2017年4月12日水曜日

2017年4月 月刊報告


ECI年次総会、敵対するEU環境下でエルサレムに強固な防衛を提示

【ブリュッセル】 3月30日(木)、ブリュッセルの欧州議会で年次総会が行われ、ECIはエルサレムのために強固な防衛を提示した。今年の年次総会のテーマは、「ヨーロッパは聖なる都エルサレムに平和維持をもたらすのか、それとも平和を台無しにするのか」であった。

EUの政策は、パレスチナ国家を旧エルサレムに首都を樹立するエルサレム分割案を支持してきたが、ECIは断固としてそのような政策に反対してきた。

欧州対外的アクション中東部門(EEAS)のラウル部長に宛てた公開書簡の中で、ECIは分割されたエルサレムではなく統合されたエルサレムこそが聖なる都の平和を保ち、すべての宗教が自由に礼拝することを保障することを説明してきた。エルサレム広報センターのゴールド博士は基調演説の中で聴衆に、「EUは2つの立場の中から1つを選ばなければならないであろう。一つは聖なる地を守るという立場、もう一つは、聖なる地を破壊しようとするものだ。」と語った。

博士は演説の中で、イスラム過激派が関わってきた事件、また今まで関わったジハードについて最近の具体例を明らかにした。「2001年、タリバンはアフガニスタンにある2000年の歴史がある仏像を爆破し、2004年には、パレスチナ軍はベツレヘムにある降誕教会を占領し神聖を汚した。その後、EUの介入によって、テロリストたちは欧州やガザに亡命した。」

年次総会の政治的ハイライトはイリナ・ボコヴァUNESCO事務局長が個人的立場でエルサレムの微妙な問題について語った内容である。「ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の伝統を否定し、隠したり、消したりすることは、エルサレムの統合性を損なうものであり、ユネスコの世界遺産リストにその碑文を正当化する理由に反している。」

UNESCO事務局長からのメッセージは、国際的な報道機関に広く流通した。実際的には事務局長はこの政策会議には出席できなかったが、ジェニックUNESCO次官がボコヴァ事務局長の代理で声明を伝えた。

ボコヴァUNESCO事務局長は、ECIがエルサレムに関する歴史的真実を守るために果たした建設的な役割に対して、心からの感謝を個人的メッセージとして伝えた。政策会議の詳しい内容はこちらからお読み頂けます。

ECIの公開書簡、エルサレム市長の支持を得る

【エルサレム】 統合エルサレムについてのECIの公開書簡は、最初、3月30日に行われた欧州議会の年次政策会議で提出されたが、エルサレム市長ニール・バラカット氏の全面的な支持を得た。

会議の2週間前、市長はECI創設責任者トマス・サンデールをエルサレムのオフィスに招き、何年にもわたり統合エルサレムを支持するECIの働きに対して感謝の意を表明した。

年次会議に参加することはできない中、市長は公式のビデオメッセージを送り、それは会議で放映された。この公開書簡は、エルサレム再統合50周年記念に先立って、政治的、霊的指導者の方々に読まれることになる。そして公式にエルサレム市長に提出されることになる。

すでに2011年にECIは6万を超える手書きの署名を集めたが、その中の多くの著名な政治家が統合エルサレムを支持、当時はPLOが国連で一方的な国家樹立宣言をする脅威があった。

これからの数カ月、統合エルサレムのための様々な取り組みがあるが、反イスラエルグループが大規模なデモと「占領の50年間」に対する抗議を計画している。ダブリンでは、「占領」に抗議して、5月15日から一カ月の間、市役所にパレスチナの国旗が掲げられる。

ECIのメンバー組織、イスラエル大統領に招かれる

【エルサレム】 オランダに拠点を置く「イスラエルのためのクリスチャン・インターナショナル」は、3月中旬、エルサレムで開催されていた彼らの年次会議の間、イスラエルの大統領レウベン・リブリン氏に暖かく迎えられた。

大統領の官邸で行われた会談で、1809年以来、大統領の家族がどのようにエルサレムで生きてきたかについて再度語った。これはユダヤ人はエルサレムにおいて歴史を持っていないという主張を否定するものである。

短い所見の中で、大統領は、将来、メシアがエルサレムに戻ってくることを信じていると述べた。大統領は、ユダヤ人がイスラエルに帰還することを支援し、統一エルサレムを支持する「イスラエルのためのクリスチャン・インターナショナル」の働きに感謝を述べた。

このカンファランスで、マイケル・オレン外交副次官がイスラエル政府を代表して語った。オレン博士は、ユダヤ人国家誕生におけるヨーロッパとアメリカでのクリスチャンの中心的な役割について聴衆に思い起こさせた。

イスラエルのためのクリスチャン・インターナショナルは、イスラエルのためのヨーロッパ連合が設立したものの一つである。Willem Glashouwer学長は、最初のECI議長に選出され、今日イスラエルのためのクリスチャン・インターナショナルの事務局長である。アンドリュー・タッカーはECIの法律顧問として働いている。


ECI創設ディレクター、ノルウェーの選挙に先立つオスロシンポジウムにてスピーチ

【オスロ】 ECI創設ディレクターのトマス・サンデルはノルウェーでの議員選挙の数カ月前に行われたオスロ・シンポジウムにおいて基調演説者の一人であった。オスロ・シンポジウムにおいては、ノルウェーの各主要政治家たちの次期選挙における基本政策を聞こうとクリスチャンの有権者たちが集まるとともに、慣例により、ノルウェーでのクリスチャン投票で主要な問題となっているイスラエルのその講師団たちも含まれていた。

サンデルは、ノルウェー駐在のイスラエル大使ラファエル・シュッツ氏、モサブ・ハッサン・ユセフ氏(別名:ハマスの息子)、国際キリスト教大使館エルサレム(ICEJ)会長のユルゲン・ブリュラー氏とともにその講師団に加えられる光栄に預かった。

彼らは皆、混乱の激しい地域の唯一の安定した民主主義であり、ノルウェー政府の全面支持を受けるに値する国家としてのイスラエルに対する問題を提示した。中央右派連合が政権を取った前回の選挙以来、ノルウェーはそれ以前の反イスラエル政策を拒否し、イスラエルの真の支持国となっている。

しかしながら、ノルウェーの市民社会は依然としてBDS運動の最強要塞の一つであると考えられており、9月に政府が変更されれば、これはイスラエルの治安に新たな脅威をもたらす可能性がある。ECIは興味深く、また多くの者が集った会議の主催者であるKristenfolket、Norge I Dag、ICEJ Norwayに感謝申し上げたい。