2016年4月6日水曜日

2016年4月 月刊報告


自衛についてイスラエルから学ぶ時が来た

【ブリュッセル】 2016年3月22日、ブリュッセルで起きたテロ事件は、テロの恐怖に脅えながら日々暮らす意味合いを理解する上で、歴史的重要な分岐点であった言えよう。32人もの罪のない人々の命を奪い、300人以上の負傷者を出した今回のテロ事件は、第二次世界大戦以降、ブリュッセルで起きた最も大きなテロ事件であった。EUの首都ブリュッセルがセキュリティの感覚を失った時、多くの人々の命が砕け散った。

テロが欧州の中心を攻撃した今、1948年にイスラエルが建国されて以来ユダヤ人が日々このような恐怖の現実にさらされていることを思い出させた。イスラエルの敵は、西欧諸国の多元的で解放された民主社会の敵ともなっている。今こそ、我々は、我々の基盤を攻撃する共通の敵、イスラム過激派と過激主義の悪の勢力に対して共に立ち上がる時が来たのだ。

テロの恐怖と暗黒の時代に、イスラエルは我々の助けてとして再び来てくれた。テロが起こる数週間前、イスラエル諜報機関の専門家は、ブリュッセル空港の安全手順の欠如をベルギー空港当局に警告した。全欧州の空港は空港に入る前のセキュリティチェック義務付けを、テルアビブのベングリオン空港並みの安全手順にまもなく切り替えざるを得ないのかもしれない。

欧州はイスラエルから学ぶことができる。来るべき「欧州の刷新、イスラエルのパートナーシップ」は4月21日木曜日に開催されるが、まさに時を得た会議と言えよう。詳しくは、info@ec4i.org まで。会議出席の登録は、4月8日まで。


「ECIのアメリカ人の友達」ワシントンDCにて形成

【ワシントンDC】 ヨーロッパにおいて反ユダヤ主義がその醜い頭をもたげ、またイランがイスラエルの存続を脅かす中、大西洋を挟んで我々が共に、イスラエル、またユダヤ人の方々の支援を行っていくことが重要だと考える。

ブリュッセルは今日、まさにユダヤ人に対する迫害の中にある。そして、2003年のECIの創設時から現在まで我々ECIは継続してブリュッセルのヨーロッパ機関においてユダヤ民族、またイスラエルと共に立ち続けてきた。

「アメリカとヨーロッパにおけるイスラエルの友達」のメンバー同士の絆を強めるため、我々のアメリカ人の友が反ユダヤ主義、またイスラエル嫌悪に対してECIと共に戦うという意味で彼らがヨーロッパに対して影響を与えられるように、ECIは新たな動きを開始した。それがこの「ECIのアメリカ人の友達」という組織だ。

この、新たな組織は3月18日金曜日にワシントンDCでの会議において形成され、今年の夏、さらに公に向けて正式に発足することになる。

今日、多くのクリスチャンの組織が様々な形でイスラエルを援助している。我々の召しは、ブリュッセルを中心とし、ニューヨークにおける国連本部とも外部連携しつつ、世界中におけるイスラエル支持の声を上げることにある。

我々はアメリカの教会、組織、また個人からの支持と援助を願っている。興味のある方はFaith Collins Childress  (Email:faith.collins@ec4i.org)までご連絡を。


ECI AIPACの年次集会にて新たなパートナーたちと会合

【ワシントンDC】 ECIの小グループは、ワシントンDCで行われたAIPAC(アメリカ・イスラエル広報委員会)の政策会議に初参加した。演説家、専門家たちがイスラエル国家をいかにより良く守るかということについて見識を分かち合い、それを聞こうと最大18000名の活動家が集まった。

アメリカの大統領選が注目される中、不備あるイランの核取引問題、増大するBDS運動の二つの問題は、会議期間中の主な課題であった。

国際親イスラエルコミュニティの人々の多くはヨーロッパにおける情勢を危惧しており、彼らが関与する方法を模索している。ヨーロッパのユダヤ人とイスラエル国家に対する脅威がより切迫したものになるにつれ、クリスチャンとユダヤ人親イスラエル組織が団結する方法を見出すと共に、会合を持つということは重要である。

AIPAC会議に参加したことにより、ECIスタッフは世界中からの新しいパートナーに出会い、我々の活動をさらに広げるための新しい機会を提供することができた。


ヨーロッパの使徒的指導者たちがイスラエルのために立ち上がる

【オスロ】 ECIの創設者トマス・サンデールは、イスラエルについてのメッセージを携え、ヨーロッパの教会の指導者らに届くために、オスロで行われた第3回使徒的指導者の年次サミットで、基調講演する一人となった。全ヨーロッパ教会指導者のネットワークとなるこの会の主催者、ジャン師は、多くの教会指導者が沈黙し、イスラエルに背を向けているこの時に、イスラエルとともに立つという明確な約束を表明した。

