2016年7月1日金曜日

ECIプレス7月1日号


パレスチナ人テロリストによる13歳の少女刺殺事件の後、ECI、EUによるパレスチナへの資金提供の見直しを繰り返し求める

【ブリュッセル】  2016年7月1日 13歳の少女が自分の寝室でパレスチナ人テロリストに容赦なく刺し殺された事件を受けて、イスラエルのためのヨーロッパ連合(ECI)は、全てのEUからの援助を、パレスチナ自治政府があらゆる形態での暴力の扇動を停止することを条件にすべきだとの要求を繰り返した。殺人者は事件直後、パレスチナ自治政府大統領が属する政党ファタハが持つ公式ソーシャルメディアで「殉教者」としてたたえられた。

フェデリカ・モゲリーニ外相・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長(写真)と欧州対外行動庁(EEAS)の政治指導者に宛てた書簡の中で、ECIは、「欧州連合は、価値の一致だ。」ということをEEASに思い起こさせた。「EUは、少女が自分の寝室で無残に刺し殺され、殺人者はパレスチナ自治政府から「殉教者」と宣言されているような時に、顔を背けることはできない。しかも彼らはEUから何百万という援助を受け取っているのだ。EUは、もし中東の問題解決の一部を担いたいのなら、断固としてパレスチナ政府による暴力の扇動と美化を支援することを止めなければならない。暴力と憎悪の文化に見て見ぬふりを続けるのなら、EUは問題を残すことになるだろう。」とECI創設者トマス・サンデールは言明した。

書簡ではさらにはっきりと「EUは、EU内向けとEUが財政的にまた政治的に支援する政府ための別の価値観という2つの価値観を適用することはできない。パレスチナ自治政府のマフード・アッバス大統領は、先週ブリュッセルで行われたEU議会で拍手喝采を受けた。有罪判決を受けたテロリストへの報酬支払いや彼らの名前を通りや学校につけること、そして過激化を煽ることを含むテロ行為の慣行化と組織的に称賛する行為について、アッバス大統領の責任を問うことをヨーロッパの指導者たちはまたしても失敗しているが。」と述べている。

ECIは繰り返しこのような行為に対して異議を唱えて来た。また今年の5月にはインターナショナル・リーガル・フォーラムとフランスのNGO団体「Tous Avec」とともにEUの外交部門である欧州対外行動庁と会談、パレスチナ自治政府による慣行化された扇動行為と過激化の実例のリストを提出した。これはパレスチナ自治政府の公式チャンネル及びユダヤ人を悪者扱いし「侵略する蛇」と描写している現行の学校教育プログラムから得たものだ。

会談での我々に対する説明としては、EEASの公式立場は、パレスチナ自治政府による殉教称賛や有罪判決を受けたテロリストへの支払い、そして学校の教科書に記載されている暴力美化は、組織的な扇動や過激化には該当しないというものだ。

ちょうど4日前、アッバス大統領のアドバイザーでありファタハの中央委員会のメンバーでもあるAbu Al-Einein はパレスチナ人を鼓舞して、「イスラエル人を見かけるすべての場所で頭を切り落とせ。」と言った。この手の強調表現はファタハ政党によって、パレスチナ自治政府公式テレビチャンネル(PBC)同様パレスチナ自治政府公式ニュース機関(WAFA)によって多数の子供たちのプログラムの中に継続的に繰り返されている。こういった扇動は、暴力をエスカレートさせ、昨日の13歳の少女Hallel Yaffa Arielを含む多くの罪なき人々の死に対して責任がある。

「パレスチナ自治政府によってEU納税者の税金が憎悪と過激化を煽るために使われていることについてはEU加盟国の中で懸念が大きくなってきており、これはもはや無視することはできない。とECIの法律顧問アンドリュー・タッカーは述べた。彼は「国家の指導者や社会に認められた人物によって暴力とテロが扇動されることは、国連憲章にも反映されている国際法の基本理念に反するもので、欧州連合はこれらの基本理念が支持されることを確かなものとしなければならない。」と付け加えた。

ECIは、ブリュッセルの欧州連合においてと同様に、ヨーロッパ中の各国の議会で扇動の問題を取り上げ続けていく決意だ。