2018年3月28日水曜日

ECI主催の過越祭

60カ国以上の国連大使がECI主催の過越祭の晩餐会に出席

【2018年3月28日ニューヨーク】 ユダヤ教の過越の祭りの3日前、イスラエルのためのヨーロッパ連合と文化的外交フォーラムは、国連本部でハイレベルの外交的な過越祭の晩餐会セデルを催した。過越の祭りに先立って行われたこの催しはイスラエルの政府代表部との共催だった。

出エジプトを想起させる一連の国際情勢の中でセデルに出席した60カ国以上の国連大使や外交官たちに、講演者たちは、400年以上にわたるエジプトでの苦役からのユダヤ民族の解放と、イスラエルの地での自由と民族自決への道のりを思い起こさせた。

「それは長い旅でした。しかし今みなさんは祖国にいるのです。」ECI創設責任者のトマス・サンデルは開会の挨拶で語り、近代イスラエル国家設立70周年記念が間近であることを聴衆に思い起こさせた。

イスラエルの国連大使ダニー・ダノンは、ヘブライ語の「セデル」とは「秩序」の意味だと説明した。「世界中が激しく変動する今の時代にあって、我々がともに集い「秩序」が保たれていることを確認することは重要だ。それぞれの国の代表として、我々は、国連は偏見によって目をつぶることなく、自由と平和そして安全を脅かす現代のパロに立ち向かうことを確認する責任がある。」と語った。

ECIの国連関連責任者であり文化的外交フォーラムの共同創設者のグレゴリー・ラフィティはスピーチの中で、「文書化された最初の外交の記録」としての過越の祭りの物語に言及した。「これはエジプトからの脱出と人々の誕生であり、モーセ五書が与えられた経緯でもある。」と付け加えた。

イスラエルの政府代表部と共催の、国連本部内で過越の祭りのセデルは今年で3年連続して催されたが、最初は40カ国の大使と上級外交官が出席して国連本部で行われた。3年後、この催しの参加者は80を超え、そのうち60カ国からの大使と上級外交官が4大陸から出席した。

アンカラとエルサレムの関係はここ数年冷え込んでいるにも関わらず、トルコの国連大使Feridun Hadi Sinirliogluが出席したことで、過越の祭りのセデルを国連で行うことがより成功したものとなった。

ECIの代表団は、トマス・サンデール、グレゴリー・ラフィティ、J.ルドルフ・ガイギー、そしてフェイス・コリンス・チルドレス。過越の祭りのセデルは、ECIが現在国連本部で行っている活動の一つで、2014年から文化的外交フォーラムという名称で開催されている。

2018年1月16日火曜日


ロンドンで開催されたECIセミナー
EC離脱の後、親イスラエル教育について論議
一番の敵は、受け身の体制

【ロンドン 2018年1月16日】 英国は常にイスラエル支持を表明しているとは限らないが、時々に応じて更新する必要があろう。イスラエル支援の最大の脅威は、イスラエルの敵なのではなく、むしろ多くの親イスラエルのクリスチャンが持つ受け身の体制である。

1月13日土曜日、ロンドンで「EC離脱後の英国、ヨーローッパ、イスラエル」と題してECI主催の1日セミナーが開催された。

英国がEU離脱の準備をする中、多くのイスラエルの友は英国政府によるイスラエル支援の新たな黄金時代を望んでいたが、イスラエルに対するイギリスの対外政策は、新たに主導された米国管理の親イスラエルのスタンスと同調するものではなく、むしろEUの政策と一致するものにとどまった。

その週早く、ジョンソン英国外相は他EC外相と共に、米トランプ大統領とイランとの交渉を継続するよう懇願した。さらに、12月21日の国連安全保障理事官では、エルサレムをイスラエルの首都と認定する米国の決議案を国連が撤回案を採択したが、その支持に反対する国の中に英国はなかった。金曜日、トランプ大統領は2018年1月にロンドンで予定されていた訪問を最終的にキャンセルした。これは、米国と英国の特別な関係が現時点で緊張しているという事実を示すものである。

セミナーではテレビジャーナリストのシモン・バレットが、英国政府が米国大統領を支持せず、親イスラエル政策に立たなかったことを批判した。元労働党のマイケル・マッカン議員は、「英国は、EU外から出ようとしているのと同時に、ワシントンとの特別な関係を台無しにする余裕などないはずだ。」と述べた。

マッカンとバレットによると、現在の政府には不満があるが、保守政権への代替案はさらに悪化している、と言う。マッカンは現在、英国からのヒズボラの禁止を求めるキャンペーンを英国で率いている。彼はまた、テレサ首相がテロとの戦いにおいて一貫していないことを批判した。 「英国が昨年テロに襲われたとき、テロ対策を断固として断言すると約束したが、数週間後ロンドンの街で公然とテロ集団の支持者が公表したとき、テレサ首相は介入しなかった。」と語った。

今回のECIセミナーでは、クリスチャンは、選挙の約束に反する行動をとったときに、政治指導者に説明を促すことにより、イスラエルへの支援においてより積極的になるよう促した。

「イスラエルへの支援は、教会内部の四つの壁の外でも同じくらい重要です。しかし、人々の心と心のための戦いに勝つためには、イスラエルとその法的基盤の歴史を知る必要がある」とECIの創設者トーマス・サンデルは述べた。