインであったように。

過激派思想を一掃するために、偏狭な思索が過激思想を生み出す環境を作り上げていることを理解することは明白である。そのような考えは、急進的な人種差別、セクト主義、離別をもたらし、民主主義、自由、平等の基本的価値に敵対するものである。

英国のキャメロン英首が、2015年7月の過激派思想への対策計画を明らかにしたスピーチで次ように述べた。「これらの偏狭思想は一般的に、ユダヤ陰謀説と言われるものから始まり、そして西側社会と基本的自由を敵とする概念へと発展していった。そして、最終的には、カルト的な無差別殺害の概念へと帰結するのです。」「もしロンドンでの暴動が正当化されず、イスラエルでの自爆テロは別問題だ言うならば、それは問題の一部にしかすぎない。」

ECIはEUに、増悪をあおる思想に対して、欧州においても、世界においても、人々の生活を危険さらすものであることを理解することを呼び掛けている。我々は、テロリズムに影響されるコミュニティを助けなければならない、過激教育に対し、過激主義と偏狭思想、反ユダヤ主義のリンクを明らかにし、欧州の過激化を効率的に根絶やしにするためである。

ECIは2003年、高まる欧州の反ユダヤ主義に対してクリスチャンとしてのイニシアティブをとるためにブリュッセルで設立された。今日、ECIは欧州とイスラエルの親善関係を育むために活動し、最新の反ユダヤ主義的発言、ユダヤ・ボイコット、イスラエルの孤立化と悪者扱いに対して戦っている。ECIの年次政策会議は、2016年4月21日に、ブリュッセルで開催予定である。