ヨーロッパのユダヤ人の将来が危ぶまれ、イスラエル国家が国際舞台で悪者扱いされている一方で、指導者らはイスラエルおよびユダヤ人と共に立つことの必要性を明確な形で支持し、ECIのメッセージは十分に受け取られた。

ユダヤ人たちを探し出して捕まえていた1930年代に我々がすべきだったことが問題なのではなく、むしろ歴史が同じことを繰り返すことを阻止するために今日何をするのかということが問題だ、とサンデールはサミットの代表者たちに述べた。

多くの指導者らはこのメッセージに応え、関わりを持っていくこと、またよりいっそうECIについて知ることに興味を示した。イラン系の神の働き人が、イラン政府がイスラエルに対して行っている恐るべき脅威に対して公式に赦しを求めた。

「イラン人たちはイスラエルを愛している。」と彼は述べ、「私の国はダニエル、エステル、そしてモルデガイの国だ。イスラエルとペルシャ(イラン)は同じである。」と語った。続けてホメイニを支持し1979年のイラン革命を支持したのはヨーロッパの国々で、それが今日の過激主義とイスラムによるテロを引き起こしているということを聴衆に思い起こさせた。

会議は、クリスチャン指導者たちがヨーロッパ大陸と世界の将来のために責任をもって、ともに立ち上がることの重要性をはっきりと示すものとなった。ヨーロッパはもしイスラエルとともに立つことを選ぶならば、祝福だけを受け取るのだということで代表者たちは合意した。

ノルウェー かつてのイスラエルの敵がイスラエルの友人に

【オスロ】 ノルウェーは北欧の小さな国だが人道主義超大国だ。石油の富のセンターであるだけでなく、ノーベル平和賞の中心地でもある。最初の国連事務総長のTrygve Lieはノルウェー人で数々の功績を残した。

しかしノルウェーは長年にわたり、イスラエルの最悪の敵の一つだった。これは2013年10月、新しい保守政権が誕生した時に変わった。その政権は保守党と現在の党首がイスラエルの友だと自称している進歩党で構成されていた。2014年イスラエルのシモン・ペレス大統領はオスロに招かれ、公式にかつてのイスラエルとユダヤ民族に対するノルウェーの敵意に対する赦しを求めたノルウェー国王に歓待された。多くの人が国王のスピーチは、イスラエルとノルウェーの関係に新たな、暖かい季節の到来を告げる大きな転換点になると考えている。

しかし変化は、さらに早く、ノルウェーのクリスチャンがイスラエル国家に対する彼らの責任に目覚めた時から始まっていた。2013年の12月、大多数のクリスチャン指導者の一団がエルサレムにあるイスラエルの国会クネセットを訪問、イスラエルを分割する青写真を進めるオスロ合意に対して公式に赦しを求めた。この訪問はノルウェー国内のあるクリスチャンから批判されたが、イスラエルのクネセットと一般によって大いに支持された。

ノルウェーのクリスチャンの間でのこの草の根の動きは、ノルウェーとイスラエルの関係の新しい季節への道を開くものとなった。

多くの物言わぬヒーローたちがノルウェーのクリスチャンの中に多くいる、彼らは公にそして彼らの地方教会でイスラエルのために立ち上がっている。ある牧師は以下の話を分かち合ってくれた。

「私が牧会している教会は、かつては国内最大規模の教会だったが、ほとんど閉鎖状態になってしまった。それは私が教会を引き継ぐように言われた頃だった。私が最初にとりかかったことは、イスラエルとノルウェーの国旗を講壇に一緒に掲げたことだった。今日私たちは再び成長し、これまで使っていた建物では手狭になるほど大きくなり、すぐに新しい建物を見つけないといけなくなるだろう。イスラエルを祝福することは、常に私たちの神学の一部だった、しかし歩みの中でどこからかそれを失ってしまい、それから教会の人数は減り始めた。私たちがイスラエルを祝福する時、私たちが祝福されるのだ。」

ECIは、イスラエルを祝福したいと願うヨーロッパと世界の教会とクリスチャンの一致のため、使えるものとなりたいと願っている。我々は政治レベルの人々やイスラエルのために声を上げる国際団体を支援することで、その働きをなしている。

もし皆さんが祈り、あるいは経済的支援によってECIと協力したいと思われたら、ぜひ、ご連絡ください。私たちが共に働けば、より良くなるであろう。